自由な投句箱/7月1日~7月10日

※当季雑詠3句(夏の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※印の基準について。
「心が動いている」句を上等として、★印を付けています。
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

コメント

  1. 管理
    2022年7月4日 11:43

    転記/7月1日分
    (小口泰與)
    2022-07-01 10:00:12
    ★ステテコや白焼鰻頬張りて
    ★郭公や靄の小沼を揺り起こし
    ★風鈴や足腰とみに弱りける

    (廣田洋一)
    2022-07-01 13:17:53
    ★朝顔や道行く人を楽しませ
    ★朝顔の蔓の行方を手引きして
    ★浜茄子や銅鑼の音残し船の行く

    (桑本栄太郎)
    2022-07-01 18:09:20
    ★暁闇の夜気の窓より朝涼し
    ★七月と思えば今朝の暑さかな
    ★嶺の端の今暮れかかる大西日

    (多田有花)
    2022-07-01 20:43:20
    <橿原神宮二句>
    花菖蒲日差しわずかにのぞき初め
    日傘の人遠くに池の広々と
    <大阪大丸ヒロコーヒー店>
    熱き珈琲六月の旅終わりけり

    (弓削和人)
    2022-07-02 00:30:36
    自由な投句箱
    初蝉の何処で鳴くや夕の暮
    夏来る陽をかくしたる雲はなし

  2. 管理
    2022年7月4日 11:47

    転記/7月2日分
    (小口泰與)
    2022-07-02 08:19:42
    ★雀らの塒の軒や柿の花
    ★産土は風早なりし落し文
    ★大利根の流れ畏き香魚かな

    (廣田洋一)
    2022-07-02 11:41:10
    ★古き家に咲きこぼれたり棕櫚の花
    ★重たげな房を垂らして棕櫚の花
    ★古本の夜店懐かし神保町

    (多田有花)
    2022-07-02 15:58:02
    ベゴニアの咲く公園でひとやすみ
    昼食は葦簀巡らす食堂で
    いさき塩焼き直前で品切れに

    (桑本栄太郎)
    2022-07-02 18:21:12
    ★一鉢の月下美人を室に愛ず
    ★箱一杯盛りて届きぬ夏野菜
    ★ふるさとは嶺の彼方や西日落つ

    (小口泰與)
    2022-07-03 09:07:32
    ★置鉤の糸の張りたり梅雨鯰
    ★捩花へ使徒の如くに跪き
    ★空蝉や数ならぬ身と思い染む

  3. 管理
    2022年7月4日 11:50

    転記/7月3日分
    (小口泰與)
    2022-07-03 09:07:32
    ★置鉤の糸の張りたり梅雨鯰
    ★捩花へ使徒の如くに跪き
    ★空蝉や数ならぬ身と思い染む

    (弓削和人)
    2022-07-03 09:39:15
    空梅雨の畠へ農夫は水を遣り
    夏の蔓川瀬へ下りて浸りつつ
    ペチュニアの踏切り開くを人と待ち

    (廣田洋一)
    2022-07-03 10:40:49
    ★予約せる京都の旅や7月の風
    ★口元のきりりと鮎の売られけり
    ★プール出で吾身を包む重力かな

    (多田有花)
    2022-07-03 11:53:34
    ベゴニアの咲く公園でひとやすみ
    昼食は葦簀巡らす食堂で
    いさき塩焼き直前で品切れに
    自由な投句箱 (多田有花)
    2022-07-03 11:55:40
    お詫びします。昨日送った句を再送してしまいました。
    次の三句に訂正させてください。

    コントラバス置いて涼しき定食屋
    鯵塩焼き柿の青葉に載りて来る
    <須磨離宮公園>
    オリジナルローズ咲かせし須磨離宮

    (桑本栄太郎)
    2022-07-03 16:52:24
    ★朝よりの雨の頻りに戻り梅雨
    ★風立つや雨となりたる朝涼し
    ★人間の業の深さよ楸邨忌

  4. 管理
    2022年7月4日 11:52

    転記/7月4日分
    (弓削和人)
    2022-07-04 08:37:08
    雷鳴す黙する街に耳を澄まし
    雷鳴や遠くの犬の吠えにけり
    雷の鳴るやすなわち街小さし

    (小口泰與)
    2022-07-04 09:20:32
    ★黒点の如くに落つる夏雲雀
    ★夕さりの書肆の紫陽花雨の中
    ★熊ん蜂花粉に塗れ草の中

    (廣田洋一)
    2022-07-04 09:32:59
    ★草取りや庭の黒土甦る
    ★草取りや舗装の目地の草も取り
    ★汗のシャツ背中につきて離れざる

  5. 多田有花
    2022年7月4日 13:59

    自由な投句箱
    <須磨離宮公園三句>
    登り来て青葉の彼方友ヶ島
    いま静かやがて噴水噴き出しぬ
    皇族の名を持つ薔薇の数多咲く

  6. 桑本栄太郎
    2022年7月4日 19:04

    自由な投句箱
    ★はんざきのように眠りぬ溽暑の夜
    ★雨脚の音に目覚むや戻り梅雨
    ★燐寸擦る手の濡れにけり修司の忌

  7. 小口泰與
    2022年7月5日 8:25

    自由な投句箱
    ★紫陽花を抱え立ち読み日照雨かな
    ★子目高の大回転や居間明り
    ★写真家の翡翠を狙い遠き道

  8. 廣田洋一
    2022年7月5日 10:31

    自由な投句箱
    ★浜茄子や海風そよぐ丘の上
    ★朝顔の予期せぬ色に咲きにけり
    ★青空に赤き光や夾竹桃

  9. 弓削和人
    2022年7月5日 16:28

    Unknown
    自由な投句箱
    炎昼や店の看板文字薄らぎ
    雷鳴の空一閃や鳩立ちぬ
    籔を去り大路に座する蟇

  10. 桑本栄太郎
    2022年7月5日 17:37

    自由な投句箱
    ★初蝉の一瞬のみや沙汰止みに
    ★いやいやの音の軋むや扇風機
    ★寝そべれば蠅虎の跳び逃げる

  11. 多田有花
    2022年7月5日 18:26

    自由な投句箱
    <須磨離宮公園三句>
    薔薇咲くや水落つ音の頭上より
    彫像の静止や流れる水の前
    花々に囲まれ噴水の高し

  12. 小口泰與
    2022年7月6日 7:54

    自由な投句箱
    ★発条の玩具の動き夏雲雀
    ★逃げ足の速き子目高中天へ
    ★夏霧の沼を遮断や鳥の声

  13. 廣田洋一
    2022年7月6日 11:49

    自由な投句箱
    ★雨の色日の色吸ひて七変化
    ★浜茄子や異国館に群咲きぬ
    ★逝きし子の遊ぶ姿や走馬灯

  14. 多田有花
    2022年7月6日 13:45

    自由な投句箱
    <須磨離宮公園三句>
    淡路島淡し仲夏の須磨離宮
    噴水の到達点を見つめおり
    紫陽花の道を辿りて出口まで

  15. 桑本栄太郎
    2022年7月6日 19:45

    自由な投句箱
    ★期日前投票済みぬ朝涼し
    ★旧交を温め会いぬ朝涼し
    ★嶺の端の茜雲とや宵涼し

  16. 弓削和人
    2022年7月6日 21:58

    Unknown
    自由な投句箱
    夜長の灯硝子戸へゆく夏の虫
    梅雨入りの水輪を避けぬ停留所
    年半ば七月をはや過ぎにけり

  17. 廣田洋一
    2022年7月7日 9:00

    自由な投句箱
    ★調べもの次から次へ明易し
    ★明日は又デートの予定明易し
    ★逝きし子の遊ぶ姿や走馬灯

  18. 小口泰與
    2022年7月7日 12:51

    自由な投句箱
    ★郭公や全山靄に飲まれける
    ★緋目高や水槽の草姦しき
    ★耕運機の土落し行く夏雲雀

  19. 多田有花
    2022年7月7日 13:45

    自由な投句箱
    初蝉をああと思いて聞きにけり
    牽牛織女安心の快晴なり
    洗濯にはよけれ小暑の青空は

  20. 桑本栄太郎
    2022年7月7日 17:51

    自由な投句箱
    ★早朝蝉の声聞き目覚めけり
    ★蒼ざめた四葩開くや病院に
    ★炎昼の遠嶺となりぬ京の山

  21. 小口泰與
    2022年7月8日 8:03

    自由な投句箱
    ★夏期講座居眠り誘う鳩の声
    ★湖畔には国旗かがげし熱帯夜
    ★水槽の子目高忽と反転す

  22. 廣田洋一
    2022年7月8日 10:16

    自由な投句箱
    ★薔薇園の細かな手入れ庭師達
    ★薔薇咲きて波止場に泊まる遊覧船
    ★炎天下建物白き港町

  23. 多田有花
    2022年7月8日 13:40

    自由な投句箱
    たっぷりの生姜紅茶を小暑なり
    講義しておれば突然の雷雨
    夏休みバイトの話で盛り上がる

  24. 弓削和人
    2022年7月8日 19:04

    Unknown
    自由な投句箱
    雨露や流れ流され夏の海
    蝉時雨さつき並木の通い路
    梅雨明けや大海原へ釣りの糸

  25. 桑本栄太郎
    2022年7月8日 21:30

    自由な投句箱
    ★萎れても気品溢るる合歓の花
    ★ワクチンの四回目打つ日の盛り
    ★雨降れば雨宿りせし木下闇

  26. 小口泰與
    2022年7月9日 8:33

    自由な投句箱
    ★翡翠の同じ枝へと飛来せり
    ★三年の目高の動き発発と
    ★雲の峰田畑に動くもの見えぬ

  27. 廣田洋一
    2022年7月9日 9:37

    自由な投句箱
    ★朝顔や葉の広がりてカーテンに
    ★束の間の静かな流れ夏の川
    ★土手の石垣白く乾きて夏の川

  28. 多田有花
    2022年7月9日 12:58

    自由な投句箱
    夏朝日昇り来るなか若燕
    天空はわがふるさとよ夏燕
    軒先に巣立ち燕の群れ飛びぬ

  29. 弓削和人
    2022年7月9日 13:41

    Unknown
    自由な投句箱
    梅雨あがり海は平や果てしなく
    揚羽蝶祠を舞いて飛びゆけり
    炎帝や露は蒸気し空へ舞い

  30. 桑本栄太郎
    2022年7月9日 19:03

    自由な投句箱
    ★にわか雨の降れど乾くや木下闇
    ★雷鳴と雨音聞きつ午睡かな
    ★午後よりは雷鳴つづき夜となりぬ

  31. 小口泰與
    2022年7月10日 9:06

    自由な投句箱
    ★目路はるか谷川岳へ夏の蝶
    ★忽然と襲いし睡魔日日草
    ★大沼の魚はねて居り百日紅

  32. 廣田洋一
    2022年7月10日 10:56

    自由な投句箱
    ★干見世に探る漱石三部作
    ★銃身をしっかり伸ばす夜店の灯
    ★箱釣りや上手く掬ひて拍手湧く

  33. 桑本栄太郎
    2022年7月10日 17:51

    自由な投句箱
    ★雷鳴と雨足つづく一夜かな
    ★目覚むれば首筋流る汗のすじ
    ★掘割の鯉の集うや鴎外忌

  34. 多田有花
    2022年7月10日 20:17

    自由な投句箱
    ほととぎす何に急かれて鳴き続く
    豆苗は夏の光の来る方へ
    折り取りて蚊取線香消火する