8月9日(金)

●小口泰與
ほろほろと百日紅の散りにけり★★★
秋光や木道沼へつづきおり★★★
秋光や大きくまがる小海線★★★

●小西 宏
ひぐらしを静かに聴けば森の風★★★
喉晒す空に鴉の残暑かな★★★
真っ黒な顔の泣いてる甲子園★★★

●桑本栄太郎
田へ注ぐ水音ゆかし稲の花★★★
稲の花が咲き、残暑が厳しいと言いながらも、田へ注ぐ水音に秋の気配が感じられるようになたった。静かな明るさのある句に、さわやかさがある。(高橋正子)

朝の黄の畑の垣根や花南瓜★★★
立秋のビルに茜の夕日かな★★★


コメント

  1. 桑本栄太郎
    2013年8月10日 19:54

    御礼
    高橋信之先生、正子先生
    「田へ注ぐ水音ゆかし稲の花」の句を★印にてご指導を賜り、素晴らしいコメントもお添え頂き大変有難うございます。こぼこぼと言う音をたて、田に注ぐ水の音は音楽の如く心地よく気持ちが和みます。