NEW8月22日(金)

晴れ
●リルケの『ヴァレの四行詩』から今日までに4句作った。内訳はこの前2句と今日作った2句。今は納得している。来年の1月号に載せたいので、原稿を作りはじめた。翻訳詩を引用しなければ、意味が半分になるので、著作権の問題を考慮して、訳詩を2,3行を出展を明らかにして引用するのがベストと結論付けた。翻訳詩の引用部分を決めるのが大変難しい。この引用で詩と俳句が生きるか死ぬかになってくる。上手く引用できれば、お互いが引き立て合うことになる。

自分が現在進行形中でやっていることは、実はよくわからない。だれかの暗示や、指摘で自分が何をしているのか気づくことがある。7月号、373号の正子の俳句日記にリルケの詩にふれての俳句の、その出来た経緯っを載せた。その箇所をN先生が興味深いと言ってお葉書をくださった。ただ「興味深い」とだけあるので、「なにが興味深い」のか分析したのだ。そして、日記を漏らさず読んでくださっていることは職業柄かも知れないが、それにしても感謝だが、やっぱりN先生は鋭いと感じたのだ。もちろんN先生はだれからみても偉いかたなのだけれど。私がリルケの詩にふれて作った句に興味とともにある意味を感じ取っておられるようなのだ。そのことを実行に移して見ようと今日決心したのだ。そして原稿を書き始めたわけである。

●暑いのシャワーを浴びようとしたとき、汗を流すなら、汗をかいてからのほうがいいとなって、フローリングの拭き掃除。雑巾は汚れたが、水洗いですぐ落ちる汚れですぐに終わった。汗をかくほどではなかった。拭き掃除のあとシャワー。

 

自由な投句箱/8月21日~8月31日

※当季雑詠3句(夏の句・秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。メールアドレスは書かなくてよいです。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。

※注意 2.3回以上同じ句を投稿すると、スパムとしてコメントが受け付けられないことがあります。その場合は、★印をつける、一行空ける、一字空白を作るなどして、見た目の形が同じにならないようにしてください。(困ったら、発行所にご連絡ください。)

今日の秀句/8月21日~8月31日

8月22日(1句)
★秋草のマリアの像に供えられ/多田有花
もとの句は、「供えおり」だったが、「供えられ」と受け身形にした。この方が、秋草の供えられたマリア像が絵(イメージ)がはっきりする。マリア像には普段は栽培される花が供えられるのだろうが、この日はえのころ草などの秋草が供えらていた。秋草の優しい風情がマリア像を親しみやすく優しくしている。(髙橋正子)

8月21日(1句)
★建つ店舗壊される家秋の朝/多田有花
この句の季語「秋の朝」は、澄んだ空気と静けさを伴う時間帯。 その清々しさが、建設と破壊という動的な場面に、逆説的な静けさを与えている。(髙橋正子)

8月21日~8月31日

8月22日(6名)

高橋秀之
虫の音を聞きつつ歩く三男と★★★
風そよぎ和らぐ残暑夜の道★★★
秋風を全身で受け背伸びする★★★

上島祥子
シーツ干す竿に戌亥の秋西日★★★
朝の日に虫の響きの遠去かり★★★
夜の更けて窓に届くや虫時雨★★★

小口泰與
秋川蝉のつとに小沼を離れずに★★★
鷺まれに鴉つねなり沼の秋★★★
つらつらと秋翡翠の羽の色★★★

多田有花
白百合や新涼の朝に開きけり★★★
おしろいや終夜営業の店を出る★★★
秋草をマリアの像に供えおり(原句)
秋草のマリアの像に供えられ(正子添削)

廣田洋一
爽やかや風吹き抜ける裏通り★★★
秋うらら鯉の餌撒く橋の上★★★
ゆらゆらと群れては離れ赤とんぼ★★★★

桑本栄太郎
露草の露のきらめく地道行く★★★
ぎんなんの少し色づく並木かな★★★
前髪のみだれ愛しき藤村忌★★★

8月21日(5名)

土橋みよ
揺らめいてコップに揺れる玉氷★★★
障子越しに南天揺れて秋近し★★★
障子越しに南天揺れる処暑の夕★★★

小口泰與
波立ちて秋の小沼のにぎにぎし★★★
遠近に鳥の鳴き声秋の沼★★★
勝ち残り沼の主たる秋翡翠★★★  

廣田洋一
引き売りのラッパの音や新豆腐★★★
さわやかに朝の挨拶園児達★★★
秋の川底石白く光りおり★★★

多田有花
建つ店舗壊される家秋の朝★★★★
昨今の案山子は光るものとなり★★★
残る田に今年もかかる鳥威し★★★

桑本栄太郎
稜線の鉄塔ならぶ秋の色★★★
おちこちに落蝉ありぬ木蔭かな★★★
林花忌のひと雨来るや西の空★★★