●小口泰與
はんなりと十頭身の曼珠沙華★★★
あけぼのや二手に群れ起つ稲雀★★★★
塊て雀の羽音刈田かな★★★
●多田有花
秋の陽を背に受け頂の食事★★★
秋晴れやすでに登りし山を指す★★★
澄む水を渡りたどりて山下りぬ★★★★
沢の流れを伝い、また橋を渡って山を下った。沢の水はどこも澄んでいる。秋の山のひんやりとした空気も合わせて感じられる。(高橋正子)
●古田敬二
妻と食む子を想いつつ衣被★★★
約束のつぼみ膨らむ杜鵑草★★★★
見つめれば我を見つめる赤とんぼ★★★
●小西 宏
石段に寝たる木通の蒼さかな★★★
石段に落ちて木通の蒼さかな★★★★(信之添削)
山手の石段だろうか。台風にゆすられてか、まだ青い木通の実が落ちている。青いまま落ちた木通の生々しさが目を引く。(高橋正子)
池端に散りぢり紅き彼岸花★★★
裏庭に肩ゆすりあう花芒★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
10/8の投句に★印のご指導を頂き、有難う御座いました。今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
お礼
信之先生、正子先生、
「澄む水を渡りたどりて山下りぬ」にご指導、ご句評をいただきありがとうございます。
登るときは尾根づたいに、下山時は谷沿いのコースを取りました。
秋の日差しを受けた水が澄んできれいでした。
お礼
高橋信之先生
「石段に落ちて木通の蒼さかな」への添削ご指導、たいへんありがとうございます。素直に見て、素直に書けばよかったと思い、納得いたします。
高橋正子先生
ご講評、ありがとうございました。近所の里山公園です。小さな公園ですが意外に植生、動物、昆虫などが豊かなところです。