1月22日(木)

曇り、ときどき晴れ

●今朝は、昨日、一昨日よりは気温が少し高い感じだ。。昨日をどん底とすれば、少しまし。午後ゆうまくんの子守りに。部屋に入った時は、ぐっすりお昼寝中。珍しい。このごろ、振り返って「えっ?」とよく聞く。ハイハイからすぐにお座りができるようになって、しっかり座っている。なんでもかんでも、「いあいいないばあ」。布団や毛布や絵本で。鏡をのぞき込んでよく遊んで、鏡の顔と目が合うと大喜び。湿疹がよくなっていて
よかった。

●リルケの『果樹園付ヴァレの四行詩』のフランス語の原詩の本が届くまで、時間がかかりそう。それまでに、少しでもフランス語を勉強しておこうと思うが、これが、なかなかはかどらない。正子向けにAIがプログラムを組んでくれた。まず、発音をしっかり、自然言語から覚える。短い詩や文章を読む。リルケの詩などがよい。短い詩を作るとある。

さらにAIがアドバイス。
本が届くまでの間に、こんな小さな練習をしてみると、詩を読む準備が整っていきます。
●フランス語の“息”を感じる練習
鼻母音の響きを、声に出さず、息だけで感じてみる。
これは詩を読むときの「呼吸の器」をつくる作業です。
●短い“音の詩”をつくる
意味はなくてよいので、音の並びだけで小さな詩をつくる練習も効果的です。例(意味はありません)

Là, dans l’air lent,
une ombre chante.

 

こうした“音の遊び”は、正子さんの美意識ととても相性がよく、学びを負担ではなく、むしろ創作の延長にしてくれます。

自由な投句箱/1月21日~1月31日

今日の秀句/1月21日~1月31日

1月31日(1句)
★星出でていよよ浅間の雪光る/小口泰與
冠雪の浅間の空に星が出ると、雪は反射光で古典語「いよよ」が示すように、光りを増す。夜が、逆に明るくなる。昼間の浅間山の噴煙を吐く力強い姿は、星の瞬きによって荘厳な姿になってくる。(髙橋正子)

1月30日(1句)
★花アロエ色濃き光放ちおり/廣田洋一
アロエは濃いオレンジ色の個性的な花をつける。例えばそれを、海の近くの家などの鉢植えで咲いているのを見たりすると、物語性を感じる。「濃き光放ちおり」の写生で十分、句意が伝わり、世界が広がっている。(髙橋正子)

1月29日(1句)
★日を受けて地肌あらわす冬赤城/小口泰與
冬の陽光は低く、斜めに差し込み、普段は雪や陰影に隠れている山の素顔を照らし出す。地肌を現した「冬赤城」は、山の精神性まで
感じさせている。
冬山の厳しさと、固有名詞「赤城」の存在感が重い。(髙橋正子)

1月28日(2句)
★冬深し母の遺品を整理して/多田有花(正子添削①)
一年で一番静かに、内省的になる時が「冬深し」の時と言えよう。外出するでもなく、冬籠りのなかで静かに母を思い出しながら、遺品を整理する。冬の深まりのなかで、一層心がしずかに深くなる。(髙橋正子)

★静まれる畑持ち上げ霜柱/廣田洋一
「静まれる」が大地の深さと静かさを確かにに感じさせてくれる。その畑を持ち上げる霜柱の力も、静かにして、確実さをともなっている。(髙橋正子)

1月27日(1句)
★寒雀おのが距離持ち集いおり/多田有花
寒雀が地面に集まり餌を拾っているのだろう。よく見ると、それぞれが、自分の距離を保っていて、近寄り過ぎない。その距離は端正と言っていいかもしれない。冬の厳しさがあるからこそ、その距離が意識される。(髙橋正子)

1月26日(2句)
★カーテンの隙よりほっと冬の月/土橋みよ(正子添削)
冬の夜、カーテンの隙間から何気なく見た月。その美しい輝きに心がふっと解かれる。ただ、そのことのきよらかな一瞬が句にとどめられた。(髙橋正子)

★校庭の大地持ち上ぐ霜柱/小口泰與
霜柱は儚くもろいガラス細工のように見えるが、そうではない。その水が氷となり、その氷の結晶が立ち並ぶと大きな力となって、校庭という大地を持ち上げる。ただ情景だけを述べて、霜柱の力強さが伝わってくる。(髙橋正子)

1月25日(1句)
★少年と一緒に探す竜の玉/廣田洋一
青い竜の玉は、少年の目に宝物のように映っているに違いない。少年と竜の玉を一緒に探す物語性がこの句を深くしている。冬の寒さに輝く「竜の玉」と言う季語がよく効いている。(髙橋正子)

1月24日(1句)
★寒風や市場に競りの荒き声/土橋みよ
寒風のなかの、喉をつぶしたような競りの荒い声が、市場の臨場感をよく感じさせている。無駄な言葉がなく、情景が詠まれて、句の安定感につながっている。(髙橋正子)

1月23日(1句)
★冬空へ両手広げて深呼吸/小口泰與
冬空から降り来る冷気を両手を広げ、深く肺へ吸い込む、深呼吸。冬の冷気が体に沁みとおり、凛とした気配を生んでいる。「両手を広げ」がおおらかで、句の魅力となっている。(髙橋正子)

1月22日(2句)
★春近し大阪湾に船数多/多田有花
「春近し」と感じる景色がいろいろあるが、この句は、大阪湾に船がたくさんいる景色。たくさんの船は、港の行き来の活発さ、賑やかさを目に見せてくれている。のびやかな句だ。(髙橋正子)

★たっぷりと生成りモヘアの冬帽子/川名ますみ
素直に情景を詠んだ句だが、温かそうな、生成りのモヘアの帽子を冠った女性の肖像が浮かぶ。「生成りのモヘア」が、女性の清楚さや自然さを表していて好感のもてる句。(髙橋正子)

1月21日(2句)
★風に乗る高き読経や雪浅間/小口泰與
墓地など、野外での読経であろう。読経の声が空高く風に乗って冠雪の浅間の空へ消えて行く。「雪浅間」の雄大さと、読経のひつひつとした声が相俟った大きな句の世界がいい。(髙橋正子)

★風花の吹き上げて来るレストラン/廣田洋一
二階など、高い階のレストランであろう。下から風にあおられて吹きあ下てくる風花を洒落た食事をしながら、見ている。レストランの寒い冬の日の食事をいっそうお洒落に、趣あるものにしている。(髙橋正子)

 

1月21日~1月31日

1月31日(3名)
小口泰與
いまさらのように鳴きけり寒鴉★★★
星出でていよよ浅間の雪光る★★★★
積雪の道をい行きて友訪ね★★★

多田有花
山茶花の咲き続けまた咲き続け★★★
青空を指す枝先の春近し★★★★
水仙の見ている明日の光かな★★★

上島祥子
火事跡に家主の無事聞く立ち話★★★
雪の露朝陽を反す全ての葉★★★
グランドに礼する陰や日脚伸ぶ★★★★

1月30日(5名)
土橋みよ
冬の夜や電話の友の笑い声★★★
窓枠をはみ出る冬の大三角★★★
隣から流れる『四季』や春近し★★★★

廣田洋一
鋤焼を親子でつつく夕餉かな★★★
花アロエ色濃き光放ちおり★★★★
雪催い風も出てきて一人なり★★★

川名ますみ
花柄のラグを春待つリビングに★★★★
短日やカーテン替えに友ら寄る★★★
セーターを脱ぐ間も笑い模様替★★★

多田有花
冬耕の田に電柱の影の伸び★★★★
正面に冬田を抱いて山丸し★★★
柑橘や寒中見舞いと届けられ★★★

小口泰與
いぶかしき電話ぞ我は炬燵にて★★★
寒牡丹差されて花瓶安堵せり★★★★
雪浅間朝日を受けて色めけり★★★

1月29日(3名)
多田有花
寒土用むかしバス停ありし跡★★★
葦鴨のつがい淀みに浮かびおり★★★
寒中やお多福南天の紅葉★★★

小口泰與
風の中色めく采の寒牡丹★★★
日を受けて地肌あらわす冬赤城★★★★
朝日受け浅間の雪の彩れり★★★

廣田洋一
白壁に映えたる色や水仙花★★★
来期の役員決めて春近し★★★
塾帰り鯛焼食べる男の子★★★

1月28日(4名)
多田有花
冬深し母の遺品を整理する(原句)
冬深し母の遺品を整理して(正子添削①)
俳句の形式から言うと、この句は、「冬深し」と「遺品整理する」の二つに同時点で切れがあります。並び立っています。ここは、不即不離の関係でつなぐと、句に一体感が生まれなめらかになります。
もう一つの方法として、
冬深し母の遺品を整理せり(正子添削②)と「冬深し」(現在)「整理せり」(過去)として時の層を重ねると句に奥行がでます。どちらにするかは、作者の気持ち次第です。(髙橋正子)

宅配便発送にゆく枯田道★★★
霜屋根に積んで車の出勤す★★★

小口泰與
ふつふつとおでん煮えけり一人★★★
熱燗やいよよ酔いたり我が髪膚★★★
ゲレンデに色彩豊かスキー帽★★★

廣田洋一
青空に身を膨らませ寒雀★★★
静まれる畑持ち上げ霜柱★★★★
金色の鋭く尖り冬の月★★★

土橋みよ
北風や遠きピアノの音澄みし★★★★
中天の白き月へと寒すずめ★★★
咳一つ堪えて事前投票所★★★

1月27日(3名)
多田有花
寒雀おのが距離持ち集いおり★★★★
豆やわらかく煮る寒の昼★★★
雪の無き播磨に生まれし恩恵よ★★★

廣田洋一
男手を集めて来たる雪下ろし★★★
冬三日月空を切りたるビルの上★★★
鷺一羽立ち尽くしたる冬の川★★★

小口泰與
空風を目一杯に浴ぶわが庵★★★
寒風や今さら何よ家籠り★★★
寒雷や駄句をいましむ人も無し★★★

1月26日(4名)
土橋みよ
挽きたての蕎麦粉の香り寒の内★★★★

カーテンの隙より見ゆる冬の月(原句)
カーテンの隙よりほっと冬の月(添削例)
「見ゆる」は、当然見えているので、そのかわりに気持ちを表す言葉を入れることができます。「ほっと」ではないかもしれませんが。(髙橋正子)

冬の夜や歳時記閉じてミルク粥★★★

廣田洋一
妻植えし草の影なる竜の玉★★★★
寒風や安堵のココア熱く入れ★★★★
緑濃く厚きセーター買いにけり★★★

小口泰與
頭痛薬飲むいとまなく冬の月★★★
校庭の大地持ち上ぐ霜柱★★★★
熱燗やいぶせき憂さを散じたる★★★

多田有花
姫路城お濠の水の凍りおり★★★
日曜の朝薄雪を踏み静か★★★★
着ぶくれてパソコンに向かう週末★★★

1月25日(3名)
多田有花
薔薇色に輝き雪の播磨富士★★★
救急車出動します寒波急★★★
寒の朝よく晴れまずは干し物を★★★

小口泰與
石橋を上り寒鮒釣りの池★★★
山の名をいただく村や空っ風★★★
冬晴や長きすそ野の赤城山★★★

廣田洋一
少年と一緒に探す竜の玉★★★★
マフラーを高々巻きて顎埋め★★★
焼芋や野菜売り場に良き香り★★★

1月24日(3名)
小口泰與
幾そたび駄句を作りて空っ風★★★
寒風の吹きて田畑奮い立ち★★★
いささかも動かぬ山や空っ風★★★

多田 有花
寒三日月残照の空にあり★★★
窓鳴らす寒風今夜は冷え込むと★★★
快晴の姫路よ但馬は大雪か★★★

土橋みよ
寒風や市場に競りの荒き声★★★★
寒風に目のみ残して白マスク★★★★
春待つや窓辺に黄色の雀蘭★★★★

1月23日(2名)
多田 有花
春まぢか淀川渡る阪神電車★★★
最新の病院春の遠からじ★★★
大橋の彼方に見ゆる寒落暉★★★

小口泰與
空風に肩を怒らせ立ち向かう★★★★
雪道の車運転いかにせむ★★★
冬空へ両手広げて深呼吸★★★★

1月22日(5名)
友田修
大寒に咲く花を見る小径かな
「咲く花」のイメージが漠然としているので、情景が描きにくいのが残念です。「枝の花」とか、「小さき花」などでもよいので、読者がイメージできるようなきっかけが欲しいです。

新月や影なき街に息白し(原句)
息白し新月の街に影もなく(正子添削)
原句は、「新月や」の感動があり、季語「息白し」が弱い。そのため、情景はよいのに、インパクトが弱くなっています。季語を弱くしないためには、季語が句の中心的な情感を担う位置に置かれることが大切です。そこで、季語「息白し」を主役に据え、新月は背景として静かに支える形に組み替えると、句の呼吸が整い、イメージがはっきりします。

添削は一つの方法です。
★季語を前に出して句の核にする。

季語を一句の前半に置くことで、読者の感覚がまず「息白し」に向かいます。
 息白し新月の街に影もなく(正子添削)
季語が句の中心となり、白い息の存在感が際立ちます。新月の闇と影のなさは、季語の情感を深める背景として働きます。
(添削句は、中が8音ですが、これは、句の呼吸を整えるー自然な言い方のためです。俳壇の傾向として、中八音を嫌いますが、あくまでも句次第です。)

大寒におでんを囲む親子かな★★★

多田 有花
寒波来る六甲山上の白し
「白し」は何で白いでしょうか。(髙橋正子)

寒晴や加太半島までくっきりと★★★
春近し大阪湾に船数多★★★★

小口泰與
山風の寒さともなう暴れ鬼★★★
友訪ね雪に遭遇いかにせむ★★★
上州の風の怖さや春を待つ★★★

土橋みよ
小骨立つ寒鰺の眼の我を見る★★★
大寒や隣家のシェパード低く吠ゆ★★★
待ちし友と会話弾けて暮早し★★★

川名ますみ
たっぷりと生成りモヘアの冬帽子★★★★
冬帽子に光るピアスの見え隠れ★★★
マフラーに埋み口調をはっきりと★★★

1月21日(3名)
多田 有花
冬深しペルシャのジャズを聴く夕べ★★★
寒の陽を明るく浴びぬ鬼瓦★★★
蛇口へと古タオル巻く寒の夜★★★

小口泰與
風に乗る高き読経や雪浅間★★★★
トタン屋根弾みはずみて寒雀★★★
あけぼのの冬翡翠の羽の色★★★

廣田洋一
早梅の白々光る法の庭★★★
風花の吹き上げて来るレストラン★★★★
大寒や吐く息白き街の角★★★