12月24日(木)

俳句
黒豆を煮る香を背なに賀状書く
仕舞い湯のゆずの二つを持ちあがり
クリスマスイブの苺の赤つよし

晴れ
○花冠2月号の初校を済ませ、印刷所にファックス送信。今回は、3箇所のみ。

○俳句界2月号の結社広告の校正を済ませる。
俳句界3月号結社広告の原稿を同時に送信。担当の小倉さんから、拙句「鉛筆を削る木の香の春めきて」にコメントをくださる。きょうは、この句のようなぽかぽかのいい陽気だったそうだ。

○俳句界1月号が昨日届く。「俳句は心境の文学」という活字が目にはいった。

○年賀状を午後信之先生と印刷して、夜、黒豆を煮ながら50枚ほど書いた。

○午前10時からの野菜市に出かける。このごろは、これが楽しみ。年末は29日に開くそうだ。

12月22日(火)

俳句
追羽根に似て数え日の羽根和三
夜の凍てて抹茶の泡をふくっくらと
水仙の花鳴るまでの沖の風
蒼きまで冬至の夜空澄みてきし
冬至の夜空金三日月を掲げあり
凍空に星ひとつ連れ金三日月

晴れ
○12月21日の子ども俳句の返事を送信。

○風邪気味。日吉本町あたりでウィルス性の胃腸炎が流行る。

12月20日(日)

俳句
夕さみしポインセチアに灯がともり
水仙の花をゆすれる沖の風
切山椒買うや菓子型古りし店
白菜・大根売らるる中の水仙花
レモンの香潮の香混じり牡蠣を食ぶ
紅葉山夜は黒々と魔を住ます
一束が一握りなり水仙花
鎌倉に切山椒を買うて来る
切山椒のみを土産に初詣
切山椒買うに店屋のしまいかけ
切山椒土産に下げて夕電車
太陽があってひた啼く冬の鵙
純白の家鴨見ている冬河原
家鴨遊ぶ冬川そこに来て淀む
枯葦のかげに家鴨の二羽遊び
冬川の淀みあおあお家鴨居て
白菜の積まるる中の水仙花
里神楽大蛇(おろち)出しに子は眠し
しらしらと三日生まれの誕生日

晴れ
○昨日、11月無欠詠賞を6名の方にメール便で送った。

○昨日印刷所に2月号裏表紙の版下を送った。
○佃康水さん2月号10冊注文。

○角川歳時記をぱらぱらめくる。季語が古い感じがした。季語も前時代的になったかの印象。俳句展望への投句は今年中に済ます予定。

12月17日(木)

俳句
つかみどころなきを食べたりラ・フランス

晴れ
○オンライン版花冠2月号を信之先生がアップ。2月号からは、贈呈者を見直す。

○加代子さん来宅。俳句界の吟行句の選を信之先生とする。3句に絞る。予備を1句選ぶ。
○その後談笑。面白い話をする。若手バレーダンサーの登竜門、ローザンヌのバレーコンクールについて、毒舌の女性審査員が面白いとか、楽屋裏が見れてよいとか。ローザンヌのバレーコンクールを私も見ていたが、加代子さんも見ていたとのこと。パリやミラノのファッションショーも見ると面白いよと勧めた。さまざまな布を使った、美術表現のひとつなのでしょうから、風のような服とか、アフリカをイメージした服などいろいろあるので。布の扱いの面白さもある。

12月15日(火)

俳句
道端に出でて花梨を売る男
十ほどの蜜柑の色のあたたかし
戻り来て胃の腑に落とす冬の水
千両の実が無造作に倒るるよ
葉牡丹の小さきものを寄せ植えに
スーパーの一画占めて餅売らる
晴れ
○12月前半のブログ句会入賞発表。

12月14日(月)

俳句

晴れ
○ブログ句会、12月前半入賞発表準備。

○花冠2月号の編集を信之先生が済ませてくれた。あとは、後記のみ。今月は、版下がたくさんある。

○11月無欠詠賞をまだ送っていないので、送らなければならない。

○昨夜は、礼状に添える俳句はがきを書いた。普段練習をしないこともしないのだが、字配りが難しい。

花冠2月号投句

冬鵙
高橋正子

落葉ふる空の青さのどこまでも
夕寒き街のはずれに花屋の燈
朝市の柚子あるところが灯るなり
門土をうっすら窪ませ亥の子石
亥の子の子らまた坂道を上の家へ
落葉踏み階踏みてわが家の燈
ユトリロの絵に似て雨の花梨の実
純白の苺の花も十二月
冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ

俳句メモ11月~12月

冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ
芒原風得てそよぎ茫々と
彫り跡のような漣冬日燦
冬日燦姉さんかぶりをして歩く
冬雲の浮かべば南の空濁る
純白の苺の花も十二月
雨に暮れる小住宅に花梨の実
ユトリロの絵に似て雨の花梨の実
一冬燈残し花屋の閉店す
夕寒き街のはずれに花屋の燈
一冬燈残したままの朝の花屋
冬はじめでびらカレーをこんがりと
落葉踏み階踏みてわが家の燈
植えられてパンジー苗のすぐそよぎ
パンジー苗どれも一花をつけており
室内の壁の白さに室の花
柚子刻み柚子の香つんと立ちにけり
朝市の柚子あるところが灯るなり
朝市に時雨あやしく降り来たり
上手より家を巡りて亥の子の子ら
門土をうっすら窪ませ亥の子石
亥の子の子らまた坂道を上の家へ
金桶の水澄めるまで菜を洗い
洗われてなおほうれん草の深みどり
落葉ふる空の青さのどこまでも