11月5日(日)

曇り、ときどき晴れ
茶の花の白ふっくらと咲き初めぬ 正子
石蕗の花蕾をしっかり掲げたり  正子
芒の穂紅刷き風をばらしけり   正子
●合同句集の後ろへつける花冠叢書シリーズの原稿を作る。花冠同人で花冠から句集を出している人は、思いつくところ4名だが、この人達の句集は除外。整理してみるとなかなか壮観。
●友宏さんに俳壇から新作6句の原稿依頼があったそうだ。来年2月号に掲載予定とのこと。俳壇12月号のますみさんのが楽しみ。

11月4日(土)

晴れ
空駈けてインコ翼に秋の日を   正子
校庭周囲ネット高々秋高し    正子
今日も晴れ団栗二つに割れるまで 正子
●合同句集「花冠創刊四十周年に寄せて」を編集。ほぼ収まる。
花冠叢書、愛媛の俳句シリーズ、信之先生の俳句関係の本を整理。創刊号から主な記事の表題を抜き書き。貴重な記事が一目でわかるようにしようと思ってやり始めた。今日は20巻まで。
●瀬戸内寂聴さんが亡くなってから何年か経つ。日大の林真理子理事長の対応の件、黒田杏子さんの名誉棄損の事件は無関係なようで、そうではなさそう。
ミス・マープルならどう解く?
●府中の妹が世羅郡の新米、東丸の「龍野の刻」のしぼりたて醤油などを送ってくれた。

11月3日(金)

晴れ
蔦紅葉からむ檜の大幹に    正子
山茶花の散るとき雪の白さにて 正子
段ボール資源となって文化の日 正子
●合同句集の抜き刷りを13名に送る。祝日なので、綱島郵便局から送る。送ったあと、読み返してみると、四季の春夏秋冬を入れた方が、はるかに読みやすいと気づく。下に入れようとすると、難しい。試行錯誤の結果、12ポイントのゴシックで、アンダーラインを付けて入れる案を思いついた。アンダーラインは縦書きにすると、右横に入る。意外といい。

11月2日(木)

晴れ
あたたかき十一月の月ほのか 正子
十一月夜明けの鳥の烏のみ  正子
●髪のカットに日吉アベニューに。今日も暖かい日だった。クリスマスのお菓子が並び始めた。日本ではシュトーレンと言われているクリスマスのケーキ、聞いた時にどうもゲシュトーレン(gestolen=盗まれた)のように聞こえるので、シュトレンと言うのがよいと、ドイツにいる日本人の声楽家が言っていた。ケーキのほうはStollen。lが一個有る無しの違い。伸ばすか、伸ばさないか。外国語に馴染んだ人はともかく、日本人には、シュトレンは言いにくのではないか、とも。
●合同句集、俳句部分著者校正に出す準備。13名。明日郵送。
句歴については、ほどんどこちらで調べて書き込む。これに時間がかかる。
水煙、花冠叢書の確認もまた、手間取る。

11月1日(水)

朝曇りのち晴れ。
●今日から11月。昼間の気温が25,6度になる。湿気が少ないので、からりとして心地よいが、異例の高い気温。
●朝7時過ぎ高田第5公園まで歩く。5丁目の丘の鯛ヶ崎公園の横を抜け、道なりに上る。公園からは霧の向こうに冠雪の富士山の頂上が薄く透けて見える。ブランコにのる。一段下の公園で音がする。老人が3人、朝のミーティングらしい。もし、これが人でなく、狸とか、狐とかだったら、面白い。実際、きれいな芒もあるし、欅には四十雀と鵯。空には白い十八日、だかの月。公園の近所は、崩落危険区域。つまり、崖っぷちの公園。お山なのだ。
●公園の帰り、鵯だと思っていた鳥が、飛び立った。翼が空に透けている。翼を広げ、鵯にあるまじき飛び方。高い木に止まったので、見ると、黄緑色の羽で、くちばしが紅色のインコに似た鳥。10羽ぐらいの群れでいる。あとから次々飛んできた。また飛んで、日吉台西中学校のグランドのネットに向こうの方と、こちらの方に分かれて止まった。飛ぶと朝日に羽が虹色のように光る。翡翠に負けていない。今日は、四十雀、鵯、目白、鵙、烏、そしてインコ似の鳥。

10月31日(火)

十六夜の月と星とが雲の間に  正子
夜の更けて饂飩の春菊よき香り 正子
夜食の饂飩ひとり居ながら温かし 正子
●信之先生の著書を整理中。
ベルリンのフリーデナウアー・プレッセ(Friedenauer Presse)の薄いペーパーバックが3冊ずっと本棚にあった。これが本棚にあるいきさつについて信之先生に聞いていなかった。天を切り離して読むようになっているが、3冊とも天が切られていない。古いながらも新品ということ。フランクフルトのブックフェアで買ったのかもしれない。この出版社は小さくて、それでもいろんな賞をもらっている。
☆赤い表紙 Juegen Theobaldy In den Aufwind (ユルゲン・テオバルディ: 風上に向かって 詩 1990年)
☆灰色の表紙 Ivan Wernisch Es beginnt der gestriege Tag Gedichte (イワン・ヴェルニッシュ:昨日は詩から始まります 詩 1990年)
☆ベージュの表紙 Geunter Grass Die Ballerina(ギュンター・グラース:バレリーナ )
●ギュンター・グラースは、イスラエルを批判して、イスラエルから入国を禁止されたことがあるらしい。イスラエルを強く批判するのは、ナチスのことがあるので世間は避けているが、今のガザ地区への攻撃はどうみても、やりすぎ。

10月30日(月)

晴れ
●明け方満月が西に傾いて、暗い中、散歩する人、新聞を配達する人。
●共同通信の記事:
<俳人ら角川の俳句誌に抗議 黒田さんの「名誉を毀損」
2023/10/25 18:39
 月刊誌「俳句」9月号に掲載されたエッセーに、俳人の黒田杏子さん(3月に死去)の名誉を毀損されたとして、黒田さんの遺族や俳人の有志らが25日、同誌の編集長と雑誌を発行する角川文化振興財団と、発売元のKADOKAWAに、抗議文を送付したことを明らかにした。
 抗議したのは黒田さんの夫勝雄さんと、俳人の長谷川櫂さんや宇多喜代子さんら有志の計9人。
 9月号には4月に死去した俳人、大石悦子さんの追悼特集を掲載。俳人の高橋睦郎さんが寄稿したエッセーの中で、大石さんに会うと伝えた際、黒田さんから「なんであんな馬鹿女と会うの、会わなくていいわよ」と言われたと書かれている。>
「俳句」9月号が手元にあるので、問題の高橋睦郎さんのエッセーを読んだ。高橋睦郎さんは文化功労賞を受けていて、詩人、俳人として評価はたぶん決まっている。抗議している箇所もだけれど、新聞選者を含む9人を抗議に巻き込んでいるのは、本音のところは、全体が気に入らなかったのではと思う。

10月29日(日)満月

明け方雨、のち曇り 晴れ
●句美子がサザエで鯛焼きを買ってきてくれる。今日はホットケーキみたいな側。カリッと焼けてないので、下手な人が焼いたのか、粉の調合を間違えたのか。この種は、そごうの御座候のが一番おいしいのでは。御座候は職人みたいな人が焼いているし、サザエはアルバイトみたいだしといろいろ分析。
●夜すこし寒くなってきたので、今夜は豚汁。小学校の給食で一番おいしかったのは、白菜も豚肉も細く切った豚汁だったと思い出す。もう60年以上前の話。
●行方がわからなくなっていた土井勝のNHK『きょうの料理』が見つかった。背表紙の字が読めないほど薄れて、本棚にあったのに見えなかった。かぎ針編の『利用範囲の広い模様編』という本も出て来た。ヴォーグ社刊380円。

10月28日(土)

晴れ、夜雨
野葡萄や赤き木の実やバス停に 正子
枸杞の花丘行くバスの光りつつ 正子
太りゆく月やわらかに十三夜  正子
●モーツアルトピアノコンチェルトを20番から聞いてきて、26番があるのかと思いつつ探すと、26番は「戴冠式」だった。これには、嬉しいというか、なんというか。
●黒田杏子さんのことで、10月25日に夫、長谷川櫂、宇田喜代子氏が角川に抗議したという。なんだろう。黒田さんが誰かに何か言ったということらしい。

10月27日(金)十三夜

晴れ
木の実落つ鋭き音の何を打つ  正子
鵯飛んで羽ばたく羽の空に透け 正子
秋うらら弧をなす丘の耕され  正子
●合同句集、17名の内12名の原稿は編集できた。本としてはこれで半分の仕上がり。
●『俳句』12月号の「全国結社マップ」の著者校正を済ませた。南関東版。
●散歩に出た。日吉台西中学校を通りすぐ、高田東小学校のわき道を道なりに歩いてバス通りに出た。信号を渡ると登り坂。道なりに上ると南原のバス停。向こうから日吉駅行きのバス。バスが来た道を上ると下田5丁目のバス停。木の実がいろいろなっている。木斛、がまずみ、わからないが1センチくらいの赤い実、野葡萄、枸杞の花。一枝ずつ折った。ここは信之先生と来たことがある。もう少し先まで行った。かなり遠出をした感じだったが、歩いたのは2キロ少し。帰ってシャワーを浴びないといけない暑さ。
●チューリップとムスカリの球根を注文。来週届く。