4月19日(月)

俳句
濃きお茶に春の灯しを入れて飲む  正子

○今日の俳句
蒲公英の花せめぎあい光りあい/小西 宏
蒲公英が明るい日差しの中に、びっしりの咲いている様子。一つ一つの花は可憐でありながら、せめぎあうほどの花の力。せめぐだけでなく、また、互いに光りあっている。確かな目である。(高橋正子)
[自句自解] ちょうど二年前の今ごろになりますが、退職記念に妻と二人でヨーロッパ旅行に出かけた折に作ったものです。バスの窓からライン川の岸沿いに見たタンポポの揺れや、ユングフラウの麓の宿から散歩に出かけて出会ったタンポポの原などが重なり合って思い出されます。(小西 宏)

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「ツツジ・ペチュニア・蒲公英」(横浜日吉本町)

4月18日(日)

俳句
春ほのぼの棚にあげたる書の紙も  正子

○今日の俳句
群青の湖までの土手花菜風/黒谷光子
土手伝いに菜の花の風を受けながら湖まで歩くと、湖は群青の色に。その色への驚きがある。菜の花の黄色をイメージさせる花菜風と、湖の群青のコントラストが美しい。(高橋正子)

○現代俳句一日一句鑑賞
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4月17日(土)

俳句
雉啼くや子二人育てつつ暮らす  正子

○今日の俳句
時はいまゆっくり流れ蝶の昼/多田有花
蝶の飛ぶ真昼。蝶の飛ぶ辺りは蝶の空間と時間となって、ゆっくりと時が過ぎている。春昼の気だるく長閑な時間が詠まれている。(高橋正子)

○現代俳句一日一句鑑賞
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