■9月月例ネット句会清記


■9月月例ネット句会清記
2017年9月10日
14名70句

01.山ひとつ影蔽い居り秋の雲
02あきつ飛ぶ風に序列のあるらしき
03鬼の子の独りあそびや風の友
04田水落つ音に熟れゆく稲穂かな
05せせらぎの木洩れ日揺らぎ秋の水
06真つ新な白きエプロン秋茄子
07月白や男が捌く鯉料理
08稲妻の行方や利根川(とね)は永久に利根川(とね)
09水切りの石の行方や秋の蝉
10渓流の岩にた走る初紅葉

11曼殊沙華あの世の臭うグロテスク
12いなびかり雲の形相すさまじく
13ビル影に磯鵯の赤と青
14被爆跡のひずむ九輪や水引草
15新涼や雉鳩水を飲むところ
16さまざまな色艶ありて鶏頭花
17松手入れ風に乗り足る音の良き
18あき雨のカヌー下りや吉野川
19水澄める箕面川原の楓かな
20男の子なら遠く旅せよ椰子の実よ

21秋晴やものみなくっきり影を持つ
22秋晴の山際にあり朝の月
23模擬店に並ぶ週末秋日和
24家々の裏手を流れ秋の水
25焼きし指流るる秋水に浸す
26新涼や木曽の白樺抜けてくる
27甲斐駒ヶ岳(かいこま)が茜に染まる蕎麦の花
28冬瓜の実り確かな重さかな
(紀伊の国文蔵の滝)
29青空と滝壺繋ぐ水太し
30駒ヶ根を白く流れる秋の水

31旅先の城址で見る鰯雲
32秋麗ら二人で巡る武家屋敷
33台風が過ぎて眩しき朝の空
34顔洗う手がひんやりと秋の水
35月映る大雨の後の溜まり水
36威銃当てる気もなく夕日落つ
37神事終え化粧直しの秋祭り
38梨剥くも噛む音聞くも独りかな
39秋の雨町も野原も水浸し
40裏山を根こそぎ崩す秋出水

41秋風を通す入口長屋門
42広縁にお手玉転がし秋うらら
43秋の空合掌造りの屋根高し
44水底に糸を垂らして子らの秋
45数体のかかし今年も水の中
46青芒朝の雨滴に光り出す
47一雨過ぎ子規忌近づく空の青
48朝刊の隅の一句の爽やかに
49?ぎたての秋茄子水にキュッと鳴る
50供花挿して秋の山水溢れしむ

51茹栗の笊にあげられ湯気が立つ
52秋の月丸く浮かぶ薄い雲
53鈴虫の鳴く声近く真暗闇
54秋風がさざ波立たす夜の川
55傘さして銀杏落葉の正門を
56爽やかに今朝の襖の開け閉めよ
57一人起き朝の読書の爽やかに
58天高く雲無き朝の楽しさよ
59爽やかに高きを雲の流れゆく
60朝爽やかに一杯の水を飲む

61虫の音の眠ればそれきり木のベット
62虫の音の研ぎ澄まされて行く真闇
63秋風に絮飛ぶ浮遊する心
64沸きし湯の落ちるに響く虫の声
65秋潮の水の力に打ち返す
66.鰯雲仰ぎつ丘の市場まで
67.青空に色づき初めし柿揺れて
68.一面の田の匂う道月澄める
69.梨をむくナイフに指に水滲む
70.稲穂垂るまだ入りし水黄にそめて

※互選を開始してください。雑詠から一人5句、水の句から1句、計6句選をし、その中の一句にコメントをつけてください。選句は、この下のコメント欄にお書きください。

9月10日(日)

★赤とんぼいくらでもくる高さなり  正子
秋と云えば赤とんぼ。小さな存在だが、それが手の届きそうな高さに乱舞している。そこに秋たけなわの歓びを感じます。「いくらでもくる」が、作者の驚きの気持ちを含めたユニークな措辞で、印象的です。(河野啓一)

○今日の俳句
海見ゆる牧に草食む秋の馬/河野啓一
海の見える牧場。ゆったりとして草を食む馬との取り合わせに、新鮮味がある。(高橋正子)

●9月月例ネット句会。今回は、俳句αあるふぁに投稿する水の句も同時に投句。
心に残る水の句は、「石投げて心つながる秋の水/木下夕爾」を取り上げることに決めた。

句美子が2時ごろ来て、ネット句会を手伝ってくれた。

昨日現代俳句協会がら「現代俳句」7,8.9月号と領収書が届いた。

俳句界の結社広告11月号用原稿を送信。俳句に関しては、少しずつだが、途切れなく仕事がある。ネット句会をしながら、結社広告と、水の俳句の原稿を考える。暑くて、少しストレス気味で、かき氷を2個続けて食べる。

見るべきは十月桜のみの園     高橋正子   
清純な空の青さに小鳥来る     井上治代
初冬のマルシェに求むフランスパン 河野啓一
りんどうの一輪青く陽にあたる   高橋句美子

◇生活する花たち「白むくげ・ひおうぎ・女郎花」(東京・向島百花園)