■1月月例ネット句会清記■
2023年1月8日
42句(14名)
01.人は皆想い出に生き年迎ふ
02.水鳥の水脈を曳くさへ淑気満つ
03.ふるさとの訛り飛び交う初電話
04.空を裁つ利鎌の如き冬の月
05.ふわふわと浮きし豆腐や六花
06.笹鳴きや湖を見下ろす祖父の墓
07.軽さかな曇天に舞う散り紅葉
08.冬の朝雨音にふと安堵する
09.小寒のそら群青に月満る
10.投句者を思ひつ選句去年今年
11.買ひ来たる七草セット野の香り
12.渾身の一句を添へて賀状来る
13.除夜の鐘届けよ遠き星空へ
14.帰省するわが子の車で初詣
15.目に眩し仕事始めに見る日の出
16.初春の鉢に白砂鶴と亀
17.二人には屠蘇器大きく薩摩焼
18.子等の来て挨拶終えて屠蘇祝う
19.ベッドより伸ばす左手初明り
20.初空に富士のしろさの大いなり
21.初御空富士真っ白に晴れ渡り
22.秒針が刻む残りの大晦日
23.黍餅の旨さ大地に恵まれて
24.七種の粥の白さや野の緑
25.除雪車の過ぎて一条道ひらく
26.瑞雲のたなびく空や街遠く
27.初御空真白き連山重なれり
28.穏やかに光あふれて寒の入
29.寒満月はや中天に高くあり
30.音もなく降り出しており寒の雨
31.風花舞う道後歩けば旅人めき
32.大年の野はひろびろと鳥放ち
33.初詣水音身を透く畦を行き
34.旧友と出くわす里の初詣
35.夕風呂を終えて最後の雑煮食う
36.背伸びして空の青さと初雀
37.初詣石段白に夜深まる
38.新年の晴れの予報に耳傾け
39.福寿草懐かしき色手にのせて
40.正月の花のフリージャほの香る
41.人日の松葉灯ともる静かさよ
42.星出でて焼芋焼けている匂い
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。