俳句
青楓そよげば闇がそよぎたり
晴れ
○夕方帰宅すると、食卓に「俳句空間ー豈weekly 俳句九十九折(40)俳人ファイルXXXⅡ 臼田亜浪・・・富田拓也」がコピーしてあった。勉強するようにということであろう。ざっと目を通す。『臼田亜浪全句集』(1977年)を読んでのこと。全句集には、一万句以上ある。必ずしも5-7-5の定型のリズムではない句を一万句以上読み、句をピックアップするのに難渋されたようだ。これば見逃せない事実であるが、正直な感想であって、同感である。亜浪独特のリズムについて多く書かれている。自由律でもなく、定型でもない、いわゆる中間派の特徴となっている。富田氏の対話形式に文章は、欲を言えば、言葉にあるリズムには、作者の内面、内容を付随するものであるから、そこを掘り下げた個個の句の解釈があると面白いと思った。亜浪の句は澄明であるという。亜浪15句として挙げられた句は、私がほぼ諳んじている句が七句ある。亜浪の句を読むと、臥風先生の句を自然と思い出すが、師系の影響というのは、なかなか大なのであろうと思った。結びは、「ともあれ、臼田亜浪の遺した作品と手法というものは、俳句の歴史において必ずしも小さなものではないということが出来るのではないかと思います。」で締めくくっている。
亜浪の俳句手法は「まこと」から発して、リズムと内容がある。われわれの俳句手法は、丁寧にまことに添う表現となるのがよいのだろう。生半跏ではないものがある。
亜浪15句として次の句が挙げられている。
氷上に霰こぼして月夜かな
鵯のそれきり鳴かず雪の暮
葱筒に大蛍得て戻りけり
木曽路ゆく我も旅人散る木の葉
霧よ包め包めひとりは淋しきぞ
軒の氷柱に息吹つかけて黒馬(あお)よ黒馬(あお)よ
今日も暮るる吹雪の底の大日輪
かつこうや何処までゆかば人に逢はむ
死ぬものは死にゆく躑躅もてえをり
雛箱の紙魚きらきらと失せにけり
天風や雲雀の声を断つしばし
山桜白きが上の月夜かな
牡丹見てをり天日のくらくなる
人込みに白き月見し十二月
白れむの的皪と我が朝は来ぬ
cf.的皪は白く鮮明なさま。光り輝くさま。
「―と近江の湖(うみ)が光つた/虞美人草(漱石)」
亜浪の弟子として以下の方々が挙げられている。
大野林火、松村巨楸、安藤甦波、川本臥風、川島彷徨子、八木絵馬、篠原梵、西垣脩、新井声風、富田木歩、栗生純夫、今枝蝶人、原本神桜、林原耒井、金子麒麟草、西村公鳳、鈴木鵬千、飛鳥田○無公あたり。
以上の方の名前は、臥風先生の俳句雑誌を郵送する封筒の宛名書きのお手伝いをしていたこともあるので、何人かは、封筒に名を手書きした記憶がある。当時(四十年ほど前)は存命であったということだが、今はほとんど物故された。
俳句
夏至の雨つらつら糸のごとく降り
遠闇に雨を呼びたて夏蛙
冷やし水飲み干し遠き夏蛙
かの国は夏至の祭りの最中なる
雨のち曇り
○インターネット俳句コンテストの独立HPを信之先生が作成。アクセスカウンターもつける。
http://internet-haiku.jp/contest/
審査依頼のメールを審査員の先生方4名に出す。大学の先生には、信之先生が電話で依頼。早速林桂先生からは、承知しましたの返事をいただく。
○花冠8月号裏表紙版下をメール便で送る。
○ネット短信NO.39と訂正NO.39を送信。
○句美子が老夫婦二人にお箸を買ってくれる。横浜駅の地下街ポルタの箸の専門店で買ったそうだ。年をとると箸を持つ力も足りなくなる。こころもとなや!そのお箸の箱に入っていた栞に手入れ方法。天然木でできた箸が白っぽくなったら、植物性の油を刷り込むともとの色になるとある。桑の木を削った手作りの箸があるが白っぽくなったので、引き出しにしまっている。出してきて油を刷り込んだ。よく刷り込んで紙で余分の油を拭き、水洗いしてよく拭いておいた。さて明日朝はどんな具合に。
○空梅雨と言われながらも、じめじめする。エアコンをドライに。ベランダの植物は、勢いが今ひとつ。トマトは多分石灰を撒かなかった所為で葉が赤くなる。紫蘇は、木が生長しないので、気の毒なほどここの主婦に葉を使われている。時期遅れながら、苺に花。それも猫が飛び降りてプランターをひっくり返した。サフィニアも写真のようには、花が咲かない。ひとつ元気なのは、ジニア。日照、風、土、雨。一番まずいのは園芸用土かもしれない。
晴れ
さくらんぼの茎のみどりのあかるかり
○少々高いけれど、季節のもの、さくらんぼを買う。半分は目を楽しますためでもある。
○オレンジジュースの寒天を作る。好評。オレンジジュース500ccに砂糖大匙3、粉寒天1袋(棒寒天1本分らしい)。寒天は、エンジェル型に入れるととりわけ易い。
俳句
曇りどきどき晴れ
○花冠8月号入稿。
○梅雨の湿りが気になるので、除湿剤のドライペットを20個ほど買う。
菖蒲田
高橋正子
時鳥渡りしあとの山青葉
谷の田に菖蒲ほつほつ咲き初めぬ
菖蒲田にときに山気の流れ入る
菖蒲田に水音ひくく巡りたる
山風の菖蒲の花をひるがえす
水こぼす水車の音の菖蒲田へ
緑蔭の高きかぎりを蝶飛べり
山の蝶疵つく羽のうすみどり
覚めし目に風と紫陽花の青と
どくだみの花の十字のこれほどに
俳句
曇りのち夕方から雨。
○このごろgoogole の俳句検索では、ずっと4位をキープ。お金を掛けてできるものでもないし、いろいろ信之先生がやっておられる。いろいろが重要なのであるが。
○午前中、こども俳句協会のことでつぶれる。寄付の申し出がつぎつぎあって、ありがたい。
○らっきょうがそろそろ食べれそうなので、試食。Good!
鳴門のらっきょうで正解。生姜の甘酢漬けもいい味になった。
○ミニトマトの初なりの完熟。これもGood! 皮は固いがとてもおいしい。おいしいからといって、急に追い肥をやるのもなんだが、肥料を追加。わが家のベランダ菜園に向き不向きは試行錯誤。ミニトマト、紫蘇、葱はよさそうだ。
○コープに注文した野菜ボックスにエシャレットという野菜が入っていた。エシャロットの間違いかと思いきや、やはり違うもので、生らっきょうのこと。築地の青果市場で生らっきょうでは売れそうにないので名づけた名らしい。本物のエシャロットが欲しいときは、ベルギーエシャロットと言うと間違えないとのこと。明日試食の予定。
俳句
晴れ
○インターネット俳句センターへのアクセスが88万を越える。
880009回 2009年6月13日22:37:29
880010回 2009年6月13日22:38:38
▼インターネット俳句センター伝言板より
<蛍狩 >
渋谷洋介 ++ ..2009/06/13(土) 21:45
信之先生、正子先生
四季の森公園のホタルが見頃になったようです。
6/13~6/21と予想しています。
天気の良い、蒸す日の午後7時30分8時30分頃が鑑賞に適しています。
いんげんの曲がり自在にしっかりと
アパートを飾る夕日の花ざくろ
ほうたるを包みし泡に水の音
覚めし目に風と紫陽花の青と
紫陽花に風がさやさや湧き立てり
紫陽花に佇ちて素足の冷えており
栗の花にぶく日に照り窓に過ぐ
栗の花咲けば見知らぬ町親し
白きビル浜に多くて走り梅雨
赤レンガ倉庫広場の走り梅雨
野薊を青いガラスの壜に挿し
青臭きトマトのそばに物を干す
安静の間の午睡青葉冷ゆ
山風の菖蒲の花をひるがえす
蝶飛べリ菖蒲の花の高低を
谷の田に菖蒲ほつほつ咲き初めぬ
菖蒲田に水音ひくく巡りたる
菖蒲田の遠き花にも蝶飛べり
菖蒲田にすずしき花の色多き
花菖蒲遠きもむらさき失わず
水こぼす水車の音の菖蒲田へ
菖蒲田にときに山気の流れ入る
菖蒲田にゴッホの橋のごときがあり
山の蝶疵つく羽のうすみどり
緑蔭の高さを蝶の飛びいたり
田ほとりに花の小さき夏椿
どくだみの花にうすうす日がありぬ
山水の湧き出すところ若楓
葦までの池の水面のさざなみす
野薊の草にこそあれ紅ゆかし
立葵水面の照りを花に受け
落ち水に大きくゆれて白睡蓮
睡蓮に空を映せる水輪あり
どくだみの花の十字のこれほどに
熟れはじむ枇杷を高きに見て過ぎる
さぼんてんの花の黄がある民家の庭
山裾に柏葉あじさい咲き盛る
子の去りし後に転がる花紫陽花
一日を日を照り返し百日草
サッカーの子らへ青葉の照り返す
若葉寒夢のみどりは竹林
青嵐の丘をあてなく上りけり
さきがけて咲きし菖蒲の青紫
青葦原戦ぎて青のひと色に
寄せ来る波のごとくに青葦の丈
きらめいて風と消えたりルリタテハ
若葉蔭水車が汲みだす水ひかり
若葉蔭水車が時を生みつづけ
山桑の実が熟れてるよこの道は
睡蓮の茂れる葉より花蕾
アキニレの若葉さやがす山の風
時鳥去りしあとなり青葉山
卯の花はわがふるさとの庭の花
大股に女走れり薔薇の風
薔薇垣の肩に触れつつ香りつつ
初夏のオレンジの香が手に残り
葉むら透け黄菖蒲の黄が見えし
玉葱も白くよく透け初鰹
俳句
晴れ
○関東地方も入梅。
○花冠8月号の選。まだ早いには早いが、8月号の発送用の封筒を準備した。コンテストがあるので、何が起こってもいいように。
○こども俳句協会とインターネット俳句コンテストのウェブページの色を変える。これが、なかなか神経を使う仕事。
○こども俳句協会へ寄付の申込3名あり。予想以上に寄付の申し出が多く、ありがたい。
○8日に発送した花冠7月号が、大方届いたようだ。
俳句
いんげんの曲がり自在にしっかりと
アパートを飾る夕日の花ざくろ
ほうたるを包みし泡に水の音
晴れのち曇り
○花冠八月号の割付と選。
○八月号は、暑中見舞いに送付するというので、封筒に住所は、ゴム印ではなく、印刷する。
○全国こども俳句協会の預金通帳を、郵貯銀行日吉支店で、開設予定。
寄付の申し出10口あり。
○九州、四国、中国、近畿、東海は入梅。平年より遅いそうだ。