●小口泰與
竜胆や熊除けの鈴腰に鳴る★★★
きららなす朝の湖秋あざみ★★★★
きらきら輝く朝の湖。そのほとりに、楚々とあざみが咲く。春や夏のあざみよりも、秋あざみは、色が澄み静かに咲いている。(高橋正子)
鳥威し動き雀の羽音かな★★★
●下地鉄
吹かれきて今日をかぎりの法師蝉★★★
ガジュマルの気根たくまし敬老の日★★★
爽やかにシーサーの顔のゆるみかな★★★★
獅子の形をした魔除けに屋根や門などに置かれるシーサー。怖い形相のシーサーも爽やかな季節を迎え、顔をゆるませているように見える。悪霊などどこかにいったのだろう。「ゆるみ」に、爽やかな余裕を感じる。(高橋正子)
●桑本栄太郎
<雨の四条大橋~高瀬川界隈>
鴨川の堰堤あふれ秋の水★★★
水澄むやせせらぎ浅き高瀬川★★★
水滴の花びらつたい萩の雨★★★
●小西 宏
崖に満ち電柱までも蔦かずら★★★
紅葉する桜の色香漂わせ★★★
虫の音に暗雲のまだ西に見ゆ★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
9/10の投句に★印のご指導を賜わり、その上、正子先生には「秋あざみ」の句に素晴らしい句評を頂き、有難う御座いました。
今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。