★草は花を娘の誕生日の空の下 正子
子供が何歳になろうとも、親の自分がいくつになろうとも子供の誕生の時の様子は鮮明に覚えているもの。又今年も季節が巡り来て、九月に入り身ほとりの草は娘の誕生日に併せるかの如く秋の花を咲かせ出した・・。秋の景の到来とともに子の誕生日に思いを馳せる親心が思われて素晴らしい。(桑本栄太郎)
○今日の俳句
さざめける稲穂の風の中に居る/桑本栄太郎
稲穂の上を風が渡ると、稲穂はさざめくような、快い音を立てる。吹く風も稲穂のさざめく音も、自然体で受け止められている。(高橋正子)