自由な投句箱/1月1日~10日(2021年)

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今日の秀句/1月1日~10日(2021年)

1月8日(1句)
★青空や風ごうごうと寒波急/多田有花
寒波が急に訪れ、今回は北陸や秋田は大雪となった。雪が来なくても、青空に風がごうごうと鳴る。急に来襲した寒波のすざましさ。(高橋正子)
1月7日(1句)
★山風を含む松取る夕べかな/小口泰與
門松や松飾を取る夕べ。7日に取るところもあれば、14日に取るところもある。松は、そこにあるままに、山風に吹かれているが、それを下す。松過ぎの一抹のさびしさが伝わる。(高橋正子)
1月6日(1句)
★干上がりし畔川の底笹子鳴く/小口泰與
畔川も干上がって、冬ざれの景色を目の当たりにするようになった。そんな冬ざれのなかにもチャッチャッと、笹子の鳴く声が聞こえる。鴬がそばにいるのは、嬉しい。(高橋正子)
1月5日(3句)
★大利根の流れ清かや福寿草/小口泰與
大利根川の流れに沿うところの自生する福寿草か。寒さに耐え、かたまって、日に向くように花を開く様子は、見る人をあたたかい思いにさせてくれる。(高橋正子)
★凧揚がり糸巻きを子に渡しけり/廣田洋一
凧をめったに上げない最近の子供たち。なかなかうまく風を捕まえられないので凧が揚がらない。代わって凧揚げに。凧があがったところで、凧の糸巻きを子に返してやる。子ども時代に帰ったような愉快なひとときと、人柄のやさしさ。(高橋正子)
★小寒の街を小径を自転車で/多田有花
いよいよ寒くなった街。自転車で、街を走る。小径をちょこちょこと走る。いろんな景色、いろんな人、いろんなものを見て、変わって楽しいもの。(高橋正子)
1月4日(1句)
★トラックの変哲も無き初荷かな/小口泰與
昨今の初荷は、特に飾り立てることもないが、新年初めて送り出し、また、受け入れる荷は、初荷に違いない。変哲もない初荷に、心のうちでは、しっかりと今年の幸先よいことを願っている。(高橋正子)
1月3日(1句)
★一斉に草木の息吹く初明り
初明かりが差すと、一斉に息吹く草木に、年の改まったことを思う。草木に息吹を感じたのは、新年のはつらつとした作者の精神そのもの。すがすがしい句。(高橋正子)
1月2日(1句)
★福寿草今年は子らの帰省せぬ/小口泰與
今年は新型コロナウィルスの感染拡大で、年末年始を静かに過ごすよう、政府や知事から要請されている。帰省を控えた人たちも多い。子や孫たちが正月に帰省しないのは、さびしいが、時が時だけに止むを得ない。そんな中この句の「福寿草」は、しずかな豊かさを象徴しているようで、心に沁みてくる。(高橋正子)
1月1日(2句)
★初御空富士の真白さ際立てり/廣田洋一
作者の住まうところからは、冠雪の富士が望める。初空に真っ白な富士の嶺を眺め、年の新しさにめでたくも、粛然とした気持ちになられたことだろう。(高橋正子)
★「紅白」を終えて峰より除夜の鐘/桑本栄太郎
NHKの「紅白歌合戦」は、大晦日の恒例番組となって久しい。「紅白」と省略して呼ばれたりしている。その「紅白」が終わると峰から除夜の鐘が聞こえて来る。京都嵯峨にお住いの作者ならではの、峰よりの除夜の鐘の響きに古都のゆかしさが忍ばれる。(高橋正子)

1月1日~10日(2021年)

1月9日(4名)
小口泰與
山風に声かすれたる達磨市★★★星
米撒くや我の先へと寒雀★★★
悪声を投げかく朝の寒鴉★★★
廣田洋一
書初の墨痕淋漓万葉歌★★★★
書初や希望を込めて収束と★★★
寒鯉の口を開けども波立たず★★★
桑本栄太郎
暁闇の早起き妻のなずな粥★★★
夕暮れの群青空や寒波来る★★★
ふるさとの夜は長きや雪の雷★★★★

多田有花

厳寒の朝厳かに明けてくる★★★★
風荒れて光明るし寒四郎★★★
寝る前の布団へ白金懐炉かな★★★
1月8日(3名)
小口泰與
白鳥の水脈の文様夕日影★★★★
ひと筋の没日の沼や小白鳥★★★
町医者の待合室の隙間風★★★
廣田洋一
輪飾りを次々取りて廻りけり★★★
動かざる寒鯉に日の差しにけり★★★
寒鯉に御神酒含ませ厄払い★★★
多田有花
青空や風ごうごうと寒波急★★★★
寒波が急に訪れ、今回は北陸や秋田は大雪となった。雪が来なくても、青空に風がごうごうと鳴る。急に来襲した寒波のすざましさ。(高橋正子)
雲なき夜明けベランダの蛇口凍て★★★
着膨れてやじろべえを真似てみる★★★
1月7日(3名)
小口泰與
達磨市赤城は風を放ちけり★★★
風も無き赤城榛名や薺打★★★
山風を含む松取る夕べかな★★★★
門松や松飾を取る夕べ。7日に取るところもあれば、14日に取るところもある。松は、そこにあるままに、山風に吹かれているが、それを下す。松過ぎの一抹のさびしさが伝わる。(高橋正子)
廣田洋一
宝船風運ぶ帆も装へり★★★★
たまたまに齧れる俳句嫁が君★★★
戯れに神棚に乗る嫁が君★★★
多田有花
昼は背に夜は布団に懐炉あり★★★
ほこほこと日差しの中に山眠る★★★★
顔の横冷たき耳がついている★★★
1月6日(3名)
小口泰與
冬鷺の田へ目を向け動かざる★★★
干上がりし畔川の底笹子鳴く★★★★
畔川も干上がって、冬ざれの景色を目の当たりにするようになった。そんな冬ざれのなかにもチャッチャッと、笹子の鳴く声が聞こえる。鴬がそばにいるのは、嬉しい。(高橋正子)
赤城晴風に包まる寒雀★★★
廣田洋一
水仙の揃ひて日差し浴びてをり★★★★
4日の投句の「水仙の揃ひて日を浴びてをり」の方が、字足らずですが、いいです。この句の字足らずは、課題としておいてください。
寒鯉の二匹寄り添ひ動かざる★★★
寒鯉の身を潜めたる岩の影★★★
多田有花
手袋外すタッチパネルに触れるため★★★
松の内午後から風の少し出る★★★★
寒晴れや川波きらきらと光る★★★
1月5日(3名)
小口泰與
夕影の沼へひと筋初写真★★★
大利根の流れ清かや福寿草★★★★
大利根川の流れに沿うところの自生する福寿草か。寒さに耐え、かたまって、日に向くように花を開く様子は、見る人をあたたかい思いにさせてくれる。(高橋正子)
裏白や妻とそろいの服装に★★★
廣田洋一
乾杯を省きし仕事始めかな★★★
凧揚げる風柔らかく子らの声★★★
凧揚がり糸巻きを子に渡しけり★★★★
凧をめったに上げない最近の子供たち。なかなかうまく風を捕まえられないので凧が揚がらない。代わって凧揚げに。凧があがったところで、凧の糸巻きを子に返してやる。子ども時代に帰ったような愉快なひとときと、人柄のやさしさ。(高橋正子)
多田有花
小寒や兵庫はかまぼこ発祥地★★★
小寒の街を小径自転車で(原句)
小寒の街を小径を自転車で★★★★
いよいよ寒くなった街。自転車で、街を走る。小径をちょこちょこと走る。いろんな景色、いろんな人、いろんなものを見て、変わって楽しいもの。(高橋正子)
通院も一年を超ゆ寒の入★★★
1月4日(3名)
小口泰與
乗初や山の社の静寂なる★★★
トラックの変哲も無き初荷かな★★★★
昨今の初荷は、特に飾り立てることもないが、新年初めて送り出し、また、受け入れる荷は、初荷に違いない。変哲もない初荷に、心のうちでは、しっかりと今年の幸先よいことを願っている。(高橋正子)
晴着着てお酌の妻のかいがいし★★★
廣田洋一
文机また散らばりぬ三が日★★★★
水仙の揃ひて日を浴びてをり★★★★
中七の字足らずが気になります。いい句だけに惜しいです。
水仙の蕾ふくらみ丈比べ★★★
多田有花
よく冷えて穏やかに過ぎ三が日(原句)
冷え込んで穏やかに過ぎ三が日★★★★(正子添削①)
三が日よく冷え穏やかに過ぎぬ(正子添削②)
「よく晴れて」の場合なら、すぐ天候のこととわかるのですが、「よく冷えて」で、天候以外のことがまず、浮かんできます。
日常へ人みな戻る四日かな★★★
新しき塵を吸い取り初掃除★★★
1月3日(3名)
小口泰與
輪飾りの揺れし床の間小犬かな★★★
静かなる夫婦と犬や鏡餅★★★
行きかわすプールの中の年賀かな★★★★
廣田洋一
一斉に草木の息吹く初明り★★★★
初明かりが差すと、一斉に息吹く草木に、年の改まったことを思う。草木に息吹を感じたのは、新年のはつらつとした作者の精神そのもの。すがすがしい句。(高橋正子)
福寿草盃のごと黄金色★★★
いつもより人出少なき初詣★★★
多田有花
帰省子と卓を囲める二日かな★★★
洗濯機回す三日の清々し★★★
初暦スマホアプリをクリックす★★★★
1月2日(3名)
小口泰與
福寿草今年は子らの帰省せぬ★★★★
今年は新型コロナウィルスの感染拡大で、年末年始を静かに過ごすよう、政府や知事から要請されている。帰省を控えた人たちも多い。子や孫たちが正月に帰省しないのは、さびしいが、時が時だけに止むを得ない。そんな中この句の「福寿草」は、しずかな豊かさを象徴しているようで、心に沁みてくる。(高橋正子)
日を受けし雪の浅間の淑気かな★★★★
日本酒も餡子も好きやお正月★★★
廣田洋一
月皓皓初日の前の一時を★★★★
数へ年八十路となりぬ初明り★★★
図らずも手を合わせたり初明り★★★★
多田有花
新年の挨拶すべてSNS★★★
穏やかに二日の光さしにけり★★★
パソコンで写真見ている二日かな★★★
※桑本栄太郎さんは、パソコンの不調で投句できないとのことです。Faxでのご投句をお勧めしています。(高橋正子)
1月1日(4名)
小口泰與
初浅間坂東太郎滔滔と★★★
赤赤と白き浅間へ朝日かな(原句)
赤々と雪の浅間へ朝日かな★★★★(正子添削)
青空へ長きすそ野や初景色★★★

廣田洋一

雑煮椀先ずは遺影に供へけり★★★
ひたすらに青く光れる初御空★★★
初御空富士の白さの際立てり(原句)
初御空富士の真白さ際立てり★★★★(正子添削)
作者の住まうところからは、冠雪の富士が望める。初空に真っ白な富士の嶺を眺め、年の新しさにめでたくも、粛然とした気持ちになられたことだろう。(高橋正子)
多田有花
元日の未明の空に月残り★★★
沈みゆく月に差したり初日影★★★
明けの空鳴きかわしつつ初鴉★★★★

桑本栄太郎

紅白の終えて峰より除夜の鐘(原句)
「紅白」を終えて峰より除夜の鐘★★★★(正子添削)
NHKの「紅白歌合戦」は、大晦日の恒例番組となって久しい。「紅白」と省略して呼ばれたりしている。その「紅白」が終わると峰から除夜の鐘が聞こえて来る。京都嵯峨にお住いの作者ならではの、峰よりの除夜の鐘の響きに古都のゆかしさが忍ばれる。(高橋正子)
一天の曇りのなきや年明くる★★★
あたらしき物を身につけ年迎ふ★★★

1月3日(日)

快晴
正月の日がしずかなり誕生日     正子
北窓にありてかがやく冬すみれ    正子
コーヒー豆挽いて芳し三が日     正子
●朝スマホの電源を入れると、「誕生日おめでとうございます。今日が特別な楽しい日でありますように」と、メッセージが出る。句美子が8日に届くようにバラをおくってくれている。新年は花は送れないらしい。
●夕方、自分用ケーキを買いに出たついでに、駒林神社に一人で初詣。お札を頂き、おみくじを引く。おみくじは小吉。まず、これまで大吉がでたことはほどんどない。人出は、人数は多くないが、途切れなくお詣りがある。コロナで分散初詣。
●ネットの仕事と、俳句はがきを書く。
●栄太郎さんから電話。パソコンが不調で、投句できないので、悪しからずということ。
●職場の友人が暮れに、ムーミンのミーの柄のステンレス水筒と、アーマッドのイングリッシュブレックファーストティーをくれた。大変うれしかった。私がどこかで、ミーが好きで、アーマッドの赤い蓋缶の紅茶がほしいと言っていたようだ。この友人の前で、うっかり、あれが好き、これがほしいとは言えない。覚えていてすぐプレゼントしてくれる。人前で、これが好き、あれが欲しいなんて言うものではないと、年頭に思った。今年はこれを心しよう。

1月2日(土)

快晴
●午後、句美子、友宏さん年賀に来る。日吉駅から歩いて途中、金蔵寺に寄り、初詣を済ませたとのこと。人出はそれほどでもなかったらしい。四人で正月。
お節は例年同様だが、ことしは栗きんとんを手作り。里芋がよくないので、八頭を炊く。句美子がやつがしらの美味しさにびっくり。黒豆、田作り、数の子、栗きんとん、紅白なます、たたきごぼう、煮しめ、ローストビーフ、海老の酒焼は作った。慈姑は、スマホのレシピでつくったが、自己流の方がおいしいと思う。
●スカイプをスマホに入れようと思っていた矢先、句美子たちが来たので、句美子が登録してくれる。元に連絡すると、通じて、ビデオとチャット。元と元希の顔が映って話をする。信之先生も、句美子も、友宏さんも、新年の挨拶を交わす。一昨年の秋に来た仔犬を初めて披露してくれた。