8月2日(日)

俳句

曇り、ときどき雨。
○地蔵盆のころのような雨の匂いがする。気温も低い。北の部屋は風がよく通って、扇風機もいらないほど。

○植えたばかりの鶏頭がすずしそうに見える。秋の気配があるせいか。

○木曜日に阪急に出かけたとき、手ごろなスープカップを見つけたので、4つ買った。今朝は、そのスープカップを使いたいために、スープを作る。
コンソメの素、セロリ、玉葱、トマト、塩、胡椒。トマトは種を抜いて、さいの目。これでおいしいスープになった。

アダンの木/8月1日(土)

俳句

○7月月間賞を決定。宮本和美さん、小川和子さんの句に。

○7月31日の日経夕刊。海辺の情景十選⑩が紹介されている。谷川晃一という画家の文で田中一村の「アダンの木」を紹介。「ある種の絵には故郷がある。画家の故郷ではなく、その画家の感性が全開する環境、それが絵の故郷だ。ゴッホにとってのアルル、オキーフのニューメキシコなどがそれにあたる。」とある。
「感性が全開する環境」は確かにあるだろう。土地や風景との相性というものがある。ゴッホの絵を見ていると、アルルがそうだと思える。田中一村の絵の故郷は奄美大島。「夕日の残照を浴びるアダンの実と静かな海。しかし空には黒雲が広がり、豪雨接近の暗い気配を描いている。」夕日の残照に照らされるアダンの実と残照に静かに輝く海。新聞紙上の絵なのに、目が強力に絵に惹かれる。内面性の高い絵だ。田中一村と言う人は、1958年、新しい画境を求めて、それまで住んでいた千葉に家を売り払い、奄美大島に渡り、その地で働きながら制作を始めた伝説の画家とのこと。