◆11月ネ ット句会案内◆

●11月ネット句会投句案内●
①投句:当季雑詠(秋か、冬の句)3句
②投句期間:2013年11月10日(日)午前0時~午後6時
※事前投句が許されますで、事前投句をご希望の方は、お申し込みください。
③投句は、下の<コメント欄>お書き込みください。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:11月10(日)午後7時~午後10時
②入賞発表:11月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、11月11日(月)正午~11月12日(火)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之

11月1日(金)

★冷たさも露けさもスライスオニオン  正子

○今日の俳句
水のいろ火のいろ街に秋燈/川名ますみ
街に灯る秋の燈を見ていますと、水のいろをした燈、火のいろをした燈があります。それが、大発見のように新鮮です。青い燈、赤い燈が入り混じる街の燈を見つめれば、どこかさびしさも湧いてきます。(高橋正子)

○金水引(キンミズヒキ)

[金水引/横浜・四季の森公園]_[銀水引/東京・向島百花園]

★金水引のきらきら森の正午となる/高橋信之

 キンミズヒキ(金水引、学名:Aqrimonia pilosa)は、バラ科キンミズヒキ属の多年草。本州、四国、九州などの林の縁、原野、路傍に普通に見られる。草丈1メートル程に伸びて、全株に長毛が密生し、葉は互生し、羽状の複葉で表面に腺点がある。大小ふぞろいの小葉からなっているが、根元につくものは大きくなる。長い葉柄には葉状で縁がぎざぎざの托葉(たくよう)がある。花は、夏から秋にかけ、長くのびた茎の上部に黄色5弁の小さなものを穂状につけ、果実は宿存がくの内側にでき、そのがくの縁には鋭くて内側に曲がった刺毛が多数でき、この刺毛が衣類等に附着して散布に役立っている。
 キンミズヒキの名前の由来は、ミズヒキは「水引」の意味で、夏に黄花の小花を細長く穂のように咲かせる姿から「金色の水引」に見たてこの名前がついたという。
中国では、果実の刺毛が内側に曲がった姿から「竜の牙(きば)」を連想して、龍牙草(りゅうげそう)という漢名があり、それを音読みして生薬名になった。 また、キンミズヒキの果実が衣類に簡単につきやすいことから、ヒッツキグサという別名もある。キンミズヒキ属は、アグリモニアといい、ギリシャ語で刺の多い植物という意味のアルゲモネからきている。キンミズヒキは、日本から東ヨーロッパまで広く分布して、全体に小型のものはヒメキンミズヒキと呼ばれ、日本の特産種。夏から初秋の開花期に全草を掘り採り、水でよく洗って天日で乾燥し、生薬名は龍牙草(りゅうげそう)又は、仙鶴草(せんかくそう)という。春先の若芽や若葉を摘み、熱湯で茹でて水にさらしてから、おひたしや和え物にしたり、汁の実にしたりして食べる。

◇生活する花たち「秋の野芥子・銀木犀・金木犀」(横浜日吉本町)

11月1日

●小口泰與
秋冷や目路の赤城の空ゆたか★★★
しなやかな秋の朝日や日のぬくみ★★★
山風のやわらぐ朝や吾亦紅★★★★
風の荒い上州の山風もやわらぐ朝があって、おだやかな日和に気持ちがなごむ。その気持ちに沿うように咲く吾亦紅に愛しさを感じる。(高橋正子)

●河野啓一
干し柿を作ると植えし柿の苗★★★★
柿の木を植え、それから実がなるまで育てて、実がなればそれを干し柿にする。長い月日がいるものの、それも楽しみ。我が家の干し柿は格別うれしいもの。わたしも、中高生のころ渋柿の皮を剥いて干し柿づくりを手伝ったことがある。(高橋正子)

銀杏の葉色付き初めて陽のひかり★★★
暮れの秋まばらになりし訪ね人

●古田敬二
香を嗅げば木犀は散る光りつつ★★★★
金木犀も散るときがきたのか、香りが嗅げば、はらはらと光がこぼれるように散った。思わぬ金木犀の散り方に、また美しさに驚く。(高橋正子)

秋の実の一粒ずつが光りあう★★★
秋の蝶静かに羽ばたく息遣い★★★

●多田有花
茶の花の金色の蕊よき日和★★★★
特によい日和に咲く茶の花は印象に残る。そんな日には、黄色い蕊も金色に輝いて見える。(高橋正子)

秋光や木々の間の蜘蛛の糸★★★
見ていても見えてないこと身に入みて★★★

●桑本栄太郎
白き実の爆ぜて照葉や南京櫨★★★
せり出して瀬音聞きおり石蕗の花★★★
つぼみ黄の咲けば白なる小菊かな★★★

●小西 宏
桐一葉風なき窓をそっと閉ず★★★
団栗の小屋に小犬と握り飯★★★★
黄落の峰やわらかき西明り★★★

●高橋秀之
夜が明けて小さな朝顔ひとつ咲く★★★
薄紅葉の作るトンネル並木道★★★★
並木道の両側が薄紅葉している。これから次第に紅葉が進んでくるが、うす紅葉もいい感じだ。薄紅葉のトンネルのほんのりした暗さも魅力。(高橋正子)

朝焼けの淡き色した空高し★★★