2016年3月3日
■雛祭りネット句会清記
7名21句
01.空に向け桜さくらの坂道を
02.透けている和紙に包んだ雛あられ
03.揺れながら土手の桜と舟の旅
04.指ほどの小さき雛と笑み交わす
05.青海苔のふりかけ芳し朝食に
06.道端のムスカリ一輪あたたか
07.友からの写真は雛と幼き子
08.就活の彼ら彼女ら春の服
09.早朝の街への日差し春めいて
10.母と児の手を添え合うて雛流す
11.相対すひいなや吾子と同い年
12.耕すやバケツに水をたんと張り
13.豆雛寄せて楽しき段飾り
14.贈られし雛にそれぞれ友の面
15.春の雪ふわりと窓に降りかかる
16.雛の日の蛤濡れて売らるるよ
17.雛の日の宵の明かりに夕支度
18.椿咲き心にほっとするものを
19.ひなあられの袋に描かれ雛美し
20.やさしさの光の中のひな祭り
21.嫁がせし娘の雛飾るひな祭り
※互選を開始してください。
★手渡されながら花桃散りいたり 正子
○今日の俳句
一枝の桃を活けたりひな祭り/河野啓一
一枝の桃の花で、ひな祭りがずいぶん円かになる。あかるく、あたたかく、かわいらしい桃の花は、やはり、雛の節句に相応しい。(高橋正子)
○桃の花

[桃の花/横浜日吉本町]
★故郷に桃咲く家や知らぬ人/正岡子規
★百姓の娘うつくし桃の花/正岡子規
★桃咲くや古き都の子守唄/正岡子規
★雛の影桃の影壁に重なりぬ/正岡子規
★両の手に桃とさくらや草の餅/松尾芭蕉
★葛飾や桃の籬も水田べり/水原秋桜子
★風吹かず桃と蒸されて桃は八重/細見綾子
★桃咲いて五右衛門風呂の湯気濛々/川崎展宏
★金貸してすこし日の経つ桃の花/長谷川双魚
モモ(桃、学名は Amygdalus persica L.で[1][2]、Prunus persica (L.) Batsch はシノニムとなっている[3]。)はバラ科モモ属の落葉小高木。また、その果実のこと。春には五弁または多重弁の花を咲かせ、夏には水分が多く甘い球形の果実を実らせる。中国原産。食用・観賞用として世界各地で栽培されている。
3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつける。「桃の花」は春の季語。桃が咲き始める時期は七十二候において、中国では桃始華、日本は桃始笑と呼ばれ、それぞれ啓蟄(驚蟄)の初候、次候にあたる。淡い紅色であるものが多いが、白色から濃紅色まで様々な色のものがある。五弁または多重弁で、多くの雄しべを持つ。花柄は非常に短く、枝に直接着生しているように見える。観賞用の品種(花桃)は源平桃(げんぺいもも)・枝垂れ桃(しだれもも)など。庭木として、あるいは華道で切り花として用いられる。
葉は花よりやや遅れて茂る。幅5cm、長さ15cm程度の細長い形で互生し、縁は粗い鋸歯状。湯に入れた桃葉湯は、あせもなど皮膚の炎症に効くとされる。ただし、乾燥していない葉は青酸化合物を含むので換気に十分注意しなければならない。
7月 – 8月に実る。「桃の実」は秋の季語。球形で縦に割れているのが特徴的。果実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれている。果肉は水分を多く含んで柔らかい。水分や糖分、カリウムなどを多く含んでいる。栽培中、病害虫に侵されやすい果物であるため、袋をかけて保護しなければならない手間の掛かる作物である。また、痛みやすく収穫後すぐに軟らかくなるため、賞味期間も短い。生食する他、ジュース(ネクター)や、シロップ漬けにした缶詰も良く見られる。
◇生活する花たち「福寿草・節分草・榛の花」(東京白金台・自然教育園)