曇り、小雨がばらつく
木の葉髪気づけばいつも身に添える 正子
秋山の黒ぐろ暮れて太鼓の音 正子
すすきの穂はらり開きてみずみずし 正子
●3時に目覚め、自由な投句箱。昨日の分の選と秀句を選ぶ。その後、5丁目の丘へ散歩にでかけた。
●周囲では、『源氏物語』を読むのが流行っている。「夕霧巻」の景色をたしかめるために、文庫本の『源氏物語 若い人への古典案内』(秋山虔著/社会思想社)を開いた。そのなりゆきで、今日は『源氏物語』の桐壺・帚木・夕顔を読んだ。残念なことに字が小さくて裸眼では読めなくなっている。この間までは読めていたと思うが。木の葉髪とやらは落ちて来るし。
●『小西昭夫句集』(ふらんす堂/2025年10月刊)
花綵列島5句
わが影の棒立ち秋の日を負ひて
硝子一枚隔て激しき雪となる
満月や音なく匂ひなき空に
落ちてくる雪に思はぬ速さあり
父といて焚火に枝をつぎ足しぬ
ペリカンと駱駝1句
間引き菜の色鮮やかに捨てられる
小西昭夫句集6句
こんなにも青田があって鉄工所
逆さまに吊すにわとり雪の山
大雪や最後にひろう喉仏
浮力あるごとし桜の小学校
雪だるま星の時間を生きるべし
初雪の積みそうもなし給料日
小西昭夫句集以後8句
鶏頭のとなりに石を置きにけり
上流の水も下流の水も澄む
落鮎に落ちゆく流れありにけり
頂上に野菊の咲けり握り飯
冬の薔薇母よお疲れ様でした
かく群れてかく静かなり赤とんぼ
鳥獣の気配が少し冬の山
春の野に座るのによき石二つ
お礼状を出す。
●日本の総理大臣に初めて女性がなる。かなり右。土井たか子氏の時にチャンスがったのに、あれから何年経ったのか。遅すぎた。