■5月月例ネット句会清記■

 ■5月月例ネット句会清記■
2022年5月8日
11名(33句)

01.葉の影の重く動きし蝸牛
02.山百合や木道天へ迂回せり
03.みかん咲き北限の地の浪やさし
04.父母が居て子の居てこその子供の日
05.風薫るなんじゃもんじゃの咲く酒舖に
06.メロディーの報らす湯張りや菖蒲の湯
07.春月や寝起き眼に目玉焼き
08.母の日を気付かず普通に電話の子
09.こいのぼり今年も青き大空へ
10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日

11.春の種土もち上げて芽を伸ばす
12.パンジーを抜いて野菜の鉢確保
13.売れ残り茄子苗太り夏に入る
14.フリージア子の仏前へ菓子と添え
15.白む夜の空より白し初夏の風
16.新しきジャージで夏めく空の下
17.うたた寝より覚めてチャイムと岩燕
18.紫陽花の色変わりたり旅帰り
19.花嫁が混じりておりぬ夏電車
20.谷戸口に樹齢いくばく栃の花

21.ばら園は汽笛届きて消ゆる丘
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空
23.休日の真昼は静か赤き薔薇
24.路地抜けて小さき芍薬畑かな
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹
26.石鎚は寝釈迦となりて牡丹寺
27.ライオン立つ八十八夜の木洩れ日に
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く
29.新緑の日陰を渡り坂下る
30.父母の家柏餅を一つ二つ

31.石楠花の大きな花を窓越しに
32.石楠花の花を見せくれ安楽椅子
33.誕生月五月朝日がよく差して

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。