晴れ
濃き色の桜咲きそめ夫の墓所 正子
白梅は空の光とまじりあう 正子
春寒し水流れつめたる墓の花 正子
●昨日、おとといと英訳俳句に根を詰めて、すっかり疲れ果てが感じがする。ずっと寝て居ようかと思ったが、今日は信之先生の月命日なので、墓参に行かねばならないだろうと思い、少々気合をいれた。
●花冠を送れば、読んで、短く返信をいただく。そのことが、本を作る励ましになっている。その励ましを「形」かあるいは「言葉」かで掴みたいと思うが、なんともならない。それが今日どういう理由か、夢うつつのなかで、それは「丸い感じで、ふわっと浮いて、形のない大切なもの」という言葉になった。
●墓参。今日は振替休日なので朝から静か。ゴミ収集車の音楽だけが良く聞こえた。今日は信之先生の月命日なので、昼前に墓参りにでかけた。出かける前に梅花香を焚いのが、墓から帰ってからも部屋に匂っていた。
墓地への路に桜が咲き始めていた。幹を見ればたしかに桜なのだが、ほんとうかなと思いつつ見ていると、お寺の関係者の女性が「河津桜ですよ。いつもより少し遅いですがね。この道沿いずっと河津桜ですよ。」と教えてくれた。蕾が膨らんで色づいている。
墓地には納骨以来毎月きているので、線香に火をつけ、花筒を洗い、花を立て、水をあげる。ここまでが手際よくできるようになった。線香に火をつける機械が墓所にあるのに気づいた。線香の束を穴に差し込み電気のスイッチを1分ほど押すと火が付く。バスの時間まで、紅梅や白梅、河津桜など見て過ごした。帰宅は北山田で見物したいものがあって途中下車したので、5時半になった。
●妹から東博で開催されてる「大覚寺展」を見に来ると連絡がある。数が多いので、来た日と翌日2回見るとのこと。
●今夜も寝る前にリリー・クラウスのモーツァルトピアノバリエーションを聞いた。音の魅力は、おととい以上。fを思い切り叩いているけれど、エレガントな感じ。pはpでいい。さざめくような音もいい。昨日はアラウのモーツァルトのコンプリートピアノ・ソナタを聞いた。すこしゆくりしているのかもしれないが、落ち着く。録音された時代は全然関係なく聴いている。