曇り、夜雨。
●雨がようやく止んだが、夜また雨。金蔵寺の桜を見に信之先生を連れ出す。桜大門の着くと大勢の人が写真を撮っている。車椅子を初めて使うが,金蔵寺までは乗らなくて、さすが、疲れたのか、金蔵寺では車椅子に座ることになって、帰りは、そのまま車椅子を使って帰る。歩くのはらはらしながら見るより、車椅子を押す方が楽。
●朝、晴美さんより電話。お赤飯を炊いたので持ってくるとのことで、お出かけ前に家に寄ってくれた。朝食前だったので、炊き立ての赤飯を夕べのおすましの残りと頂く。
●港北区役所に出かける。朝の電話で尋ねたら、申請書を提出して、すぐ帰れるはずだったが、そうはいかなくて、順番が来るまで15分ぐらい待つ。面談が始まると、5分もしないうちに面談の担当者が窓口から姿を消して20分ぐらいひとりボーとして待つ。私に質問することがないのなら、担当者で調べて、後日返事をもらいたいと受付に言うと、それでいいなら、よろしいと。お役所仕事というか、もう・・。夕方、4時過ぎ、今日の申請は認められましたの電話。
●3月18日に東横線と相鉄線がつながって初めて、東横線のプラットホームを使った。湘南台行きの紺色の相鉄の電車が入って来た時は、うわぁと思った。行き先が違って来た。
雨。
●桜が満開なはずなのに、雨ばかり。モーツアルトK331、K332, K333をBGMに仕事。
●朝ご飯は、お粥とやらかめのご飯と、サンドウィッチを用意。信之先生、食欲減退でどれが食べれるかわからない。チオビタドリンクを試しに1本買ってくる。
雨。
●何気なく噛んだもので歯が飛び上がるほど痛かった。歯医者に電話。一番早くて27日火曜日。一日憂鬱。
●夕方、信之先生用にお鮨を買いに東急へ。文明堂のカステラと、ユーハイムのテーゲベックも買う。食べるように勧めるが、どれも一口でよいという。あまり勧めるのはよくないらしい。作った料理はほどんど残ってしまう。
曇り、昼頃から雨。
●金蔵寺の桜が満開らしい。今日が花見にちょうどいいが雨が降り出した。
●ケアセンターから介助用の車椅子を借りる。路上を押して帰る。少しの凸凹でも椅子に振動を与えて、乗り心地はよくない感じ。車椅子は、玄関の隣の部屋に入れて、信之先生の目に触れないように。
晴れ。
●公文さん、朝10時前来宅。お土産に香川のうどんをいただく。お孫さんが東京を案内してくれるので約束しているとのことで、1時間ほど話して帰る。色紙を一枚書いてもらう。
「ひたすらに孫に会いたし合歓の花 公文」
30年近く会っていないかもしれない。
●WBCの日本の選手たちが凱旋帰国。メジャーの選手たちはそれぞれに試合やキャンプ地へ。
晴れ。
●今日は曇りから雨になる予報が外れ、目を覚ましたら快晴。未明に起こされ、すっかりWBCの日本時間早朝の試合のことを忘れていた。速報でアメリカを破って優勝と流れた。
曇り。
●祝日も病院が開いていて、検査等。薬のおかげで良い状態とのこと。
●オリーブの晴美さんから「にっぽん俳句風土記161 横浜の里山を歩く、古刹に詣る」を読んだ感想を電話で言ってくれた。よい読者がいるのは力になる。花冠では、祝恵子さん、廣田洋一さんが感想をくれ、勉強になっている。
●薬局に入ると待合のテレビでWBCのメキシコ対日本選が映し出されている。5:4となって日本が負けている。何回かと見れば9回の裏。負けかと沈んだ気持ちでいると、村神様が長打を打って二人ホームベースを踏んで、6:5。メキシコの狐につままれたような顔。侍ジャパンの歓喜。
●WBC日本:メキシコ戦の間、岸田首相はインド訪問の続きで今日、戦時下のウクライナを電撃訪問する(した)と言う速報。チャーター機でポーランドに行き、列車でウクライナに入るらしい。
晴れ。
白光に辛夷の花のさくら色 正子
白蝶の空へ空へと近づける 正子
もくれんにすじ雲わた雲流れたり 正子
●カットに日吉まで。お土産に持って帰ってもらうため、缶入りの鳩サブレを買ったが意外にも重い。クッキーなのに、重い。
●便箋を買おうとして迷った。高級和紙のにするか、丸善のにするか。枚数がちがうだけで、値段はほぼ同じ。事は事務的でいいやと、丸善のにした。
晴れ。
山門のうちも暮れるや桜暮れ 正子
桜暮れ夫の寝息の深くなり 正子
桜鯛鮨となりては透きとおる 正子
●今朝の室温17℃。昨日の冷えが朝まで残っていた。
●午後2時ごろ近所の散歩に。行きどまりの喫茶店、プチ・アントルメで一休みして帰る。コーヒーを頼んだけれど、なかなか持って来なくて、信之先生疲れたのか、2口ほど飲んで店を出た。
●散歩から帰って、金蔵寺の桜を確かめに行った。早い木は五分咲き。開き始めたばかりの木も。
●オリーブN0.10から好きな句。
水谷由美子
しみじみと一人と思ふ除夜の鐘
墨色の羽あたらまる初鴉
春時雨階段多き港町
地方紙を詰め山国の春野菜
針山の鹿子絞りや囀れる
前髪を短く揃へ桃の花
木村晴美
しんしんと雪の真中や金閣寺
つごもりや父亡き故郷の遠くなり
畳紙に子の名かかれし春着かな
白湯甘し五分咲きの梅すきとほり
素揚げしてみどり増し増しふきのたう
ベッドより手を振る母や黄水仙
雨。
侍ジャパン・マイアミへ
終日の春雨選手ら発ちしあと 正子
春雨にもちの芽吹きのあかあかと 正子
連翹や雨に雫ける全き黄 正子
●春の雨」と、「春雨」は三冊子のころは、厳密に時期を分けて使われていたことを、いつの間にか忘却。今朝、歳時記を見ていて思い出す。記憶の書き直しが必要。
●『若菜』(小宮澄江著)のお礼状を林誠司さんに書く。
『若菜』から好きな句20句
雨降りて女人高野のとろろ汁
朝市の青鬼灯の濡れてをり
被災地の箱に入れられ秋刀魚着く
忙しくも旅立つ朝の根深汁
父堀りし井戸の神様供餅
百選の水つめこんで山笑ふ
山鳩のくぐもる声や良寛忌
花茣蓙を敷いてはなやぐ奥座敷
朝霧を蹴ってランナー土手を行く
この先は鞍馬の山か時雨くる
三日はや独り参りの夫の墓
登り来て文殊古堂の遅桜
嫁きし娘のひひなに燭を灯しけり
神御座す青田に月の揺れにけり
吹越の頬に当たるや山の駅
ぼうたんや時の鐘鳴る城下町
二分咲きの梅添えられて昼の膳
ふるるたび仏間の桜こぼれけり
夏めくや人影動くカヌー工房
朝冷の薬缶をかけて湯を沸かす
※良寛忌 旧暦1月6日(新暦2月18日ごろ)
※「吹越(ふっこし)」は群馬・埼玉地方では、「風花」のことを言う。楸邨はこれを好んで使ったとのこと。