■11月月例ネット句会清記■
2023年11月12日
39句(13名)
2023年11月12日
39句(13名)
01.枝折戸を押せば隣家や青蜜柑
02.寂寞の沼の水面や秋の声
03.大木へ日の退くや芋嵐
04.女子会の妻の遠出や冬ぬくし
05.どうだんの躑躅もみづる夕日かな
06.冬立つといえど早くも落暉かな
07.夕月夜世代それぞれ友二人
08.雲も陽も富士へと沈む秋夕焼
09.みずいろの朝顔空へ向き揺るる
10.蟋蟀の鳴き声微か夜明け前
11.うっすらと色づく紅葉陽に映える
12.冬立の朝も定刻電車乗る
13.室閉じて今年の甘藷(いも)を眠らせる
14.花野ゆれ花影やわらかくゆれる
15.紫蘇を引く軽き力に実ははじけ
16.霧のなか啄木鳥ここよと木を叩く
17.小学校の桜の幹にけらつつき
18.枇杷の花日本アルプス遥かにす
19.冬に入る子の残したる千羽鶴
20.走り書き歩いてくるね冬の夕
21.日の落つる速さよ冬の散歩道
22.芳醇に香りぬ冬のチョコレート
23.初冬の空へ広々椋大樹
24.木枯に少年たちの駆けてゆく
25.疾く澄みつつ川瀬のいまや冬に入る
26.冬の夜や明けたる街を待ちわびて
27.中天へ茎まっすぐや曼珠沙華
28.幾つもの熊手連なる宮参り
29.歓声が夜空へ響く酉の市
30.焼きたてのワッフル温し文化祭
31.鰯雲下校の子の声よく聞こえ
32.塀越しに物々交換甘藷・柿
33.谷水を啄み鶺鴒水の上
34.朝寒や蹴った布団を手繰り寄せ
35.一葉ずつ落ちてようやく冬来たる
36.冬ざれの黒き瓦に雨が降る
37.酉の市縁起熊手に手締め鳴る
38.街の色木枯し吹いて変わりゆく
39.老夫婦に手に取る柿の重すぎる
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。