5月12日(日)

晴れ

●5月月例ネット句会。13名参加。
投句
啄木鳥の鳴き声若葉の森深く  正子
夏の蝶遺影の夫の変わらずに  正子
発車して旅に出るごと栃の花  正子

●筋向いの家の2.5メートルぐらいの樫の木に四十雀がよく出入りしている。すぐ上の電線でジュビジュビと鳴いては樫の繁りに入っていく。見れば巣箱が掛けてあって、中に四十雀が入っている様子。鯛ヶ崎公園の巣箱にも四十雀が入っている。このあたり、雀より四十雀が多い感じなので、民家の巣箱にも小鳥が入っている。窓辺の巣箱に小鳥が出入りする現実が目の前にあるはいかにもたのしい。ここに住みはじめて18年目ではじめてのこと。思い返してみれば、引っ越してきた時より、小鳥の種類が増えた感じがする。知らなかっただけかもしれないが。

●句美子が2週間ぶりに来るが、まだ風邪が抜けない様子。仕事が大変忙しい様子。働く時間を少なくできないものなのだろうか。息子は息子で忙しいという。親の私はいつも何か起こらないかと、ひやひやしている。母の日なんかどうでもよくて、子供たちには、元気でいてもらわねば、安心できない。今の社会構造は大丈夫なのかと思う。政治家があれでは、日本がよくなるはずがない。そのしわ寄せが子供たちに来るのでは、親はたまったものではない。

■5月月例ネット句会清記■

■5月月例ネット句会清記■
2024年5月12日
39句(13名)

01.満緑の中に沈みて昼寝かな
02.庭にきて静寂を砕く時鳥
03.ほめられて香水の名あかすなり
04.茉莉花の紅のつぼみや雨予報
05.竹皮を脱ぐや至れり薮の空
06.美味しそうな新緑なりぬ在所かな
07.僚友と一宿一飯さくら餅
08.亀鳴くやゆるき日暮れの待ち合わせ
09.一日を終えし雲かも鳥帰る
10.帰省の子迎えるように鯉のぼり

11.初蝶がひらりと肩にタッチ
12.葉桜の作る日陰に長き列
13.青梅を踏んでしまいし石畳
14.土手道を走る親子や薄暑光
15.断崖を目指すが如き卯波かな
16.老の声漁の話を初夏の浜
17.鎌研げば軽くなる風麦畑
18.湧水の波紋に砂のゆれる初夏
19.短夜を夜通し風の吹き通し
20.はつなつの稜線に雲湧き初めし

21.通学す青葉若葉の下の道
22.朝一番眺める鉢のメダカの子
23.田に水の満る音して五月入る
24.夏近し鉢柿枝の伸びを切る
25.エプロンのポケットに摘む豌豆の香
26.山映す代田に沿いて廃校まで
27.刈られゆく麦の香一日風に乗り
28.啄木鳥の鳴く声若葉の奥深く
29.発車して旅に出るごと栃の花
30.夏の蝶遺影の夫の変わらずに

31.箸先に弾力伝わる初鰹
32.旧友と再会祝す八重桜
33.八重桜揺れて濃淡鮮やかに
34.黄菖蒲の川の流れに満開に
35.同窓会写真に映る八重桜
36.鯉のぼり喜ぶ声がどこからか
37.春深し白き小花の街に満つ
38.白山吹寄らんとすれば既に散る
39.つぶつぶと銀杏並木に木の芽張る

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

自由な投句箱/5月11日~5月20日

※当季雑詠3句(夏の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。