6月17日(金)

●夜明け前から雑誌類の整理。ときどき整理はしているつもりだが、すぐに増えて積み上がる。2月に整理してその後はそのままだった。
●URの緑地にはやくも槿が咲いていた。それにしても早い。新しく建てられた選挙ポスターの看板で隠されてしまっているのが、隙間から見えた。
●信之先生91歳になるが、介護サービスはこれまで一度も受けていない。週1か週2、サービスを受けて欲しくて、介護関係の人に連絡をとっているが、そんな年ではないと言い全く困っている。
私は編集の仕事に集中できず、朝から晩までYou Tube でなんとなくクラッシクを聞いている。そこでフルトベングラーがベルリンフィルを指揮したモーツアルトのピアノコンチェルト20番に出会った。フルトベングラ―の指揮について面白いことを聞いた。フルトベングラ―の指揮は、指揮棒が微妙に動いていて、どこではじまるのかよくわかないそうだ。例えば、指揮棒の先が第1ボタンのところに来たときが始めだとか、楽団員個人が判断しないといけないらしい。ぴしっと音が揃うという感覚ではないらしい。遅れてもいけない、揃ってもいけない。なんとなく分かる。大勢の個人がいて、それぞれ芸術的考えがあって、揃うのもがおかしいと言えばおかしい。遅れては音楽にならないし。
揃うと言うことに関して思った。句集で、5-7-5、はい次の句5-7-5、はい次の句5-7-5とゆるぎない俳句が続いたら、嫌になるか、笑いそうになる。5-7-5の中に、その人らしいリズムとか息遣いとかがあって、少しリズムが崩れて面白いのだ。それは俳句の韻律の問題で、前衛でも例えば、著名な坪内稔典さんの句も、きっちり5-7-5で新しくないのだ。俳句の韻律の問題の研究が進むといいと思っている。言葉と音は切り離せない。

ご挨拶/6月月例ネット句会を終えて

6月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。今月は新会員の方を含め14名の方が参加されました。入賞の皆さまおめでとうございます。
日本全土が梅雨入りしたとのニュースがありました。すっぽり雨に包まれた日本列島も豪雨が無ければ、いいものです。朝夕、散歩に出かけると立葵がきれいに咲き上っているのに出会います。アガパンサスのうす紫や、いたるところに紫陽花が、それもいろんな色の、まためずらしい種類の紫陽花が咲いています。
月例句会はオンラインでおこなわれますが、花冠のオフ句会のときも大体14,5名の参加でした。オフ句会は主宰の自宅で、二間続きの畳の部屋の襖を取り払って句会場としており、家庭的な句会でした。正月など他結社の主宰がお越しくださることもありましたが、それでも自由な議論の交わされる句会で、句会場に来るまでに見た田園などの風景を句に詠んですぐ投句と言う場合もよくありました。今月は、田植えの風景などが詠まれて、そんなことを思い出す句会でした。
来月の句会は7月10日(日)となります。そのころは、梅雨があけているでしょうか。また違った風景の句が詠まれるのを楽しみにしています。これで6月月例ネット句会を終わります。
主宰 髙橋正子
2022年6月17日