花の色みな澄み今朝の鶏頭は
冷やしおく葡萄に露の吹いており
秋夜電車の灯にみなケイタイ読む
秋芝のキャンパス少し坂の上
黄昏の一気に寄せて虫の声
虫の声鈴音のごときが地にころがり
鶏頭の立ったる土の乾ききる
ほうれん草お菜に茹でて暮れ早し
何事も思わず今夜の秋刀魚買う
秋祭りの近き空気がポストまで
新駅の広場に秋風よく通り
林檎食ぶそのあたたかき皮を剥き
黄花コスモス甍ある家を囲みける
晴れし日は桜が紅葉し始めぬ
楽隊のドリル演奏秋天へ
豆腐屋に秋日斜めに差し来たり
新豆腐すっぱと切りしを買い戻る
小さくも山椒黄葉の始まれり
秋冷に水はあたたかし手を洗う
つづれ鳴く虫音のときに高まるも
学生の頃の空なり鳥渡る
秋雨の暗渠にこぽこぽ澄みし音
秋雨の水輪澄みつつ重なり合い
座布団のごとき柿にてさわし柿
大根を刻めば老いもきらきらと
海の青日々に深まり柘榴の実
柘榴の実割ればこぼるることいつも
柘榴の実もろきガラスのごと割れぬ
雲奥に月のあること虹の円
置き始む露も虫音も銀色に
平らかな虫音も千々に月を浴ぶ
日を負うてバッタのみどりみずみずし
日のバッタ草を飛び出て草へ飛び
月の夜があければ木犀の香が流れ
朝はまだ木犀の香のつめたかり
祭笛はたと途切れぬもの書けば
祭笛佳き音なりて遠のきぬ
祭太鼓子が打つらしく弾みけり
10月14日(水)
俳句
曇り、ときどき小雨。
○コンテストの大賞、金賞の受賞者へ、「受賞に寄せて」の文と、選者にその句の選評を依頼。
○私用のPCが不調。テレビもラジオも見たり聞いたりしないし、新聞は昼間大方読んでしまうので、夜は三好達治の詩を読んでいる。思うに、短い詩がたくさんあるが、これはどういう意味なんだろう。アヒルの様子とか、カラスの様子とか、いろいろ。ハイディガーにも短歌や俳句にでもなりそうな詩がある。似たようなものだが、スケッチとでもいうのだろうか。
中学生のとき、日記のようなものを書いて提出することが課せられた。私は日常身辺のことを短い詩まがいのものにして、雨だれがどうのこうのとか、裏の樟でフクロウが鳴いたとか、ノートに書いていた。それを担任の先生(アメニモマケズ・・が好きな先生)に提出して、なんらかのコメントをいただく。こんなことをしていたのだが、これが今は俳句となっている。していることは、今も昔も大して変わらない。
○12月から、朝日ウィークリーを取ることに決めた。たぶん月額980円位だろう。クリスマスもあることだし、時々は、海外の小さいが面白い情報もないと退屈する。
10月11日(日)
俳句
祭笛はたと途切れぬもの書けば
祭笛佳き音なりて遠のきぬ
祭太鼓子が打つらしく弾みけり
晴れ
○インターネット俳句センターの<こども俳句掲示板>を今夜12時で休みとする。
○花冠12月号の選。午後3時間ほど。
○有花さんに9月無欠詠賞を送る。
○今日は本祭り。笛の音と太鼓の音が聞こえる。神輿はどうだったのか。
10月10日(土)
俳句
月の夜があければ木犀の香が流れ
朝はまだ木犀の香のつめたかり
晴れ
○コンテストの選者特選の締切。
川柳の部、こどもの部は、入賞句決定。
○月間無欠詠賞に多田有花さんが抜けていたので加える。
○秋祭りが始まる。金木犀がかおる。
台風18号通過/10月8日(木)
俳句
晴れ大風。台風18号の影響で、晴れていながら、巻き返しの大風が吹く。台風は、知多半島に上陸、日本の真ん中を北上福島を通過して三陸沖にぬける。
○花冠11月号をメール便で送る。
○9月月間賞2名、9月無欠詠賞3名。各受賞者に正子の俳句はがきを送る。
○コンテスト川柳入賞内定者にメールで連絡とる。大賞、金銀銅賞、特選7句の方。一人ダブって、計10名。
○コープに注文した書棚が届くが、発送伝票は正しいが、中身が違っていた。
運送会社に引き取らないと言ったものの、らちが明かない。一旦引き取って、コープに連絡。夕方6時前になって、あす引き取りに来るということになった。
花冠11月号発行/10月7日(水)
俳句
雨。台風18号接近中。
○花冠11月号が出来上がり、印刷所から届く。
○コンテスト一般の部陶句郎先生の特選8句が届く。
○榮太郎本舗の元祖ピーせんが届く。塩もほんのり、油っこくもない。元祖ピーせんはこの味だと思い出す。
○昨日、NTT西日本長崎支店のHPに花冠発行所が紹介されるが、楽天とおなじ文句「日本最大級のショッピングモール」と紹介される。?????
今日もう一度みると
<無料インターネット俳句雑誌。俳句コンテスト(期間限定)も実施しています
http://www.kakan.info/>
となっていて、ほっ!
NTT西日本長崎支店ホームページ
http://www.ntt-west.co.jp/nagasaki/hpitiran/itiran.htm
10月6日(火)
俳句
小雨
○11月上旬の気温。
10月5日(月)
俳句
大根を刻めば老いもきらきらと
海の青日々に深まり柘榴の実
柘榴の実割ればこぼるることいつも
柘榴の実もろきガラスのごと割れぬ
雲奥に月のあること虹の円
置き始む露も虫音も銀色に
平らかな虫音も千々に月を浴ぶ
日を負うてバッタのみどりみずみずし
日のバッタ草を飛び出て草へ飛び
小雨のち曇り
○コンテスト、川柳の部の選者特選8句が揃い、最終内定。
閑花風/10月4日(日)
俳句
晴れ
○コンテストの一般の部予選通過句、
こどもの部、川柳の部、入賞句の確認。選者の先生とのとの連絡。
○正子のPCが故障。NPO法人水煙ネットが松山できたとき買って、PC教室でも不特定多数の皆さんが使ったから、さすが寿命のようだ。
5万円台があるとは言え、ネット関係だけならまだしも、いろいろ仕事をパソコンでするとなると、それではちょっと心もとない気もする。
○日経今日の新聞記事「世阿弥の花」ー中の写真、能役者浅見真洲(まさくに)の「姥捨」を演じる衣装に目を見張る。星座(二十八宿)の模様の白い衣装だ。
能芸を九の位階に分類。「九位」という書で、上中下それぞれに三つの位を定める。そのうち上位にあるものの一番下から閑花風、寵深花風、妙花風。
閑花風は、銀椀に雪を積んだような美しさで、音もなく、冷えに冷えた境地、という。衣装を含めて閑花風というような感じ。白い衣装の老女は、時に月と一体になる。
最高位の妙花風は「音楽でも何でもそうですね。何がいいとか何が感心しちゃうとかなんてことを考えないで、突然感心しちゃうものだね。」(観世寿夫)
「夜中の太陽のような、言語に絶する世界といい、「無心の感」、「無位の位風」(世阿弥)」と記されるとのこと。
このような境地は、外国人にわかるだろうか。理で分かるものではなく、それこそ突然感心するのだから、脊髄反射以上の皮膚感覚以上の、しかし霊感などではなく、わかるようなものだろうか。人間の心境とは恐ろしく素晴らしいものだ。
10月3日(土)
俳句
○コンテスト、こどもの部、川柳の部の本選が終了。
川柳の部では、新俳句大賞、金銀銅賞、
こどもの部では、会長賞、金銀銅賞が内定。
○コンテスト、一般の部の予選通過作品を本選選者に、一日繰り上げて知らせる。