晴れ
●朝8時すぎ四季の森公園へひとり吟行に出かけた。弁当を用意しリュックに入れたが、いかにも重い。考えてみれば、四季の森公園へ一人ででかけるときは3時間ぐらいで帰ってくる。お昼までに帰れそうなので、作った弁当は置いていった。ぜんまいの煮たのと、卵焼き、梅干し、佃煮など残り物をいれたのだが。
腰を痛めているのでゆっくり歩いてはす池を回って菖蒲園へ行った。7割ほど咲いている。シュレーゲル蛙が綺麗な声で鳴いている。このシュレーゲル蛙は青蛙で、日本の蛙。江戸時代シーボルトが持ち帰った写真?でシュレーゲルと言うオランダ人が新種として発見したということだ。それでその人の名前がつけられている。今年は特によく鳴いているように思った。
草原を流れる小川を掃除している人がいる。翡翠の撮影に来た人らしいが、撮影の合間に小川を掃除しているのだとか。見るとあめんぼうの子がたくさん、いる。草原の下やはす池の下にはゴムシートを敷いてあると言う。それももう傷んでいるらしい。山から流れ出た水を池に流し、上のほうにある子どもが遊ぶ「じゃぶじゃぶ池」へ循環させているとのこと。
帰りに事務所で、蛍がでているか聞くと60頭ぐらい居ると言う。今日は湿度が高いし、蛍を見るのにはいいチャンスだという。それで、今夕もう一度四季の森に来ることにして帰った。
夕方6時過ぎの電車で、今度は蛍と見に四季の森へ出かけた。まだ少し明るいが、7時半ごろから蛍が飛ぶらしいので、ベンチに座って暗くなるのを待っていた。今夜は半月が出ている。やがて月が金色に光り出した。それと同時に蛍がふうっと飛び始めた。蛍はすっかり暮れないと飛ばないのかもしれない。夜の森は少し怖いので、用心していたが、蛍が飛び始めると人がしだいに多くなって、葦原の周りは50人から70人ぐらいはいたかもしれない。本気で写真を撮る人たちもいた。8時頃公園を出て電車で帰宅。ちょうど9時だった。いい行程だったと思う。帰宅後はバスクリンの乳頭温泉のお風呂に入って、体をほぐした。きょうは6.5㎞ 歩いている。
雨、どきどき止む
早苗田を雷鳴かるく逃げゆけり 正子
とりあえず新茶の荒茶うまかりき 正子
茎茶と荒茶ふたつ新茶で買い求む 正子
●俳壇から依頼の7句、今日四季の森へ出かけるつもりが雨になった。まだ梅雨入りの発表はないが、梅雨のような降り方だ。それに腰がだるくて長い路を歩く気力がない。気温も四月並みで肌寒い。明日は晴れて暑いらしいが、明日はとにかく出かけなくてはならない。
●依頼の俳句が4句、ほぼできたので、AIに批評をさせた。当てにならないところもあるが、AIが私の句(今公表できないが)に対して「静かな忍耐」と言う言葉使っていた。これはドイツのシラーの「偉大な精神は、静かに忍耐する事を知っている」」の言葉から引き出されたものかどうかは不明だが、「静かな忍耐」と言う言葉を知った。
●句美子親子はバースセンターでのんびりできているようだ。赤ん坊は泣いてもすぐに泣き止みいい子にしているらしい。これが不思議なのだ。少子化の政策なのか、産後ケアの行政福祉が進んでいるのは、40年前の自分のことを思えば、母子へ夢のような扱いだ。ここまでしなくては、子育てをつらがるのかと考えさせられる。とにかく、理由はさまざであろうが、つわりから始まり産後にいたるまで、「つらがる」状況はどうしたものか。たしかに「つらい」のはつらいのだが、耐えがたいと思うところがどうなんだろうと思う。
●フローリングの掃除。はじめマイペットを使っていたが、途中から重曹水に切り替えたもののいまいち。重曹水は軽い汚れにはとてもいい。見た目汚れているようには見えないが、なんとなくすっきりしない床。これをすっきりさせたいのだ。やっぱりマイペットがいいか、と元にもどしたり。長嶋茂雄選手が亡くなられたニュースを見て過ごしたので、結局ダイニングを半分掃除して終わっただけになった。
晴れ
青梅のころがる径や月もあり 正子
青梅のころがる夜道を戻りたり 正子
梅雨の走りの空の中なり雀鳴く 正子
●午前中は体調が良くなかったので、横になっていた。起きていると気分が悪く倒れそうになる。何だろうと思いながら、「自由な投句箱」の仕事は椅子に掛けてできるので、秀句とそのコメントを発表した。
●今年の四季の森公園の蛍はどうかと調べた。6月8日から蛍を見る夕べがある。そのころはちょうど花菖蒲が咲く。6月9日が依頼原稿のしめきりなので際どいが、晴美さんを誘うか、独りででかけるかどうか。去年は晴美さんと出かけて、帰りは雷が鳴る中を帰った。その時の蛍の句が今年の「馬酔木」の6月号に採り上げられたのだ。
●昼ごろから起きて洗濯を二度。句美子や赤ん坊のものを整理。体調も落ち着いた感じなので、5時半ごろ、今日は東横でそごうへお使い物を買いにでかけた。うっかりしていたが、電車は退勤時間で中華街行は満員。菊名で通勤特急に乗り換えた。一駅だけのことだが、すこし空いていて助かった。お使い物を買って、「赤ちゃんの城」という店で臍の緒を入れる桐の箱を買った。こんなものをどこで売っているかもわからないので、ずいぶん探した。これは、普通産院でくれるものなのだが、国立病院なので丁寧なことはしてくれていない。句美子親子は機嫌よく過ごしているようなので、安心している。
晴れのち雨
●午前中はいい天気だったが、午後3時ごろから曇り、雨が降り出した。大洗濯をしたが、カラッと乾かしたいので、今日もコリンランドリーに行った。乾いた衣類のふんわり感は病みつきになると、ランドリーに来ていた主婦が話していた。
●句美子と赤ん坊は産後ケアセンターにしばらくいるので、ひとりの生活に戻った。赤ん坊は今日でちょうど満2か月になって、声がでて、笑顔も見せるようになった。自由と言うか、なかなか面白い。急に泣き出したり、ひょっと笑顔になったり。ミルクの時は初志貫徹の泣きよう。このごろは、誰に似たのかと言う話も出て来る。
●部屋を夏向きにさっぱりとしたいので、掛川織の花茣蓙とフローリングに敷くラグを生協に注文。10日ほどで届く予定。藺草製品については私は目が効くほうなのだ。わが家では戦後一時期備後表を生産していたことがあり、茣蓙の切った端を結ぶのを手伝っていたから。上等なのかそうでないのか分かるのだ。
雨
●南高梅の梅干し2kgを田辺市の梅農家に注文。明日から値上げと知らせが来ていたので、ぎりぎりのところ。電話で注文。
●梅ジュース用の青梅を3kg生協に注文。今年は雹が降って梅に疵が出来たそうだ。きれいな梅は1㎏2000円するが、ジュース用にはもったいないので、ランクを下げて注文。
曇り、のち雨。
葉隠れに花かがやける泰山木 正子
●朝洗濯をしてすぐにコリンランドリーに衣類の乾燥に出かけた。20分ほど待てば乾くので、待っている時間にすぐ近くの金蔵寺に出かけた。境内では風を送って植木の奥から落葉を掻きだす作業をしていた。住職さんの何か話しす声がした。「朝から音が大きいので止めてくれ」と掃除の人に言っているようだ。朝はお寺のお勤めやらあるのだろうから、それもそうだと思いながら聞いていた。
掃除をしている二人が泰山木の花が咲いていると指差し合っている。見上げると、白い花が一つ葉隠れに見えた。祥子さんの泰山木の句を添削したばかりだったから、そろそろどこかで花が見れるだろうと思っていた。
俳句添削
★泰山木見上げる枝に咲き始む/上島祥子元の句は、「泰山木見上げる枝から咲き始む」だったが、散文ならば、原句のように「枝から」として経過を表現することがある。俳句は「今」を読むので、眼前の今の事とし、添削した。泰山木の根方に立って見あげると、ちょうどその枝に、咲き始めた花を見た。花が「今」咲き始めるのを見留めた。その確実さがいい。(5月25日/髙橋正子)
曇り
●「馬酔木」6月号を贈呈いただいた。表紙裏に「現代の秀句」として「角川俳句年鑑2025年版」から「水音の奥より生まれ蛍の火 髙橋正子」を丹羽啓子氏の鑑賞で紹介いただいた。「馬酔木」に掲載され、ありがたく思う。以下に掲載記事を引用。俳句年鑑との膨大な俳句の中から選んで、繊細な解釈をいただいたことに感謝する。
水音の奥より生まれ蛍の火 髙橋 正子
空はまだ夕べの藍を湛え、草木は瑞の香を放つ。足許から夜の始まる時間、せせらぎが耳に優しい。ふわりと一粒の光が浮かび上がる。螢だ。夢のような景に身を委ねるとき、水音は自身の胸深くから響いてくるのではないだろうか。「花冠」代表。「俳句年鑑」2025年版より。(丹羽啓子)
●一日くもりで、肌寒い。気温は22度か23度くらい。
曇り
●第2回芍薬忌/信之忌ネット句会の入賞発表を午後6時にする。金銀銅賞の句へのコメントがマンネリにならないようにと思うと悩ましい。AIに出だしを書いてもらおうかと思ったり。これまで、コメントをどれくらい書いてきただろう。同じことを書かないように気を付けている。
●おととい買った新茶は静岡の川根茶。新茶とは言えお茶の味がよく出ていて、きりなく飲みたくなる。思い返すと、原発事故があって、用心して静岡のお茶は避けて知覧や八女茶にしていた。静岡茶は久しぶりに味わった。
●今日も赤ん坊の話になるが、なかなか寝ない。寝ないので句美子に夕飯を食べるように言って抱っこを交代する。おしゃぶりもはねのけてのけぞる。人の話し声はじっと聞いているようなので、「いぬさんはワンワンワン、ねこさんはニャーニャーニャー、すずめさんはチュンチュンチュン、きつねさんはコンコンコン、コンコンコン、コンコンコン、うさぎさんはピョーンピョン、たぬきさんはこんばんは、トントントン、トントントン」と思いつく言葉をつないで、ごくごく小さい声で歌う。止めると泣くので、30分歌い続けてようやく眠った。
曇り、夜小雨
献句
芍薬の一夜経ぬ間にひらきけり 正子
投句
29.忍冬の花の香りに三回忌
忍冬、和名スイカズラの、甘い芳香の漂うなか迎えられた三回忌。忍冬の花の静かな趣き、その香りの優しさに、忌日となる一と日の思いが伝わり、しみじみと偲ばれます。(藤田洋子)
はや三回忌なのかと感じます。スイカズラは甘い香りがあり、昔は砂糖代わりに用いられました。ふとした瞬間に漂う香りはそのときの記憶を鮮烈に蘇らせてくれるものです。 (多田有花)
30.桜の実熟れるころなり夫の忌は
葉桜になる頃、桜は小さな実を結ぶ。この実は間もなく土に落ちて来年の発芽を待つのである。。その時期が先生の忌日である。我が家の桜も小さな赤い実を結んでいて、生前の先生の笑顔を思い浮かべる。(吉田 晃)
信之先生の忌は、都会地では市販されている桜桃の実をさくらんぼと言っている。一重桜の実で、桜桃よりずっと小さく、紅くなり、さらに紫黒色ととなる。とっても美味しい実です。このさくらんぼを見るといろいろの思い出が蘇ってきます。(小口泰與)
28.葉桜の濃き影踏みて墓所へまで
To my husband's tomb,
walking through the dark shadows
of cherry leaves. ― Masako
●第2回芍薬忌(信之忌)ネット句会を開催。献句一句と当季雑詠3句の句会。人数は10人。3回忌の法事と重なっているので、大変なのだが、これをこなしてこそ、と清記の通し番号を間違えないように、慎重につける。私の句はみんなの投句を整理しながら作るという、荒業をつかい、即席の句ばかりになった。
●今日は信之先生の3回忌。墓所で3回忌の法要をする。出席は長男と私の二人。今年も尼僧の方がお経をあげてくれた。去年と同じく、「緑が多くて気持ちのよいところですね。」と感心したように言われる。四季折々、何らかの花が咲いている。薔薇を中心に咲かせている墓域もあれば、桜や卯の花などの墓域もある。今日はテイカカズラが崖の法面を覆うように咲き、いい匂いをこぼしていた。これだけのテイカカズラは見たことがない。
帰りは長男が送ってくれ、留守番の句美子、友宏さんの4人でお鮨で食事。舟盛りを頼んだが、会食には見栄えがよくて豪華に見えて、ちょっと面白いのでよい。「豪華に見える」と私が言うと、友宏さんが「見えるじゃなくて、実際豪華ですよ。」と。長男は「誰が頼もうと言ったのか」と。句美子が「おかあさんよ」と。私は昨日買った「荒茶」を美味しく淹れた。それから値段を言って味の秘密をばらす。「100g2000円よ」。荒茶は好き嫌いがあるらしいが、お茶の味がよくするので、三煎ぐらい美味しく飲める。お茶の味がするお茶なのだ。100g2000円を高いと言ってはいけない。
●食後、元に印刷機が印刷できなくなっていたのを直してもらう。ドライバーが使用できないと表示されるので、1週間ばかり使えなかったのだ。なぜそうなったかわからない。「素人が直すのは無理なのか」と聞くと、「無理じゃない」と言う。
●明け方、赤ん坊が全然寝ないので眠れていないと言うので,句美子とお守りを交代。ずっと抱っこして落ち着いたので寝かせると、声がよく出ている。何かことばのような声をだしている。この時間帯に法事の支度もあったが、端折ることにした。仕方がない。
晴れ
●明日は信之先生の3回忌。仏花の束と芍薬を買って来た。花屋にいくと、ちょうど大量に芍薬が入荷したので、芍薬の花束をたくさん作っているところだった。ピンクしかないので、それにしたが、持ち帰るときはわずかに開いていたのに、夜中にはかなり開いている。気温が高いせいらしい。固かった蕾も開きかけた。お供えは、塩味饅頭と柑橘と林檎など。信之先生は八朔が好きだったし、塩味饅頭は明石の学生のお土産にもらったことがある。微妙な塩加減がいい信之先生好みの饅頭なのだ。
●朝顔の苗の植え替えと百日草の種を蒔いた。白いベゴニアを摘んでチョコレートコスモスの脇に差し芽をした。ベゴニアはすぐに根を出してくれる。今年はなぜかベランダの花がよく咲いてくれる。肥料はハイポネックスだけなのに。ミニ薔薇も地植えのように枝をのばして花を咲かせた。これを大きく育てようと欲が湧いて来た。
●赤ん坊の抱っこで夜は腰がひどく痛む。寝づらいほど。ひょっと思いついて
湿布薬を貼り、その上にホッカイロを衣類の上から貼って一晩過ごした。朝は、痛みが取れていた。なんとすばらしい。この赤ん坊、眠っている時に口元が笑うのだ。なかなか可愛いが、句美子が言うのに、笑っているのではなく、筋肉がそう動くのだとのこと。新生児や乳児の研究がよく進んでいるのを日々知るようになっている。