◆新年の投句を再開してください。入賞作品は、すでに4日、5日、7日投句分を発表いたしておりますので、ご覧ください。
※当季雑詠3句(冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
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◆俳句日記/高橋正子◆は、下記のアドレスです。
http://blog.goo.ne.jp/kakan02
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
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[1月7日]
<秋吉台、秋芳洞へ>
★赤瓦屋根の光るやしずり雪/桑本栄太郎
秋吉台あたりは、赤褐色の石州瓦で葺かれている屋根が多い。石州瓦は焼かれる温度が高く、凍害に強く、雪国の瓦によいということだ。その赤い瓦屋根に雪が斑に残って白と赤の対比も美しいが、雪がしずり落ちる家々の様子にも情緒がある。(高橋正子)
★図書館に絵本を返し松納/小西 宏
正月の幼い来客のために絵本を図書館で借りて用意していた。お孫さんたちであろうが、帰られたあと、絵本を図書館に返し正月も一段落、松納となった。すてきな図書館の利用に感心した。(高橋正子)
★冬耕す背に夕風の届くまで/古田敬二
正月も開けて野に出て耕すこと始めた。畑仕事に勤しんで、楽しさもあって夕風が背を吹くころになって鍬を置いた。いい一日。(高橋正子)
★寒雀木立の枝を上り下り/河野啓一
寒雀の様子を見ていると、枝を上ったり、下りたり。その愛らしい仕草は見て飽きない。(高橋正子)
[1月5日]
★雪の間に日向ありけり福寿草/小口泰與
雲間に日差しが見えて、その日差しが福寿草に届く。福寿草の咲き方と言えば、そんな光景が私にはふさわしいように思える。(高橋正子)
[1月4日]
★天辺を揃えて尖る冬木立/古田敬二
冬木立の凛とした様子が、「天辺を揃えて尖る」にきっぱりと表現されている。読むものにも緊張感を与えている。(高橋正子)
★賑わいを離れて桜冬木立/小西 宏
初詣で寺社にゆくと、冬芽を付けた桜の木立が、初詣の賑わいをよそに、別世界のように立っている。世の賑わいをよそに、自然はたしかな歩みを続けている。(高橋正子)
[1月3日]
★床の間に早や一輪の梅ひらく/佃 康水
床の間に活けた梅の固い蕾が、部屋のぬくもりで、一輪開いた。早も開いた驚きと、その清らかさに魅了された。(高橋正子)
★新年の手水の青筒真新し/祝 恵子
初詣の手を清めようと手水に寄れば、真新しい青竹の筒から水があふれている。清々しさに、新年の淑気があふれている。(高橋正子)
[1月2日]
★故郷は狭き空なり冬北斗/古田敬二
狭き空は、山国の空だ。その深く澄んだ夜空に北斗星がつぶらな星を並べている。それが敬二さんの故郷なのだ。(高橋正子)
祖母葬儀
★冬ばらの手に軽きこと別れ花/川名ますみ
優しかった祖母とのこの世の別れに白いばらを棺に入れる。まるで空気のように軽く、魂のような白い薔薇に悲しみが象徴される。ご冥福をお祈りいたします。(高橋正子)
[1月1日]
客船の汽笛が横浜(はま)の除夜の鐘/小西 宏
横浜の港に停泊する客船が汽笛を除夜の鐘のように鳴らし年を送る。異国へと開かれている港町の除夜だ。(高橋正子)
1月7日(4名)
●桑本栄太郎
<秋吉台、秋芳洞へ>
赤瓦屋根の光るやしずり雪★★★★
秋吉台あたりは、赤褐色の石州瓦で葺かれている屋根が多い。石州瓦は焼かれる温度が高く、凍害に強く雪国の瓦によいということだ。その赤い瓦屋根に雪が斑に残って白と赤の対比も美しいが、雪がしずり落ちる家々の様子にも情緒がある。(高橋正子)
冬夜空ありと見えしは鍾乳石★★★
淑気満つ時の折り為す黄金柱★★★
●小西 宏
孫らみな帰り二人のおせち重★★★
図書館に絵本を返し松納★★★★
正月の幼い来客のために絵本を図書館で借りて用意していた。お孫さんたちであろうが、帰られたあと、絵本を図書館に返し正月も一段落、松納となった。すてきな図書館の利用に感心した。(高橋正子)
枯芝に影長きかな球拾い★★★
●古田敬二
冬耕す背に夕風の届くまで★★★★
正月も開けて野に出て耕すこと始めた。畑仕事に勤しんで、楽しさもあって夕風が背を吹くころになって鍬を置いた。いい一日。(高橋正子)
それぞれの願いや長蛇の初詣★★★
我が街を静かに包んで雪積もる★★★
●河野啓一
寒雀木立の枝を上り下り★★★★
寒雀の様子を見ていると、枝を上ったり、下りたり。その愛らしい仕草は見て飽きない。(高橋正子)
実南天夕陽の中の宝珠かな★★★
二人して七草粥の湯気の中★★★
1月5・6日(2名)
●小口泰與
パソコンを始動させけり初仕事★★★
雪の間に日向あり福寿草★★★★
遠山に棚引く雲や霜畳★★★
●下地鉄
冬空の暮れいくままの月明かり★★★★
冬空に水脈引く雲の流れかな★★★
届けし賀状に止める齢かな★★★
1月4日(6名)
●小口泰與
往復のプールの中の御慶かな★★★
楪や白き浅間へ鳶一羽★★★
山風に裏白反りし寺の庭★★★★
●古田敬二
恙無しどかと年賀を投函す★★★
門松の竹の切り口鮮やかに★★★
天辺を揃えて尖る冬木立★★★★
●内山富佐子
経唱へ終へれば吹雪収まりぬ★★★★
去年今年一病持ちて歩み行く★★★
昨晩の馳走浮かべて雑煮かな★★★
●多田有花
端はまだくるりと巻いて初暦★★★
三ヶ日あけて日差しの明るさ増す★★★
新春の絵馬を求めて山下りる★★★★
●桑本栄太郎
<防府天満宮へ初詣>
風雪の野原に舞いぬ佐波川★★★
幼児の顔雪にかたまり初詣★★★
初詣終えて休憩梅が枝餅★★★★
●小西 宏
賑わいを離れて桜冬木立★★★★
正月の白き夕日に山連なる★★★
空冷えて街にも星の澄みわたる★★★
1月3日(4名)
●小口泰與
二日はや洗い晒しの紺暖簾★★★★
真っ白な浅間山(あさま)定かや三が日★★★
初雪や部屋に真紅のばらを活け★★★
●佃 康水
床の間に早や一輪の梅ひらく★★★★
床の間に活けた梅の固い蕾が、部屋のぬくもりで、一輪開いた。早も開いた驚きと、その清らかさに魅了された。(高橋正子)
子ら発つ日ひたぶるに雪降り込めり★★★
子ら発ちし後や静かに風邪籠り★★★
●小西 宏
枯芝に凧揚げの声賑わえる★★★★
風なくて陽に家族ある三日かな★★★
箱根より駅伝帰る日本橋★★★
●祝恵子
注連縄と日の丸立てている玄関★★★
巫女に受く破魔矢とお札とおみくじと★★★
新年の手水の青筒真新し★★★★
初詣の手を清めようと手水に寄れば、真新しい青竹の筒から水があふれている。清々しさに、新年の淑気があふれている。(高橋正子)
1月2日(6名)
●小口泰與
正月や谷川岳に朝日差す★★★★
今日の利根川(とね)流れ新たの今年かな★★★
初暦シルクロードの郁夫の絵★★★
●古田敬二
冬の川向こう山裾高山線★★★
故郷は狭き空なり冬北斗★★★★
狭き空は、山国の空だ。その深く澄んだ夜空に北斗星がつぶらな星を並べている。それが敬二さんの故郷なのだ。(高橋正子)
山眠る父母ありし頃の形★★★
●多田有花
元朝の風の強きに向かい立つ★★★
初春や白浪のたつ播磨灘★★★
雪を置く屋根にさしけり二日の陽★★★★
●河野啓一
孫ら来て四方山話初日記★★★
二上山二日の朝日峰々に★★★★
冬の月東の空に顔を出し★★★
●高橋秀之
夢や目覚めとともに忘れさり★★★
夕暮れに俄かに吹雪く奈良の路★★★★
じんわりと金粉入りの屠蘇の味★★★
●川名ますみ
祖母葬儀
冬ばらの手に軽きこと別れ花★★★★
優しかった祖母とのこの世の別れに白いばらを棺に入れる。まるで空気のように軽く、魂のような白い薔薇に悲しみが象徴される。ご冥福をお祈りいたします。(高橋正子)
冬薔薇の白き空気を手のひらに★★★
重さなき冬の白ばら棺へ入る★★★
1月1日(4名)
●小口泰與
丑三つの井戸水汲みし年新た★★★
元旦の高層ビルに朝日かな★★★★
朝日差す日の出に礼し年始★★★
●小西 宏
団欒の炬燵しずかに鐘の音★★★
客船の汽笛が横浜(はま)の除夜の鐘★★★★
横浜の港に停泊する客船が汽笛を除夜の鐘のように鳴らし年を送る。異国へと開かれている港町らしい除夜だ。(高橋正子)
行く年の保存コピーしパソコン閉ず★★★
●下地鉄
ガタがきてストーブのうなり遠くまで★★★
独り身に行く年さりて水脈を曳き★★★★
冬の月流れる雲のうす明かり★★★
●高橋秀之
陽の光厚き冬の雲からこぼれだす★★★★
冬紅葉見つつわが家へ急ぎ足★★★
新年と同時に携帯鳴り続く★★★
横浜日吉本町・金蔵寺
★除夜の鐘鳴りはじめなる一の音 正子
年越しの準備も整い、家族がくつろいで新しい年を迎えようとするとき、近くのお寺から除夜の鐘がかすかに聞こえてきます。その一の音。すると家の外も中も、いっそうの静寂に包まれます。年を送り新たな年を迎え、また今あることの意味合いをしみじみと思います。(小西 宏)
○今日の俳句
乗り換えの国ざかい駅雪深し/福田ひろし
乗り換えで立ち降りた駅は国ざかい。思わぬ雪の深さに、国を境に、こんなにも雪の降りようが違うものかと感慨も深む。(高橋正子)
★楪のしきりに殖ゆる古葉かな/原石鼎
★楪の日本の家明るき日/高島茂
★父とかはす年賀短かし共に主/高島茂
★枯れ落ちた楪の葉は一年目 琴姫
★楪の葉のいれかはり新成人 征夫
★楪の赤きところが見ゆる庭/高橋正子
ユズリハ(楪、交譲木または譲葉、学名:Daphniphyllum macropodum)は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。古名はユズルハ。雌雄異株。高さは10mほど。葉は長さ20cmほどで枝先にらせん状につく。花には花被がなく、葉腋から総状花序を出す。花の形態がトウダイグサ科に似るので古くはトウダイグサ科に含められたが、心皮が2個(トウダイグサ科は3個)などの違いから独立のユズリハ科(Daphniphyllaceae)とされた。APG分類体系ではユキノシタ目に入れられている。ユズリハの名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから。その様子を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われる。クマリン系アルカロイドのダフニクマリンを含み、中毒の原因となる。日本では、本州の福島県以西、四国、九州、沖縄に、アジアでは、韓国、中国中部まで分布し、暖地の山地に自生する。
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