7月3日(土)

★長き柄の団扇の風のぱっさぱっさ  正子
涼風を生じさせてくれる団扇。長き柄とあるので大きい団扇なのでしょうか。下五を「ばっさばさ」としないで「ばっさばっさ」としたところが何ともユーモラスな感じがしました。余談ですが、私が子どものころ、七輪でおかずを炊いていましたが、その時火をおこすのに団扇を使っていたことを思い出しました。(井上治代)

○今日の俳句
雲の影過ぎて夏山緑濃し/井上治代
雲の影が落ちているときは、夏山の緑も暗くなっているが、雲の影が行き過ぎると、暗さが掃われ、青々とした緑となる。まさに夏山の色である。(高橋正子)

◇生活する花たち「山ぼうし」(横浜日吉本町)