11月19日(金)

晴れ
雪降るを見せず雪嶺の確とあり  正子
鵯の鳴く声ばかりのさびしさよ  正子
山茶花の白が増え咲けく丘の家  正子
●今朝、インフルエンザの注射痕が腫れてかゆみ。2,3日経って症状があらわれるとは。
●10時過ぎ、5丁目の丘へ。富士山はかすんでいるが、雪嶺が見える。児童公園の楓や銀杏が坂道を異国のように彩っている。いつも見慣れている場所なのに、反対側から上ったときは、見知らぬところに来たと思い、あわてたことがあった。ほんの少し下ると、石垣を積んだ上に菜園があり、切りったった崖のような感じになっている。どんと落ち込んだところに次の畑がある。ここが愉快とも思える景色。
●今朝は鳥は鵯の声ばかり。全然ほかの鳥がいない。鴉さえ。
●朝起き出しがたく、布団のなかで、寝ぼけ眼でトルストイの「幼年時代」をぱらぱらする。ドイツ人がいて、ドイツ語を話している。それを子供が理解している。当時はどうだったんだろう。
●今日で退職。厳密には明日まで会社に籍がある。ノイズを入れた人からプレゼント。これは、これは。思いがけず、アルバイトの学生二人、そのほかの人たちから商品券だの、小さい花束だの、美容クリーム、お菓子など、いただいた。今日で仕事を辞めるという気分ではない。いつもように働いて、明日また、仕事に出て来る感じ。でもさらば。

ご挨拶/11月月例ネット句会を終えて

11月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。継続してご参加いただいている皆様には、本当に感謝でございます。入賞の皆さまおめでとうございます。選やたくさんのコメントをありがとうございました。

一か月ごとの区切りに季節の進み具合をご投句から確かめることができるのも、月例句会の魅力です。先師の川本臥風先生から「俳句は季節の微妙な移り変わりを捉えているのが良い句だ」お聞ききしたことがあります。それに間違いはないことを今回の句会でも感じました。日々のご精進の結果でしょう。

新型コロナの感染もいまのところ収まっているようで、このまま収束することを願わずにおれません。今年も来月1か月と少しを残して終わります。「終わりよければすべてよし」、としたいものです。寒さに向かいます。お体に気を付けて、ご健吟ください。これで11月月例ネット句会を終わります。
髙橋正子