2月29日(木)閏日

曇り
堰あれば水音生まれ春の川     正子
落葉しずめ落葉流して春の川    正子
五羽いれば二羽が睦みて春の鴨   正子
春の岸鴨がくしゅくしゅ水を呑む  正子
羽ばたいて鴨がその身を十文字に  正子
榛の実も花も焦げ色うす曇り    正子
連れ立ちて岸にあがりぬ春の鴨   正子
顔を水につけてばかりや春の鴨   正子
春の池波が木影を畳みけり     正子
●2月29日を「閏日(うるうび)」と言うらしい。
●午後「ふじやとの道」へ出かけた。北山田で下車。そこから「ふじやとの道」という緑道を池がある徳生公園まで歩いた。2.5キロ。軽く歩ける。幅が50センチもないような小川が、水底に落葉を敷いて、流れの際まで落葉が寄せて、やわらかそうな水が流れている。芹がところどころに育って、小鳥が二三羽ずついる。キセキレイ、椋鳥、四十雀がいる、徳生公園には鴨が3種、20羽ほど泳いでいた。人は数人。気に入っている場所は、イギリスの田舎の水があまり動かない、木々が映っている川のような池の部分。
徳生公園を出るとき、櫟のどんぐり、ハンノキの実、ポプラの実を拾った。
鴨の種類は、カルガモ、キンクロハジロ、あと一種類がわかないが羽はグレー、くちばしは青い鴨。
●徳生公園を出て道沿いに、北山田駅から一駅になるセンター北駅へ歩く。坂道をのぼっていると、目の大きな東南アジア系の、5.6年生ぐらいの少年が自転車で降りて来た。手に子供用のスマホをもって「ちょっと聞いてもいいですか」と言う。「いいよ。」というと、機関銃のように何語かわからない言葉をしゃべり始めた。一通り、聞いて、「どこかに行きたいの」というと、「はい。」といい、しばらくして「もういいです。」と言って坂を下っていった。見ると友達らしい子が十メートルほど先でこちらを向いて待っていた。彼はなにを聞きたかったのだろう。聞いてあげれず、かわいそうなことをした。
外国語と言えば英語が手っ取り早いが、普段全く話すことはない。ビジネスは別として、東南アジア人がこれだけ日本にたくさんいるのだから、東南アジアの言葉の簡単な一つ二つを勉強したほうがいい。もう、英語、英語と言うのはやめよう。
ちなみに私の実用ドイツ語は、数語。これで押していく。
Hello. Guten Tag.  Guten Morgen. Tschüss . Danke  shön.  Bitte shön.  Entshuldigung.  Wo ist ~?  Ich möchte…

2月28日(水)

晴れ
●日吉のスタジオ、グリーンヒルに今日午後1時間の利用予約をネットでいれた。行ってみると、予約が取れていない。そんなはずが。店員が「5時から半まで入れましょうか」と言う。考えて、利用することにした。また眼鏡を忘れて、譜面がろくに読めなかったが、少し椅子を引いて離れて読んだ。普段は眼鏡がいらないので、自分の遠視を忘れていた。
●スタジオの待ち時間丸善へ。『クリムト』(東京美術)と『西洋美術史』(新星出版社)を買った。スタジオの受付の女性に、クリムトの「ピアノを弾くシューベルト」を見せると、見たいと言う。私が練習している間、見ていていいと本を渡した。帰るとき、「この本、どんなにして見つけたのですか。ベートーベンもありましたよ。シューベルトも私が思っているのと同じ顔でした。」と興奮気味に言う。知ったかぶりで、クリムトのそれらの画の説明をした。「老女の面目」が立ったかも。
●スタジオに行く前に、ブラームスの交響曲1番を聞いた。カラヤンのウィーンフィルと、1992年の小澤征爾のサイトウ キネン オーケストラ。小澤征爾のブラームスのほうが、熱量が大きいかも。拍手が鳴りやまず、アンコールとなった。