●祝恵子
早暁の音に始まり鵙の音も★★★
畑の井戸囲んでおりぬ稲の花★★★★
畑の井戸は旱のときの灌漑用であろう。旱の続きの猛暑の夏も終わり、無事稲が花をつけている。いよいよ、稲は実をつけ、熟れて実りのときを迎えるのだ。(高橋正子)
●小口泰與
朝顔や雨後紺青の赤城山★★★★
雨に洗われてすっきりとした紺青色になった赤城山。その山を背景に朝顔が開く。きっぱりと開く朝顔だ。(高橋正子)
薄野や風のもつれし山の裾★★★
浅間嶺と望月久にま見えけり★★★
●多田有花
夕焼けは背中に消えて宵月夜★★★
熱き茶を汲み新秋の風の中★★★
秋の陽の傾くままに描きおり★★★★
●桑本栄太郎
<故郷の海>
夕凪の眼下はるけく盆の海★★★
見晴るかす島根半島夕映えに★★★
いさり火の沖へつらなり盆の海★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
8/21の投句に★印のご指導を賜わり大変嬉しく感謝申し上げます。
今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
お礼
信之先生、正子先生、★印のご指導を戴ありがとうございます。稲の花にうれしい句評をありがとうございました。