俳句
森奥のたんぽぽ大方は絮に 正子
森の奥にも春の日がうららかに差し、たんぽぽも大方が絮となって、吹けば飛びそうです。木々の若葉が萌え始め、静かな森にまた新たな生命あふれる季節の始まりを感じます。(柳原美知子)
○今日の俳句
蕗ゆでて野のかおり満つ真夜中に/柳原美知子
昼間は、教師としての勤務があるので、主婦としての仕事は真夜中になってしまうことがあります。蕗をゆでている真夜中のひと時に、蕗のかおりが満ち、まるで野にいるかのような安らぎをもたらせてくれています。(高橋正子)
俳句
八十八夜のポプラに雀鳴きあそぶ 正子
松山でのお住まいのポプラ、四季折々の美しい佇まいを私も楽しませていただきました。ポプラの高木の緑のそよぎ、雀の軽やかな囀り、八十八夜ならではの明るく温和な情景が快く伝わってきます。(藤田洋子)
自句自解:松山では、居間の窓から年中ポプラのそよぐのが見られた。八十八夜の頃はやわらかな緑がしずかに音を立てて、風の様子を見せてくれていた。いい天気の昼下がり、鳴き始めた雀は、いつまでたっても鳴きやまない。一人遊びをしているように、夏の近づく日差しを楽しんでいた。
○今日の俳句
子が発ちし八十八夜の月明り/藤田洋子
「八十八夜の月明かり」の美しい抒情に、旅立つ子を送り出す母の一抹の寂しさが添えて詠まれた。(高橋正子)
俳句
聖書繰る野の青麦を思いつつ 正子
○『60歳からの楽しい俳句入門』(鴇田智哉著/実業之日本社/1400円)を読む。
こういったことを知っていれば、俳句の免許皆伝かと思う。知っていて益となるか、知っていて損となるかは、賽の目の出方のようなものか。
○今日の俳句
影の来て蝶の来ていることを知る/祝恵子
蝶は、やわらかに、気配もなく飛んで来る。ふと見やるところに蝶の影があり、蝶のいることに気づかされる。物があって、影が生まれるのだが、その逆のような世界の不思議。(高橋正子)
俳句
近寄れば真実リラの匂いける 正子
○今日の俳句
春の沖へ沖へとヨットのきらめく帆/多田有花
ヨットの観察をよくすべきなので、添削。春の沖へ出てゆくヨットの帆がきらめいて、沖にはもう夏が近づいている感じがする。(高橋正子)
俳句
明け初めし空の丸さよ柿若葉 正子
ほのぼのと明るくなり始めた柔らかな空のもと、清浄な夜明けの大気に包まれて、萌え出た柿の新葉の初々しさ、みずみずしさをより感じさせていただきました。(藤田洋子)
○今日の俳句
春光につつまれし身のときめきよ/藤田洋子
この句を読むと、もの静かで明るい若い母親の姿が浮かぶ。うす紫の丸いヨークのセーターが、春光の中で、肩までの黒髪に映えていた。(高橋正子)
○明治神宮とその杜を信之先生と訪ねる。日本人の原点は、鎮守の杜にあるとする信之先生の考えで出かけた。明治神宮の杜は、当時の首相大隈重信の反対を学者が押し切り、杉ではなく、全国の、主には広葉樹が17万本植樹され、50年経って、自然の森に還ったそうである。今日は久しぶりの晴天に恵まれ、外国人が特に多いように思えた。もちろん若い人たちも多い。参拝後は、ブランドのブティックが並ぶ表参道を歩き、表参道駅から帰途についた。お土産は、コロンバンの原宿ロール。
▼明治神宮の自然・みどころ(公式サイト)
http://www.meijijingu.or.jp/midokoro/index.html
◇生活する花たち「杜の木立①・杜の木立②・クサイチゴの花」(明治神宮)
○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/
俳句
小石川植物園
たんぽぽの草の平らに散らばりぬ 正子
○久しぶりの晴れ。実感としてはそれほどでもないが、天候不順で、野菜の高値が続く。
○花冠5月号校了。
○俳句界6月号の結社広告の校正。
○俳句界5月号が到着。正子の作品6句が掲載される。驚いたことに、掲載者の年齢は若い方から2番目。俳人としては若いのです。信之先生は、平成俳人300人に選ばれ代表句一句が、プロの写真家の写真とコラボで掲載される。
○今日の俳句
八重桜色を沈めて街ふけぬ/成川寿美代
八重桜は桜の中では、もっとも遅く咲く。ぽったりと重い花は、街がふけ、色を沈めたころに抒情がある。(高橋正子)