2月18日(金)

 横浜港
★港湾の動きに満ちて春浅し   正子
大型船のゆっくりした動き、ちいさな船舶の活発な動き、岸壁でのガントリークレーンのゆっくりした動き船の上で動く人影などいろいろな動きが見える早春の港。その向こうにはキラキラ光る波。吹く風はまだ冷たいが確かな春の気配。本格的な春の到来を予感させる句である。(古田敬二)

○今日の俳句
耕しに土の中なる根のさみどり/古田敬二
「耕し」は、春の季語。春になると、種まきの準備など、田畑を耕す。耕していると、土の中に白い根ではなく、さみどりの根があることに驚く。土の中にもすでに春の息吹がある。(高橋正子)