■12月月例ネット句会清記■

■12月月例ネット句会清記■
2024年12月8日
36句(12名)

01.いにしえの戦は枯野の城址かな
02.窓硝子せんべい汁の湯気の粒
03.椅子を重ね空いたところの冬日かな
04.綿虫や想い出遠くなりいたる
05.水鳥の飛沫あげつつ又来たり
06.あおぞらに?然としたる冬紅葉
07.見事なる赤城のすそ野熊眠る
08.みすずかる信濃の湖の小白鳥
09.空風や天のすみずみ晴渡る
10.紅葉の映える御在所妻と観る

11.冬の陽が海を染めあげ群青に
12.星空が輝く冬の夜明け前
13.裸木のトンネルとなり段葛
14.時々は見知らぬ鳥や冬の川
15.開戦日停戦続く国のあり
16.天竜の川あおあおと冬はじめ
17.京を過ぐ車窓に時雨ふりかかり
18.冬港止水のごとく潮が照り
19.揺する影 紐の先には 白き肌
20.干し柿や旅路の果てに故郷(くに)想う

21.叱られてゆうにさみしくなばな摘む
22.時雨るるを鳥渡りゆく佐田岬
23.冬銀河見上げ夜業の門を出で
24.蜜柑一つ持てば炬燵の暖かき
25.枇杷の花咲き初む川沿いの道に
26.冬の鵙いまは静かに止まりおり
27.針葉樹の上の冬空青々と
28.毛糸帽深く被りてカフェ巡り
29.ストーブの炎に和む夜の読書
30.読みかけの図書を返却十二月

31.コック像へ冬薔薇の束名店閉ず
32.雲晴れて石鎚全き雪嶺に
33.冬麗の新たな一歩吾子新郎
34.新しきブーツの音は街中に
35.冬帽子編まれた糸のやわらかさ
36.冬夕焼け真っ白な壁に夫婦の影

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

12月8日(日)

晴れ

●12月月例ネット句会開催。
正子投句
京を過ぐ車窓に時雨ふりかかり
ふりかかる時雨に古都ならではの五重塔や冬紅葉がうっすらと浮かび過ぎる車窓。しとりとした旅情を感じます。(柳原美知子)

天竜の川あおあおと冬はじめ
冬港止水のごとく潮が照り

今回は初めての土橋みよさんが投句された。

●都筑阪急へ一匹ものの鰺を買いに行く。近所では売っていない。鰺の塩焼きが食べたい人のため。ついでにクリスマスマーケットによって、ジンジャーボーイのクッキーを一枚買った。これは大きくてテノヒラサイズ。東京横浜ドイツ学園の皆さんがつくったもの。ハート型にLiebeとかの文字をデコレーションしたのもあった。Danke shoen とだけドイツ語で挨拶。