◆5月ネット句会のご案内◆
①花冠会員・同人であれば、どなたでも投句が許されます。花冠会員・同人以外の方は花冠IDをお申し込みの上、取得してください。
②当季雑詠(春か、夏)計3句を下の<コメント欄>にお書き込みください。
③投句期間:2014年5月11日(日)午前0時~午後6時
④選句期間:5月11日(日)午後6時~午後9時
⑤入賞発表:5月12日(月)午前10時
4月25日(金)
小石川植物園
★たんぽぽの草の平らに散らばりぬ 正子
春の野を代表するたんぽぽは日が出ると開き、曇りの日や夜になると閉じる。そのたんぽぽが沢山野に咲いている素敵な景ですね。有難う御座いました。(小口泰與)
○今日の俳句
あえかなるばらの新芽や風の中/小口泰與
ばらの新芽に「あえか」な表情を見た。かわいらしく、やわらかく、傷つきそうな新芽が風の中に伸びてきた。(高橋正子)
★夕風や白薔薇の花皆動く/正岡子規
★薔薇深く ぴあの聞ゆる 薄月夜/正岡子規
★朝晴れて木香薔薇に滴あり/819maker
★木香バラ気高く庭を囲いをり/819maker
★黄モッコウお印の所以悟りけり/光賢
★近づいて 木香薔薇の 薫り嗅ぐ/isamu
★棘なしの蔓薔薇咲いて溢るる日/ROSE・MARRY
★手折りしは刺なき薔薇の黄木香/senior21
モッコウバラ(木香茨、木香薔薇、学名:Rosa banksiae)は、中国原産のバラ。黄モッコウ(ロサ・バンクシア・ルテア)は秋篠宮家第一女子・眞子内親王のお印である。
学名は植物学者ジョゼフ・バンクスの夫人にちなむ(命名はウィリアム・エイトン)。
常緑つる性低木。枝には棘がないため扱いやすい。花は白か淡い黄色で、それぞれ一重咲と八重咲があり、直径2-3cmの小さな花を咲かせる。開花期は初夏で一期性。黄花の一重や白花には芳香はある。一般的にモッコウバラといった場合には、黄色の八重咲を指す。性質は強健で、病気も普通のバラと比べると少ない。成長も早く、けっこう大きくなるので地植えにはそれなりのスペースが必要とされる。野生種の起源は不明である。ノイバラの台木に接ぎ木してもよいが、挿し芽でも簡単に増やすことができる。花芽の形成時期が8月末までに行われるため、それ以降に剪定をすると、翌年の開花数が少なくなってしまう。基本的には剪定はしない。行灯仕立てで販売されることがあるが、上述のように成長は極めて速く大きくなるので栽培は難しい。また、白花は黄花より開花が若干遅く、芳香性を持ってはいるが黄花ほど多花性は無い、成長も黄花に比べるとやや遅い。
庭園などで、アーチやフェンスなどに用いる。生育が早く、大量に花をつけるため、大きなモッコウバラの開花時は圧巻である。バラの短所である棘がなく、病気、害虫にも強くバラとして理想的な性質を持っているが、一方、一期咲であること、黄花の八重咲に芳香がないこと、白と黄色しか花色がない事などの短所もある。
4月25日
●小口泰與
花楓彼方の山のうす霞★★★
日を透かす柿の若葉の朝かな★★★★
青柳や風やわらかき諏訪湖畔★★★
●祝恵子
蓮華草少女ら手を振り返しおり★★★★
蓮華草と少女という明るい素材が詠まれていて、日本の少女たち手を振り返し、生き生きと輝いている。(高橋正子)
藤つぼむ長き花先目の前に★★★
春花をつまみ持ちゆく友の家★★★
●河野啓一
カモミールかたまり揺れる白い風★★★★
カモミールの白い小花が咲き乱れると、風までも白く柔らかくなる。カモミールの葉のやさしさも思われる。(高橋正子)
夏隣木々の梢に力満つ★★★
古池や若草ばかり背が伸びて★★★
●上島祥子
満開を伝える藤の香寺の昼★★★★
昼間の静かなお寺に踏み入れば、藤の花の豊かな香り。これほど匂うのだから、満開なのだ。(高橋正子)
蒲公英の大地に広がる葉のとがり★★★
アネモネの飛びだす三色植木鉢★★★
●桑本栄太郎
青き葉の乾ぶ歩道や春落葉★★★
花虻の羽音に時の止まりけり★★★
校門を閉ざす垣根やつつじ燃ゆ★★★★
●多田有花
縦列駐車八重の桜の花陰に★★★★
湧き起こる花吹雪の中通り過ぎ★★★
針葉樹の緑濃きかな風光る★★★
●川名ますみ
てのひらを新樹の幹に女学生★★★★
女学生と新樹がまぶしい。女学生の柔らかなてのひらが、傷つくのもいとわないのだろうか、新樹の幹に触れている。(高橋正子)
女子大生若葉の幹にふれ歩む★★★
藤棚のあたり艶めく小学校★★★
●黒谷光子
ゆるやかに池に沿う道芝青む★★★
農道を行き突当り土筆群る★★★★
牡丹を供花とし仏前明るかり★★★
●古田敬二
春雨に二本足の傘登校児★★★
どの角を曲がれどわが街ハナミズキ★★★
玉ねぎの土盛り上げて太りいる★★★★