俳句
黄昏の一気に寄せて虫の声
虫の声鈴音のごときが地にころがり
鶏頭の立ったる土の乾ききる
ほうれん草お菜に茹でて暮れ早し
何事も思わず今夜の秋刀魚買う
晴れ
○11月号の原稿書きと編集。目次、後記、裏表紙、表紙を除いて出来上がり。日曜日に入稿の予定。
○わが子曰く。「首相になるのは、みんな年寄りだね。60過ぎないと、いろいろ分かってないことがあるから、首相になれないのか。」と。
○鳩山総理はじめ、閣僚の方々、さすがうれしそうで、緊張しておられる。総理も菅さんも私とは同じ年。戦後生まれの宰相は、初めてではないかと思うが、このことは、誰も話題にしない。戦後民主主義はどうか、明らかに問われるであろう。著名人のアメリカナイズした思考に、唖然とすることも多い。まるで、鹿鳴館時代、ジャポニスムの外国人の日本理解と同じなのだろうかと、思うこともしばしば。珍妙で、滑稽であるけれど、それを、珍妙で、滑稽と感じない世代があるところに、現代がある。
俳句
晴れ
○鳩山さんが首相となる。理系宰相に熱い視線、という見出しもある。菅さんも東工大の出身。理系の頭で、クリアな政治を行ってもらいたい。
○リチャード三世を見たいと思いネットで検索。リチャード三世を悪役にしすぎた劇団のメークに失望。意外とよさそうなのが、子どものためのシェークスピア。華のん(カノン)の企画したもの。パナソニックの後援を受けて活動しているようだ。チェーホフと、古典落語もある。良いものを、本物を、の精神のようだ。
○一昨日の続きだが、シェークスピアは、やはり面白い。原文と翻訳と比べながら、そのエッセンスが読める。リチャード三世に出てくるエリザベス王妃の話す言葉には大いに感心。短く、あまり難しくない言葉、心がぽつっと零れるような言葉は、決して男性の言葉ではない。若いときは、このようなことには気付かなかったが、年をとってわかものがあるので、年をとるのもよいことであろう。劇の台詞を少々覚えて、ロンドンにでも行って、イギリス人の芝居を見てみたくなった。宝くじにでも当たったら、そうしよう。
シェークスピアは、老後の楽しみによさそうだ。それにアガサなどの推理小説。漱石も。老後は古典を楽しむのがいいだろう。こういった人たちの御蔭で、人生の日々がたのしく送れる。クラッシクの音楽家の多くの楽しみを残してくれた。願わくば、俳句でも人生の楽しみとなるような句を遺して欲しいものだ。