4月18日(金)

くもり、ときどき晴れ

ひとにぎりの蕨ひとまずテーブルに 正子
蕨いきいき湿りし紙に包まれて   正子
暗がりに置いて蕨を灰汁ぬきす   正子

●洋子さんの『俳句の杜2025年』の100句と、晃さんのエッセイ「私とリズム」を読んでいる。どちらも、大げさではなく、人生をかけている。こちらも性根を入れないといけない。

●府中の妹より、娘の出産祝いの品々と一緒に、因島の八朔と、家の裏でとれた蕨や、自家菜園の野菜などを送ってくれた。蕨が家の裏で採れるとは、知らなかった。早速、沸かしたお湯に重曹を入れ、蕨の灰汁抜きをした。あすは、これで、ばら寿司を作る予定。妹の家では、ばら寿司に八朔をいれるらしい。句美子が八朔の苦みがなくて甘くておいしいと言って喜んでいた。

     My younger sister sent us two packages. One was for my daughter, who gave birth to a baby boy on April 1st. The other was for me and included hassaku oranges, bracken shoots, wagkegi (Japanese bunching onions), and other items. The bracken shoots grow in the backyard of her house. I hadn’t known that for a long time. Tomorrow, I will make Bara-zushi using the cooked bracken shoots after removing their bitterness.
     Meine jüngere Schwester hat uns zwei Pakete geschickt. Eines war für meine Tochter, die am 1. April einen Jungen zur Welt gebracht hat. Das andere war für mich und enthielt Hassaku-Orangen, Farntriebe, Wagkegi (japanische Bundzwiebeln) und andere Dinge. Die Farntriebe wachsen im Garten hinter ihrem Haus. Das wusste ich lange Zeit nicht. Morgen werde ich Bara-zushi zubereiten, indem ich die gekochten Farntriebe nach dem Entfernen ihrer Bitterkeit verwende.
    

ご挨拶/4月月例ネット句会を終えて

  新年度がはじまりました。4月月例ネット句会は、ちょうど桜の咲く季節にかさなり、多くの桜の秀句が詠まれました。どの句も甲乙つけがたく、繊細に、誠実に、率直に、そして情感豊かに詠まれた句は花冠の誇るべき句だと思いました。
ほどんどの会員のかたにご参加いただき、ありがとうございました。入賞の皆様、おめでとうございます。選と丁寧なコメントをありがとうございました。句会後にも、コメントを書き込んでくださってこれもありがたく思います。

  私ごとですが、私の孫にあたります、娘の髙橋句美子と花冠同人の西村友宏さんの子どもがちょうど4月に誕生し、皆様から温かいお祝いの言葉をいただきました。心よりお礼申し上げます。亡き信之先生も驚いて、さぞや喜んでくれていることと思います。これもみなさまのご支援の賜物と感謝していることでございましょう。

★下記は西村友宏・髙橋句美子さんからの皆様へのお礼の言葉です。コメント欄にありましたのを、ここに貼り付け、感謝の気持ちといたします。

御礼 
みなさま
この度は子どもの出産につきまして、温かいメッセージを誠にありがとうございます。大変嬉しく拝見させて頂きました。また、大変思い出にも残る素敵な句会となりました。重ねて感謝申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
西村友宏
髙橋句美子
(2025-04-17 16:38:30)

これで4月月例ネット句会を終わります。
2025年4月18日  
髙橋正子

4月17日(木)

晴れ
剪りとればみずみずしくて小さき薔薇 正子
柿若葉きらきら住宅街の庭      正子
春たけなわ麦茶を沸かす匂いがし   正子

●良い天気だった。夜中。月を見ようと外に出たが、月は見えなかった。

●外の景色はベランダからと、玄関に少し出てあたりを見る程度。今日はベランダのミニ薔薇と撫子が咲いたので、切って信之先生に供えた。薔薇と撫子を生前よく使っていた青い切子グラスに活けた。私用に赤い切子グラスがあるが、こちらはほとんど使っていない。これから使おうと思っている。

●リルケの『新詩集』のなかの「林檎園」には、夕方の芝生の緑の色から触発された思いをつづっている。林檎の木のしたにひろがる芝生の色に眼を向けている。この緑の色がいいと思ったのだろう。俳句の場合でも、いい色に出会ったとき、なんとか一句物にしたくなる。平凡なところでは、海の青、茄子の紺など。ところがリルケは「夕方の芝生の緑の色」に魅力を感じている。この辺りに、詩人の資質をみるところだろうか。