10月6日(金)

快晴

●泰與さんから合同句集の短文と維持費が送られてくる。維持費については、発行所ブログに発表。

●朝一番に、お寺に信之先生の一周忌と納骨の法要をお願いをする。日曜日の行事は、半年以上前から頼んでおかなければいけない。

●ジャニーズ問題が尾を引いているが、ニュースや時事解説、音楽番組は、ついついYouTube を頼ってしまう。核心をついてるのもあるから、次どうなるんだろうと、見てしまう。

新聞購読を9月でやめた。新聞いらない。YouTube に比べると、最大公約数的な意見を言ってるように思える。大手メディアは利益を考えて、最大公約数的な対象を相手にしてるのか、もしかしたら、聴衆や読者をなめてるのか。それとも、記者がつまらないのか。

●札幌五輪の誘致を辞めたニュース。先の五輪の不祥事とジャニー問題とつながってるのか、世の中、エンターテイメントが中央に出すぎ。前は周縁だったではないか。

10月5日(木)

曇り
●すっかり秋らしい気候になった。金木犀の匂いがしてきそうな日。

●「俳句」八月号の正子の句「夏隣」に句評をくださった方四名に、お礼を書く。すこし、きれいな葉書と、便箋と封筒を使った。伊予和紙。大洲の和紙だ。もっと細かく言うと、大洲和紙は、凧揚げで知られる、五十崎町の肱川沿いにある紙漉き工場の和紙。外国の女性のアマチュア詩人は、きれいな便箋や封筒を使って、さすが詩人と思わせる手紙にをくれる。便箋や封筒は紙を楽しむのに、いい。

10月4日(水)

曇り、時々雨
秋冷の小菊生きいき仏壇に   正子
目覚むより秋冷の部屋どこも    正子
秋の森からす遊ばせ明かるかり   正子
●朝食前に、歩いて日吉の商店街へ。松の川緑道に沿い、慶大の下田グランドを一周して商店街へ。ラグビー場、サッカー場、野球場と授業用のグランドが並び、,野球場の端に「バットの樹」と呼ばれるアオダモの樹の記念樹がある。東京六大学野球1000勝記念、2005年と彫り込んである。高さ15メートルほど。
●「きのうの記憶は今日役立たない」。日吉商店街のクロネコの営業所があるはずのところに、クロネコのトラックや、カートが商店へ頻繁に荷物を運びこんでいる。配達の人に、「ここに営業所はなかったですか。」と聞くと閉鎖したという。冷蔵・冷凍食品を送るのにいつも利用していたし、朝10時までに持ち込むとその日の夕方には都内には届いた。これができなくなる。

10月3日(火)

晴れ
●お昼前、里山ガーデンへ出かけようと思いつく。原稿読みと添削の仕事はあるが、後回しにして、お水必携で出かけた。中山からズーラシア行きのバスを待つ間、大学生のカップルが話しかけてきた。彼らはズーラシアへ出かけるとのこと。男子学生は埼玉から、女子学生は福井からということだった。どんな馴れ初めかは知らないが、女子学生は昨日、会社の内定式だったという。横浜に住みたいとか。大学生と言えども、かわいらしい。
里山ガーデンはほとんど私と同じような高齢の女性。花壇は秋色深い色どり。深い赤、紫、薄紫、淡いピンク。コスモス、キバナコスモス、チョコレートコスモス、ペンタス、サルビア、ジニア、女郎花、コキア、アンゲロニア、千日紅、鑑賞用唐辛子。カカリア、ルエリアなど。めずらしい花はほとんどなくて、色合いを楽しむ。腐葉土の匂いのする森を抜けて田んぼの方へ。彼岸花が道沿いに咲いて見ごろ。コオロギが飛び出してくる。カラスアゲハがいるし、烏だって、森の烏だ。森林を上り下りしたが、歩いたのは3キロぐらい。朴の実がついていた。初めて見た。
帰りに、みみずくのペットを連れた人がいた。森を背景に手すりに止まらせて写真を撮っている。みみずくはくるっと首が真後ろに向く。180度回転している。胴は真ん前、頭は真後ろ。こんなことができるのだ。みみずくにリードを付けて、手に止まらせて連れ歩いているのだが、特殊なカラスの羽のような手袋をはめていた。
四季の森公園に信之先生と来たときはいつも中山駅前のエピシエールというパン屋でパンを買っていた。今日は、種類がなくて、食パンとシュガードーナツを買った。

10月2日(月)

晴れ
よく光る秋星ふたつ動く星 正子
ひとり居のカーテン透かし秋朝日 正子
秋朝日音無きながら深く差し   正子
●朝窓を開けると、風が完全に秋。夕べ干した洗濯物がよくそよいで、朝日が透けている。
●莎逍さんから封書。稔典さんが船団を解散したので、会の名前も変更したとか。いろいろ句会がある様子。正月の料理の正子さんの「からし蓮根」は忘れられないと。我流のからし蓮根はよく話題に上った。ちなみに「莎逍」の「莎」はハマスゲ。カヤツリグサ科。彼はハマスゲを若い時から知っていたのかと、今ごろ思う。

10月1日(日)

晴れ
立待の月を吹き消す風のあり  正子
立待の真夜街灯の高く差し   正子
立待の人っこひとりいない露地 正子
●センター北のJAの直売所へ。昨日が棚卸だったとのことで、入荷が品薄。里芋、茄子、間引き菜を買う。花苗はほとんどなくて、白菜苗、バジル苗などがある。よく見れば、斑入り藤袴、街の花屋にない苗がある。
●カードリーダーを買った方がいいのでは思い始めた。値段は調べると数千円。ICカードリーダーというらしい。

9月30日(土)十六夜

曇りのち晴れ
十六夜の月を階のぼりては     正子
十六夜の風さらさらと身を吹きぬ  正子
秋口の心太なりよく透けて     正子
●9月も終わるが、蒸し暑い。整形外科へ。土曜日は昼までなので混む。
●「俳句界」(10月号)が送られてくる。全国の俳誌からの選んだ秀句として、花冠9月号(No.369)から柳原美知子さんの句が紹介された。選は俳句界の編集部。
 風花舞う道後歩けば旅人めき 柳原美知子
総合誌の編集者の目に留まって、良かったと思う。美知子さんへスマートレターで転送。
●暑いので、天草から心太を作る。天草は富沢商店で買ったが、品質が良ければよいではない。心太の匂いがない。色も白く透き通って、これなら、普通の寒天でよかった。
城ヶ島でリュックいっぱい買ってきた天草も、いつか淡路島から段ボールいっぱい送られてきた天草も、固まると薄い琥珀色で、とろっとして、黒蜜をかけると、世にもまれなデザートになった。
それでも、上等すぎる心太に昆布ポン酢、練がらし、金胡麻をひねりつぶしてかけると、美味。食べ終わる頃には体がひんやりしてきた。

9月29日(金)中秋の名月・満月

曇りときどき晴れ
名月の空のうす雲やわらかに 正子
月見団子月見饅頭みな丸く  正子
水切りの菊花の茎を思い切り 正子
●中秋の名月が見られるか、どうか。朝より、曇ったり、晴れたり。結局見れなかった。
●亜蘇さんから葉書きをいただくが、「諸行無常」の言葉もあった。ようやく住所がわかる。
●昼前、角川へ「全国結社マップ 南関東」の原稿をメールで送付。締め切りは10月13日。
●角川8月号 「夏隣」(髙橋正子)への句評。
①「俳句10月号」に連載の「合評鼎談」に「俳句8月号」の拙句「夏隣」の合評(鼎談)が掲載される。堀本裕樹、津高里永子、奥坂まやの三氏。七句のうち四句が話題に。鑑賞は、堀本氏と奥坂氏の二人。
以下に引用。
 髙橋正子(花冠)「夏隣」
堀本 同ページに掲載のエッセイや俳句を一読すると、最近旦那さまを亡くされたことが分かります。一句一句からそのお気持ちが伝わりました。
 生ききって一遍ほどに夏痩せす
 時宗の開祖であり、踊り念仏を広め遊行した宗教者の一遍上人。一遍は各地を回ったわけですが、旦那さまも<生ききって>、ご自分の命を最後まで全うされたと。<夏痩せす>がとても切ない。<一遍ほどに>の比喩が旦那さまの
生を愛情をもって称えています。
奥坂 命を燃焼され尽くして亡くなられた。それが<一遍ほどに>で伝わりました。<一遍ほどに>が<生ききっ>たことと<夏痩せす>の両方にかかってきます。
堀本 ふさふさと芍薬ゆらぎ棺の上に
 棺の上にはいろんな花を置くと思いますが、ふさふさと揺れるような<芍薬>が置かれた。芍薬の様子と棺の静けさが切々と伝わります。旦那さまは芍薬の花が好きだったのかもしれません。
 衣更えて夫かろやかに旅立てり
 悲しいけれど<かろやかに旅立てり>と詠まれた。髙橋さんの送り出す気持ちに救われます。俳句には亡き人の魂と同時に、送る人の気持ちを鎮魂する力があるのだなと、改めて思いました。
奥坂 夏未明命を閉づる息ひとつ
 「最後の息」というのはよく詠まれていますが、<命を閉づる>ものなのだと、これまで存分に生ききってこられたのだと分かります。亡くなったけれど、また新しい世界に開かれていく魂を感じます。
(お礼:堀本さま、奥坂さまには、真摯なご鑑賞をいただき、ありがとうございました。なりよりの励ましになりました。髙橋正子 9月28日)
②「氷室10月号」(尾池和夫主宰・京都宇治市)の現代俳句鑑賞(211)に角川俳句8月号クローズアップに載った正子の句を余米重則氏が鑑賞してくださった。以下引用
<生ききって一遍ほどに夏痩せす     
            「俳句八月号」髙橋正子(花冠代表)
 「生ききって」という言葉はとても強く重い言葉である。天寿を全うしたということではなく、「生きるという強い意志」を最後まで貫かれた状態が強く伝わってくる。
 一遍上人の如く痩せられたということは、おそらく病気と闘いながらの最期であったのではなかろうか。介護の方のある種の満足感も伝わってくる。
                             (余米重則)
(お礼:余米重則様には温かい句評をいただき、ありがとうございました。なによりの励ましになりました。 髙橋正子 9月28日)
③「山繭10月号」(宮田正和主宰・三重・伊賀)を贈呈いただく。
現代俳句鑑賞
松村正之
 衣更えて夫かろやかに旅立てり  髙橋正子
  
(俳句8月号「夏隣」より(花冠))
 作者のご夫君は四月に風邪を引かれ、五月半ば過ぎには亡くなられたという。「生ききって一遍ほどに夏痩せす」の句もあるが、その間作者は夫君を懸命に支え精一杯の看取りをされたのだろう。しかし、一か月余というのは余りにも短いではないか。作者は白装束に着替えて旅立たれた夫君の姿を「かろやかに」と表現することで、そのあっけなさに堪えておらるのだ。この句は究極の衣更えの句となって読む人の心に深く染みてくる。
(お礼:心よりの句評をお寄せいただき、ありがとうございました。伊賀の地よりの句評を光栄に存じます。 髙橋正子 9月29日)

9月28日(木)

晴れ
青蜜柑一日供えて熟れ色に   正子
暑き日のまたぶり返し青蜜柑  正子
月のぼる銀杏並木のその果てに 正子
●マイナポイントの申請に港北区役所へ。区役所に着いたのは8時45分。受付番号17番。1時間ほど待って順番がきて、パソコンの前に座るよう言われ、職員のアドバイスに従って入力。簡単と言えば簡単だった。
マイナンバーカードで個人情報が洩れることは、ないと言っても必ずある。まさか、公安のような不吉さはないと願うが。
●夕方丸善へ行った。日吉駅の銀玉のあるところから、慶大の銀杏並木へ向かって、若い女性たちが大勢、スマホを頭上高くかざして写真を撮っている。有名人が来ているのかな、と思ったが、そうではなかった。銀杏並木のちょうど道の上り切ったところに昇ってきた丸い月を写していた。明日が満月なので、ぽったりと丸い月。真東の銀杏並木の坂道の上の月。奇跡的な位置に昇った丸い月。若い女性たちも風流ではないか。明日の中秋の名月は満月。次の中秋の満月は7年後とのこと。

9月27日(水)

晴れ
●マイナポイント、カードリーダーがないので、パソコンやスマホの申請をあきらめて、区役所へ。空いていそうな時間を見計らって午後3時に区役所に着いた。空いていると思ったら、受付は締めきったとのこと。70人ほどが受け付けられたのだろう。明日一番に来れば大丈夫とのこと。一番というのは、朝8時半ごろまでのこと。