5月21日(火)

●小口泰與
初夏の朝赤城の大気浴びにけり★★★
ぼうたんの崩れて萼のくっきりと★★★
雲ゆくや君影草のはやおわんぬ★★★

●迫田和代
青い風新緑燃える峠道★★★
雨の中大きく咲いた紫陽花を★★★

【原句】遠くから夏の野通る口笛や
【信之添削】遠くから夏の野通る口笛よ★★★★
和代さんの句によく登場する「口笛」。夏の野の向こうで吹いているのが、聞こえてくる。涼しい風が運んできたのだろう。何の歌かな、と思う。どんな人が吹いているのだろう、と思う。 (高橋正子)

●桑本栄太郎
賛美歌のながれみどりの青しぐれ★★★
濡れそぼつバスに乗り込む走り梅雨★★★
雨あがるバスの家路や柿の花★★★

●河野啓一
雲海を見んと起きだす山の宿★★★
古池に目高小蝦の群れて棲む★★★
若楓拡げて数多小さき手★★★

●小西 宏
谷一つ越えてけむれる若葉雨★★★
えごの花敷く山道に軽き脚★★★★
桑の実の熟れるを待てば夕の風★★★

●下地鉄
月桃の水面をゆらす頭かな★★★
聴く音に憂き事ばかり梅雨の空★★★
海芋さき花の白さに夜風かな★★★


コメント

  1. 迫田和代
    2013年5月22日 15:13

    お礼
    信之先生
    正子先生
    5/21に(遠くから夏の野通る口笛よ)信之先生の添削のお陰で口笛が、はっきり聞こえます。
    正子先生のお優しいコメントも胸に沁みました。有り難う御座いました。嬉しくて嬉しくて何度でもお礼を言わせてくださいませ。
    信之先生の御風邪いかがですか?。案じております。