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コメント
自由な投句箱
湯たんぽに引き止められし寝床かな
大寒の木々に差す陽の力増す
自転車の青年寒の頂に
自由な投句箱
★冬深し堂の柱の黒光り
★褐色の利根の流れや冬深む
★寂寞の谷川岳や寒厳し
自由な投句箱
★ポッケにて悴む指をもみほぐす
★悴みて歯医者の扉開けにけり
★悴みし手にて抱へし湯呑かな
自由な投句箱
★大寒の口ひげ立つと覚えけり
★北山の今朝は見えざり冬の雨
★久女忌の水色空や雲の間に
自由な投句箱
我が寝屋の中天高く冬の月
蝋梅の淡き香りや庭の隅
冬目高暖かければ餌に浮き
自由な投句箱
<北摂妙見山登山三句>
山眠るケーブルカーは運休す
眠る山に入りて男ら作業中
炭焼窯跡を包みし冬陽かな
自由な投句箱
★あちこちで雪見の誘ひ冬深し
★朝焼けの雲の一筋冬深し
★冬深し首を垂れたる庭の葱
自由な投句箱
★厳寒の梢(ウレ)より落つる寒雀
★赤城嶺のながき裾野や日脚のぶ
★風音の裾野にあふる枯芒
自由な投句箱
大地よりありったけ力大根抜く
伊吹からの風受け独り大根抜く
補聴器に風音立てり大根抜く
自由な投句箱
★息白し神と仏の居りし部屋
★雪浅間色定まれる朝かな
★定めなき利根の流れや冬銀河
自由な投句箱
★パンパンと音の乾きし干布団
★音聞きて吾も叩きし干布団
★冬の香を日の香に変えし干布団
自由な投句箱
寄れば香に触れるが如し寒の梅
くつくつと鍋煮える音寒満月
テニスするコートへ寒月昇り来る
自由な投句箱
風花や我が青春のキャンパスに
風花とみえしばかりに風に消え
風花やメタセコイアの空を指す
自由な投句箱
★椅子に掛け股引き穿きぬ朝かな
★メロディーの報らす濯ぎや日脚伸ぶ
★西空の蒼に茜や寒の暮れ
=ご連絡=
明日24日(木)より26日(土)迄、他出致の為、投稿が出来ません。
悪しからず宜しくお願い申し上げます。
自由な投句箱
★白鳥の翔つ声聴けり夕まぐれ
★寒雀撒き餌あること悟りいる
★寒中の利根川を見て水に触れ
自由な投句箱
<北摂妙見山登山三句>
春を待つ櫟林を登りゆく
登り来て山茶花の並木に会う
寒晴や六甲山から淡路まで
自由な投句箱
★雪掻きのシャベル立てかけ庭の隅
★玄関と道路を繋ぐ雪掻きす
★点々と雪掻かぬ店シャッター街
自由な投句箱
<北摂妙見山登山三句>
傷みつつ寒晴へ立つぶなの木々
府県境またぎ真冬の霊場へ
春近き尾根の日差しの中歩く
自由な投句箱
★さなぎだに隠れ沼(ぬ)さびし浮寝鳥
★雪浅間あおぎ爽だつ朝かな
★撒き餌にまず偵察の寒雀
自由な投句箱
★丹沢の風吹き下ろす冬田かな
★ともかくも休むにしかず冬田かな
★ぽつぽっと草生え出ずる冬田道
自由な投句箱
★大木の怨霊の声虎落笛
★白鳥のこうこうと鳴く夕まぐれ
★赤城より冷気とどくや凍豆腐
自由な投句箱
菊炭を熾し今宵の鍋かける
炉話の弾むあんなことこんなこと
炭熾り時にぱちんと弾けたり
自由な投句箱
★ふうふうと息かけ飲むはホットレモン
★ステーキに刃を入れ赤きホットワイン
★仕事終えまずは一杯ホットウイスキー
自由な投句箱
★マフラーやへら浮子店を明るくす
★寒影や狭軌の尾灯足尾線
★枝折戸を押すや逃げ散る寒雀
自由な投句箱
山芋と大根入れて牡丹鍋
食材はすべて丹波の牡丹鍋
牡丹鍋最後は半熟卵飯
自由な投句箱
<山口へ新幹線にて冬の旅>
★着ぶくれて新幹線の待合室
★新幹線”のぞみ”は西へ日脚伸ぶ
★稜線の冬木透きたり青き空
自由な投句箱
★ハモニカで大合唱や新年会
★駅前の青き空より風花す
★風花や裸木の先明るくす
自由な投句箱
★寒暁の瀬音さえぎり鳴く鴉
★魚鼓打つや忽と飛び立つ寒雀
★日脚伸ぶ大地育む利根の水
自由な投句箱
頂や望みし沖の寒霞
山茶花に今日は激しき風の音
青空が一転くもり午後の雪
自由な投句箱
★葉牡丹やくすみを取らんと渦巻きぬ
★葉牡丹や競ひ合ふごと色違へ
★葉牡丹や渦巻く日差し取り込みぬ
自由な投句箱
<山口へ新幹線の冬の旅>
★水色の空に黒きやしぐれ雲
★枯蘆や石のさざれの吉井川
★日脚伸ぶ車窓過ぎ行く福山城
自由な投句箱
竹の猪口お神酒で囲む焚火かな
中吉のおみくじ結びお神酒飲む
診断順待つ間の部屋の寒さかな
自由な投句箱
★春待つや魚拓の埃払いける
★春近し榛名十峰朝日燃え
★さもなくば虎落笛おば聞きにこよ
自由な投句箱
いつもより静かに明けて雪の朝
雪化粧する紅き実と赤き花
鮮やかや朝日を受ける雪の嶺
自由な投句箱
★爪の先緑さしたる冬木の芽
★青空にかすかな赤み冬芽かな
★一枚の木の葉残して冬木の芽
自由な投句箱
<山口へ新幹線の冬の旅>
★風花や時に無風の青空に
★海峡の明石大橋寒の暮れ
★谷間の固まるやうに雪の峰
自由な投句箱
★榛名富士雪さやかなり湖に映ゆ
★日脚伸ぶ利根の川幅さやに増ゆ
★音さやに家ごと揺るる空っ風
自由な投句箱
寒中の城主の墓を巡りけり
寒厳し石灯籠の並びにも
池涸れて雲多き空映したり
自由な投句箱
★古き家取り壊されて春近し
★早々と積まれしチョコや春近し
★新人の歓迎会や春隣
自由な投句箱
<山口へ冬の旅>
★園児らの冬のひと日やわらべ歌
★突然の帰京となりぬ流行風邪
★降り止むを待つて駅へとしまき風
自由な投句箱
寒肥が施されたる木の根元
春待つ木枝いっぱいに陽を受けて
陽のあたる斜面から咲き寒の梅
自由な投句箱
★春近し我が産土はさりながら
★寒雀羽はばたかせ争いぬ
★春近し榛名湖へ映ゆ榛名富士
自由な投句箱
★寒厳し頬を打ちたる細き針
★極寒や半袖シャツの家の中
★厳寒に斎庭の砂の白々と
自由な投句箱
★木の枝の雨滴きらめく冬の雨
★一二輪紅の矜持や梅古木
★日もすがら雨の一日や一月果つ
=ご連絡=
1月30日投句の「降り止むを待つて駅へとしまき風」の句の「しまき風」は季語ではないとのご指摘ですが、僭越ながら、小生使用の角川の赤い表紙の「季寄せ」には掲載されて居ります。今一度お確かめ下さいませ。
自由な投句箱
寒椿添えられている手水鉢
倒れ伏しつつも咲きおり水仙花
寒の陽が姫路平野に降り注ぐ
桑本栄太郎さんへ
「しまき」は角川の赤い表紙の歳時記、第三版のとも冬の季語として載っています。そして解説に
「風のことを古語で「し」といい、「まく」と重ねて風の激しく吹きまくること、およびはげしい風や海上の暴風をいうが、俳句では、単にしまきといって雪まじりの強風である雪しまきにも用いる。東北地方や北海道方面にとくに多い。」とあります。風の名称として使っています。栄太郎さんの「しまき風」の「しまき」は、「風」がつけられていますので、形容詞と捉えます。