★寒の陽のあたる橋なり渡りたし 正子
凍てつく様な厳しい寒い日中、散策して居るとそこに太陽の燦々と降り注ぐ橋が見えてきた。「寒の陽のあたる橋なり」の措辞には今しかない物に出会えた喜び。そしてほっと心癒されるその温かさに惹かれ「渡りたし」と一瞬のそのままの気持が強く現されて居る様に思います。 (佃 康水)
○今日の俳句
遠山の晴れて冠雪確とあり/佃 康水
よく晴れて、雪を冠った遠くの山々がくっきりと輝いている。確とある大きな自然に向かったときの晴れ晴れとした気持ちがよく出ている。(高橋正子)