※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
今日の秀句/1月1日~1月10日/2026年
1月10日(1句)
★日時計は寒の日差しに時刻む/多田有花
「日時計は」の「は」は限定の意味をあらわしているので、詩情を欠く心配がある。「寒の日差し」の厳しさが、日時計が時刻をしっかり刻む結果になっている。(髙橋正子)
1月9日(2句)
★七日かな鏡餅搗く寺の僧/土橋みよ
年神様を送り正月に区切りをつける日の寺の行事。供え直しと言うこともあると聞く。さりげなく、きよらかな寺の正月行事が詠まれている。(髙橋正子)
★陽の中へぎっしり生りて実南天/多田 有花
陽のなかにかがやいている真赤な実南天がイメージがしっかりとしている。ゆるぎないイメージの立ち上がりが力強い。(髙橋正子)
1月8日(2句)
★輸送機や七日の空の青深し/上島祥子(正子添削)
正月の七日となれば、正月に区切りをつける日で、また日常がもどるとき。定刻に通るのであろう輸送機が空の青さにくっきり見える。日常の深さがすがすがしい。(髙橋正子)
★四方の春特急ひだの到着す/多田 有花
「四方の春」の古風な言い方が、めでたさを象徴し、特急「ひだ」が旅情をかきたてている。(髙橋正子)
1月7日(1句)
★朝陽差す庭に山茶花の紅満ちる/上島祥子
「朝陽」に染められたかのような紅の山茶花。その山茶花が庭に咲き満ちて、生命感のある景色となっているのがいい。(髙橋正子)
1月6日(2句)
★丸餅の椀に溢るる雑煮かな/土橋みよ
「溢るる」は、量が多いというより、年の初めの気が満ちている感じで、精神の豊かさが椀から立ち上るようだ。丸餅も円満、無傷、完全さなどを言い、その丸さが椀に静かに息づいている。(髙橋正子)
★背負いたるリュックに刺せし破魔矢かな/廣田洋一
日常のリュックに伝統的、霊的な破魔矢が刺さっているという現代的な新年の一瞬を切り取った光景。(髙橋正子)
5日(1句)
★白梅の咲けば川辺の明かり初む/川名ますみ
白梅のきよらかさ、みずみずしさが引き立つ句。白梅が咲く、そのことひとつで、水の流れの聞こえる川辺が明るくなる。小さなことひとつで回りが明るくなるのはうれしいこと。(髙橋正子)
1月4日(1句)
★凍蝶の暖を取りたる日射しかな/廣田洋一
句の世界が澄んでいるのが、印象的。凍蝶への過度のやさしさでもなく、その存在をはっきり捉えているのがいい。冬の日差しの微細な温度感がいい。(髙橋正子)
1月3日(1句)
<飛騨高山>
★薄雪の町を照らして初明かり/多田有花(正子添削)
初明かり薄雪の町照らしけり(原句)
元の句は、ただ見たままの景色をそのまま詠んだ状態で終わっています。景色の咀嚼が必要です。自分の精神を通して句にする必要があります。(髙橋正子)
1月2日(1句)
★野兎の林道抜ける速さかな/小口泰與
林道にはからずもでてきた野兎のめずらしさと、野生のすばこしさに驚きがある。(髙橋正子)
1月1日(2句)
★注連縄の香り新たに古神棚/上島祥子
「注連縄」の香りがこの句を生き生きさせている。「古神棚」との新旧の対比が鮮やかで、句が立体的になったのはよい。(髙橋正子)
飛騨高山
★松すべて雪吊をしてお正月/多田有花
松すべて雪吊をして」という措辞が、飛騨高山の厳しい冬の風土を的確に伝えている。雪吊は、「お正月」の準備として整えられた感が高く、祝祭性が生まれている。正月の特別感が景色を新鮮にしている。(髙橋正子)
1月1日~1月10日
襟立てて帰れば卓に味噌おでん★★★
七日かな鏡餅搗く寺の僧★★★★
多田 有花
注連飾見上げて入りぬ町役場★★★
陽の中へぎっしり生りて実南天★★★★
くくられて冬菜日差せる畑にあり★★★★
1月8日(4名)
上島祥子
輸送機や七日の空青深し(原句)
輸送機や七日の空の青深し(正子添削)
お揃いのショールに包まる六地蔵★★★
立ち漕ぎの無念無想や北颪★★★
小口泰與
冬赤城利根の川風あらわにて★★★
まなかいに現れ出でし狐かな★★★
けちらせば下駄の飛びたる雪の原★★★
廣田洋一
心なしか黄身の色濃き寒卵★★★★
初旅や地の果てなりしアルジェリア★★★
初鏡坐る女は一人もなし★★★
多田 有花
四方の春特急ひだの到着す★★★★
弾初の電子ピアノの軽やかに★★★
銀行に正月の凧飾られて★★★
1月7日(4名)
廣田洋一
木に登り柿を食べたる親子熊★★★
七草粥ことこと炊きて昼の膳★★★
人日や新築工事続きおり★★★
小口泰與
大木と風の抗う冬の沼★★★
寒牡丹三山裾野あらそわず★★★
トタン屋根はずみはずみて寒雀★★★★
多田 有花
<飛騨高山三句>
門松や三つ葉葵の提灯に★★★
元日の陽を浴び山岡鉄舟像★★★
餅花に迎え送らるるロビー★★★★
上島祥子
初売りのお釣りに新券受け取りぬ★★★
梅枝の紅持つ蕾は粒を立て(原句)
梅枝の紅持つ蕾粒を立て(正子添削)
朝陽差す庭に山茶花の紅満ちる★★★★
1月6日(名)
多田 有花
<飛騨高山三句>
新春の風受け町を歩きけり★★★
豪華よし簡素またよし飾縄★★★
やわらかき飛騨牛にぎり明の春★★★
小口泰與
枝垂木の天辺数多寒雀★★★
上州の風荒々し寒雀★★★
流れ去る川の流れや日脚伸ぶ★★★
土橋みよ
丸餅の椀に溢るる雑煮かな★★★★
年賀状よろける手元に老眼鏡★★★
孫帰る電車待つ空に冬満月★★★
廣田洋一
はためける国旗仰ぎつ初詣★★★
背負いたるリュックに刺せし破魔矢かな★★★★
納豆も並べてありし寒卵★★★
上島祥子
歳時記や布団に包まり読始め★★★
山際に雲の降り来て雪模様★★★
松内の医院のベンチ満席に★★★
1月5日(4名)
多田 有花
<飛騨高山三句>
藁飾古き町屋のそれぞれに★★★★
ほかほかのもなかを食すおらが春★★★
藁の緒をぴんと跳ね上げ注連飾★★★
小口泰與
こつこつと木を打つ嘴や冬の森★★★
山の沼冬翡翠の羽音かな★★★
樹洞より顔出す鳥や冬の朝★★★
廣田洋一
風もなく日の当たりたる冬田かな★★★★
体重は今日も変わらず年新た★★★
旧友の年賀状来る一安心★★★
川名ますみ
日めくりの厚さを剥ぎぬ初暦★★★
白梅の咲けば川辺の明かり初む★★★★
初雪の様を看護師身振りして★★★
1月4日(3名)
多田 有花
<飛騨高山三句>
迎春の生花と軸が床の間に★★★
年始め異国の人と肩並べ★★★
初春の梅開く川べりの道★★★
小口泰與
まんまるの朝日出でけりはや四日★★★★
樹洞より顔出す鳥や冬の朝★★★
山の沼冬翡翠の羽音かな★★★
廣田洋一
年越して未だ眠らざる熊のおり★★★
凍蝶の暖を取りたる日射しかな★★★★
思い切り手足伸ばして初湯かな★★★
1月3日(3名)
多田 有花
<飛騨高山三句>
初明かり薄雪の町照らしけり(原句)
元の句は、ただ見たままの景色をそのまま詠んだ状態で終わっています。景色の咀嚼が必要です。
薄雪の町を照らして初明かり(正子添削)
門かざり黒き格子の戸にありぬ★★★
正月の宮川朝市を歩く★★★
小口泰與
あやまたず雪の峠を越えにけり★★★★
百歩歩めば冬翡翠の枝に居り★★★
我が庭の蜜柑を鴉つつきけり★★★
廣田洋一
水田を公園に変え初景色★★★
あちこちでボール蹴り合う二日かな★★★
賀状受け俳句で綴る近況かな★★★
1月2日(2名)
小口泰與
野兎の林道抜ける速さかな★★★★
あめつちの穏やかな日も寒雀★★★
雪となる事を危ぶむ家族旅★★★
多田 有花
<飛騨高山三句>
大旦町うっすらと雪化粧★★★
壽の朱塗盃屠蘇を受く★★★
焼角餅すまし仕立ての飛騨雑煮★★★
1月1日(3名)
上島祥子
冬帽子はみ出す天パは父に似て★★★
元日の月青空に昇り出で★★★
注連縄の香り新たに古神棚★★★
多田 有花
<飛騨高山三句>
高山の町にさまざま注連飾り★★★
年縄や造り酒屋の杉玉に★★★
松すべて雪吊をしてお正月★★★★
廣田洋一
近所の人前に並びて初詣★★★
神輿庫の開け放たれて大旦★★★
早梅やそこだけ紅く光りおり★★★
1月1日(木)2026年
快晴
娘の家へ子守りと見舞いに初電車 正子
初電車紺色深き車両なり 正子
元旦の線香ことにくゆるなり 正子
●1月月例ネット句会の案内を貼り付ける。
●年賀状がそれでも来ている。大方はこちらからも出しているので、今日来た賀状には二人に返事。ひとりは、出さない。
●夜ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聞く。途中で眠っていた。このごろ、いつのまにか居眠りをしていることが多い。老化現象なのかもしれない。
●午後、句美子の家に見舞いを兼ねてお節を持って行く。句美子の熱が下がり一安心。ゆうまくんと遊ぶ。完全に遊び友達。今日は、前に私が買って持って行った絵本を喜んで見て遊んだ。犬、猫、うさぎ、象、アヒルの写真の仕掛け絵本。0~2歳用のひよたま絵本。ひよことたまごのイラストが可愛い。これを喜ぶ。乳児がこれほど喜ぶ絵本はめずらしい。電車は行きも帰りも空いてのんびりしていた。初詣の帰りらしい家族や、旅行の親子やお菓子の紙袋を持った人達が目立った。
1月月例ネット句会ご案内/2026年
■1月月例ネット句会ご案内/2026年■New!
皆様に置かれましては、よい新春をお迎えのことと思います。2026年1月月例ネット句会のご案内を下記の通りいたします。大勢のみなさまのご参加をお待ちしています。
期 日 :1月11日(日)
①投句:当季雑詠3句
1月5日(月)午前6時~1月11日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:1月11(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:1月12日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、1月12日(月)正午~
1月15日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏
1月11日(2名)
多田 有花
<明石城跡公園三句>
蹴鞠の場から寒の巽櫓★★★
どっしりと石橋寒の陽を受けて★★★★
明るさ増す寒の日差しや夫婦楠★★★
小口泰與
空風や上州言葉の荒々し★★★
寒き朝木木の雀も動かざる(原句)
寒き朝木木の雀の動かざる(正子添削)
雀に焦点を絞るのがいいと思います。雀の姿がはっきりします。(髙橋正子)
山風に冬啄木鳥の嘴の音★★★
1月10日(2名)
多田 有花
<明石城跡公園三句>
寒晴の明石城跡歩きけり★★★
日時計は寒の日差しに時刻む★★★★
寒の陽さんさん武蔵作庭の庭に★★★
小口泰與
冬の朝赤城鍋割洗う雨★★★
ごうごうと木樹を震わす冬の街★★★★
はばたきて一瞬静寂つがい鴨★★★
1月9日(2名)
土橋みよ
御神酒注ぐ盃の底に馬翔ける(原句)
神酒注ぐ底に馬翔ける盃に(正子添削)