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コメント
自由な投句箱
◇囀りの競演確か昼の月
◇囀りの展望台の目覚めかな
◇春北風や崖より落ちる藤の莢
自由な投句箱
★静かなる山容変る雪解かな
★ごうごうと欅おらぶや麦あおむ
★友去ぬる月夜の梅を垣間見し
自由な投句箱
＜東日本大震災6年追悼句＞
★みちのくの空の青さよ木の芽張る
★春怨の潮の香の陸（おか）に匂い居り
★春潮の凪と鎮まれとこしなへ
自由な投句箱
★ご先祖の墓にぬかずき花曇り
★アルジェリア新道伸びて花曇り
★足止めて並木見上げる花曇り
自由な投句箱
卒業生胸にリボンの花つけて
春朝日さすベランダを片付ける
切れ切れに青空見えて梅花の間
自由な投句箱
★皓皓と朝の浅間山(あさま)や揚雲雀
★花辛夷温泉(ゆ)の芳ばしき朝かな
★二人静カメラを掲ぐ自撮り棒
自由な投句箱
★春の山土砂崩壊の跡癒えし
★霊園を囲みて笑う山の峯
★春山を切り裂き落ちる滝の水
Unknown
ハッブルの宇宙誕生春の空
谷音の高きや山の粧いて
春半ば点滴チューブの長々し
自由な投句箱
★雨雲の嶺越え来たり春の雷
★花びらの赤き路面や春嵐
★春雨の降れど彼方の日射し居り
自由な投句箱
グランドに並び腹筋春の朝
ビルの間に春の六甲を仰ぐ
春曇小豆煮る香の厨に満つ
自由な投句箱
★踏青やひも電車に抜かれける
★連翹や吾妻川の滔々と
★老杉の花けぶらすや山の風
自由な投句箱
★彼岸桜泣くが如くに風に揺れ
★絵島想ふ彼岸桜の紅薄し
★彼岸桜海の声聴く三・一一
自由な投句箱
◇春北風や弾けて厚き藤の莢
◇引き潮の泥で遊ぶ子春の川
◇上げ潮の芥流るる春の川
自由な投句箱
★土の香の匂いしきりや春の雨
★古木とて矜持見せ居り梅ひらく
★春愁や帰還始まる汚染地区
自由な投句箱
登り来て座る大霞の頂に
おのおのに春の日差しや河川敷
春北風のなかでコーヒーをいれる
自由な投句箱
★春の宵風に諭さる家路あり
★揚ひばり田川の音のころがれり
★落葉松の萌ゆや貌鳥かお揃え
自由な投句箱
★軒下にもう来る頃か燕の巣
★雁木道入りては出ずる燕かな
★雨空に腹ひるがへす燕かな
自由な投句箱
★つり人の黙の二人や春日さす
★白もくれんのにつとほほ笑む家路かな
★すかんぽや日射し明るき下校どき
自由な投句箱
壕端の辛夷咲き初め鎮まりぬ
竹橋を渡り切ったり花辛夷
また一人緋寒桜にたちどまり
自由な投句箱
★たんぽぽの頭上すどうり山の風
★釣人をおちょくる虻の羽音かな
★草の芽や色鮮やかなランドセル
自由な投句箱
★赤き屋根芽吹く林のその先に
★娶らざる吾子の四十路や薺咲く
★草萌や天井川の下に屋根
自由な投句箱
★天気雨春の池打つ日の光
★落椿枯れて馬糞の如きなり
★春の庭眺めつ喫す抹茶かな
自由な投句箱
春日和六甲最高峰に立つ
ロープウェイ春の虚空にすれ違う
たちまちに春の港が見えてくる
自由な投句箱
春昼の静かな池のほとりに座す
春空に向かい殉職観音像
海山のひろびろ春の空の下
自由な投句箱
★活けし桃灯明浴びて開花待つ
★公園の一つ綻ぶ桃の花
★桃咲くや古き農家の広き庭
自由な投句箱
★強風の山累卵の雪解かな
★遭難の石碑に沿いて山菫
★朧夜や誕生祝う老夫婦
自由な投句箱
◇芽吹きたる被爆ユーカリ捻じれたる
◇残る鴨金黒羽白堀の中
◇爛々と尻尾を廻す春の鵙
お詫びと訂正
一句目目を下記のように訂正いたします。
よろしくお願い致します
◇捻じれたる被爆ユーカリ芽吹きをり
◇残る鴨金黒羽白堀の中
◇爛々と尻尾を廻す春の鵙
自由な投句箱
★野梅咲くその一木に紅の梅
★凧揚げの幼子走る後に父
★娶らざる吾子の四十路や花薺
自由な投句箱
山下りて見る山の端の春満月
麓から吹く風受ける春の汗
春場所や新横綱へ大歓声
自由な投句箱
★七曜のはや過ぎ行くや春の雪
★かがなべて浅間見つむる雪解かな
★あけぼのの浅間南面雪解かな
自由な投句箱
◇春日和六角堂の歴史旅
◇春光や七浦統べる鬼瓦
◇長屋門の歴史街道辛夷咲く
自由な投句箱
★木蓮や点に向かひて整列す
★白木蓮すらりと伸びて空深し
★白木蓮一もと咲きて爽やげり
自由な投句箱
★春暁のビルの茜や朝の月
★菜園の支柱に低く豆の花
★卒業の羽織袴にブーツかな
自由な投句箱
◇うつくしや寒緋桜が対岸に
◇邂逅のはくれん咲けり長屋門
◇はくれんやあくまで愚直天までも
自由な投句箱
★花薺産みたて卵食卓へ
★あけぼのの資材置場の初音かな
★犬の耳ぴんと張りたり春の雷
自由な投句箱
ビル街の風の寒さや彼岸前
木の灰を土に戻せる朧の夜
晴れの日の続く瀬戸内彼岸入り
自由な投句箱
☆良き知らせ 春御陵の堺から
☆千里へも 届け児の声 春の空
☆桃の花 ゆたかに育て 活き活きと
自由な投句箱
★春の川流れ早めて堰を落つ
★川べりの石流さるる春の水
★春の水大鯉の背にゆらめけり
自由な投句箱
★菜園の一畝ほどに豆の花
★うす紅を纏う小枝や花李
★纏いつくむらさきの枝や花蘇芳
自由な投句箱
うららかや鳩に餌やる老婦人
午後の陽はゆっくり西へ馬酔木咲く
山歩き鶯を聞くころとなる
自由な投句箱
★川沿いの耀う春の足尾線
★春の暮無用の魚籠となりしかな
★かかる朝雪解風浴ぶ髪膚かな
自由な投句箱
★カタコトと卒塔婆囁く春彼岸
★咲き初めし桜並木や空青し
★霊園の木の芽ふくらむ春彼岸
Unknown
男子にも妻は飾りし雛人形
娘の写真くるくる転送春深し
もう一句せがむ家内の春の雲
自由な投句箱
◇脇道を通れば光るミモザかな
◇連翹や道しるべ立つ歴史道
◇お彼岸や寝釈迦のごとき厳島
自由な投句箱
★芦屋にはメゾン多きや白木蓮
★水脈広げタグボートゆく春の凪
★陽光のわらわら走る春の海
自由な投句箱
◇お彼岸の墓に流るるビートルズ
◇やわらかに水脈引きながら鴨帰る
◇てふてふが羽化するごとく辛夷咲く
自由な投句箱
桝席も華やかなりし浪花場所
旧友と再会握手春の山
春光のなかすれ違う新幹線
自由な投句箱
★榛名山(はるな)より何処へ行くか春の雲
★春泥を踏んで故郷出づるかな
★春の夢見ているように逝きたしよ
自由な投句箱
★石垣の一際白し雪柳
★堤防を白く覆ひし雪柳
★道端を白く盛りたる雪柳
自由な投句箱
★春場所の鬢付け匂う浪花かな
★粋筋の中入り前に浪速場所
★春場所や横綱相撲の稀勢の里