10月2日
●小口泰與
あかあかと燃え出づ日差しすすきかな★★★★
曼珠沙華今朝の赤城は紫紺なり★★★
灘酒に片や越後の濁り酒★★★
●河野啓一
ボタン植う植穴大きく堆肥入れ★★★
芋の露青空映し転がりぬ★★★★
無花果や裂けて豊かな種の見え★★★
●古田敬二
ポケットにごつごつ栗を拾いけり★★★★
「ごつごつ」がいい。「ポケットにごつごつ」とした、副詞「ごつごつ」の働きがいいのだ。情景がリアルで、作者の姿が見えてくる。(高橋信之)
コスモスを手折りて妻へ土産とす★★★
縁側へごろごろ転がす秋野菜★★★
●黒谷光子
萩の庭向こうに連なる峰三つ★★★★
句碑二つ読みあぐみおり紅葉寺★★★
紅葉に茶室幾棟光悦寺★★★
10月1日
●小口泰與
咲き満ちて鶏頭の花や青き空★★★★
この時季の時をたがえず鉦叩★★★
コスモスや山肌駆ける影迅し★★★
●河野啓一
苅田広き明日香村なる棚田かな★★★★
奈良、明日香村も稲刈りがほとんど済んで刈田が広がっている。棚田のある村に古代より繋いできた人々のゆかしい暮らしが見える。(高橋正子)
九月尽歩行練習積み重ね★★★
月招く穂芒風の吹くままに★★★
9月30日
●小口泰與
虫の音や今朝の赤城の彫り深し★★★
山肌に影流れゆく秋気かな★★★
受けつぎし杖の重さや秋の空★★★
●祝恵子
秋夕焼け飛行機雲も包まれて★★★★
夕焼けの中に延びる飛行機雲。その飛行機雲までも夕焼けにすっぽり包まれて茜色に染まっている。秋夕焼けに染まる空を見れば、温かい思いになる。(高橋正子)
芙蓉咲くこの先ゆけばお風呂屋さん★★★
五重塔水煙まぶし秋天に★★★
※俳句添削教室に、添削句を載せました。ご覧ください。
●黒谷光子
穂すすきを目じるしとして山に入る★★★
供花を切る山に団栗つややかに★★★
秋蝉のかしましき山供花を切る★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
10/1の投句に★印のご指導を頂き有難う御座いました。
今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
御礼
信之先生、正子先生
「苅田広き明日香村なる棚田かな」に★印のご指導と正子先生の素晴らしいご句評を賜り。まことにありがとうございました。今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
御礼
信之先生、正子先生
「苅田広き明日香村なる棚田かな」に星印のご指導と正子先生のすばらしい語句評をたまわり誠に有難うございました。今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
デイリー句会投句
★ボタン植う植穴大きく堆肥入れ
★芋の 露青空映し転がりぬ
★無花果や裂けて豊かな種の見え
お礼
信之先生、正子先生、★印のご指導ありがとうございます。「秋夕焼け」に嬉しい句評を頂きましてお礼申し上げます。
お礼
信之先生、
ポケットにごつごつ栗を拾いけり をお取り上げいただきありがとうございます。
畑の近くの道路上で頂いてしまいました。
栗ご飯が炊けそうです。
御礼
高橋信之先生、正子先生
「芋のつゆ露」に星印によるご指導を賜りありがとうございました。また、投句場所を間違えており、ご厄介をおかけいたしました。