雨 夕方上がる
吾亦紅を夫に供えて帰りけり 正子
赤の色に入れてあげるよ吾亦紅 正子
あおあおと酢橘・青柚子売られけり 正子
●晃さんに角川自選5句のことで朝10時半ごろ電話。台風15号の事を聞くと、もう通り過ぎたとのことだった。ここは雨が降っているがひどくはない。夕方には台風が通り過ぎ雨があがった。肌寒いくらいの気温。
●角川年鑑2026年版自選5句、句美子、正子分を投函。
句美子
すきとおる新茶を淹れる益子焼 句美子
更衣小さな服の袖洗う 句美子
色鳥をそっと爪先立ちて見る 句美子
冬夕焼け真っ白な壁に影二人 句美子
冬星の神話語りにうとうとと 句美子
正子
葉桜の影を踏みゆく墓所までを 正子
あめんぼう水速ければ流れゆき 正子
早苗田の水を響かせ雷去りぬ 正子
遺されしセーター一折して被る 正子
睡蓮をしずめて平ら冬の水 正子