■10月月例ネット句会清記■

■10月月例ネット句会清記■
2024年10月13日
39句(13名)

01.せせらぎに従うように木の実落つ
02.トンネルのさきは秩父の秋の雲
03.窓枠に星の散りゆく夜さむかな
04.蜻蛉のつんつん水面翔けにけり
05.鈴の音のひときわ高き秋の猫
06.利酒や立ち振る舞いの為人
07.ついと前ついと前へと赤とんぼ
08.ばりばりと雄を食み居りいぼむしり
09.ぴ~ひゃらと笛を吹きつつ秋小鳥
10.早起きや群れ翔ぶ蜻蛉の胴は赤

11.出迎えの薄羽きとんぼ市営墓地
12.秋の朝見上げた青空一番機
13.実家から貰いし柿の甘きこと
14.ひんやりと感じる風は秋の朝
15.居酒屋で友と分け合い秋刀魚食う
16.うす紅葉金の御身の九品仏
17.日にそよぎてらてら赤き曼殊沙華
18.星あかり地に棲む小さきものの声
19.鵙猛る午後の強風正面に
20.烏瓜朱をあざやかに風の中

21.秋祭り子ども屋台が練り歩く
22.草軽く枯れて雀ら遊ぶ野へ
23.さざ波に浸るフジツボ磯は秋
24.訳あって笊山盛りの青蜜柑
25.新米や納豆巻の夕餉とす
26.炙りたる銀杏売られ八幡宮
27.敗荷や鯉の動きは変わらずに
28.葉隠れに葛咲く雨の土手を墓へ
29.トラックに新米満載農ら笑む
30.曼珠沙華畦を描いて空真青

31.工場に若木植えられ秋高し
32.ゆるやかな坂の果なり秋の雲
33.秋空を目指せば坂のひろびろと
34.晴れた日の並木の道を舞う落葉
35.朝が始まる水にどぼんと赤林檎
36.高窓の陽が差す私の白マフラー
37.やわらかくやわらかく秋夜のストレッチ
38.風邪の喉柿の甘さが染みる朝
39.手に取ればずしりと重し赤林檎

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。