7月3日(土)

★長き柄の団扇の風のぱっさぱっさ  正子
涼風を生じさせてくれる団扇。長き柄とあるので大きい団扇なのでしょうか。下五を「ばっさばさ」としないで「ばっさばっさ」としたところが何ともユーモラスな感じがしました。余談ですが、私が子どものころ、七輪でおかずを炊いていましたが、その時火をおこすのに団扇を使っていたことを思い出しました。(井上治代)

○今日の俳句
雲の影過ぎて夏山緑濃し/井上治代
雲の影が落ちているときは、夏山の緑も暗くなっているが、雲の影が行き過ぎると、暗さが掃われ、青々とした緑となる。まさに夏山の色である。(高橋正子)

◇生活する花たち「山ぼうし」(横浜日吉本町)

7月2日(金)

★鎌倉へ合歓の一樹の花盛り  正子
鎌倉は、樹木が、多く、森林浴に、最適です。その中で、合歓の花は、ロマンがあり、みあげている様子が、見えてきます。(成川寿美代)

○今日の俳句
夕凪に潮の満ち来る漁師町/成川寿美代
一日の漁を終え、潮だけが満ちて来る夕凪の漁師町の静かな佇まいに、夏の明るさがある。(高橋正子)
自句自解:静かな漁村に、夕刻になると、ポンポンとエンジンを、響かせ港に、帰ってきます、いつもと変わらぬ生活のリズムに、ふっと、胸に迫るものがありました。

◇生活する花たち「サルビアとキンシバイ」(横浜日吉本町)

7月1日(木)

★松林に白百合まばら富士裾野  正子
富士の裾野に広がる松林、緑が生い茂り、空気が澄んでいてとても気持ちよい空間です。地の方に目をやると、白百合がまばらに咲いていて、清楚で気品があり、心が和まされます。広大な光景と白百合の白、とても印象に残りました。(藤田裕子)

○今日の俳句
梅雨晴れ間四方は鳥の奔放に/藤田裕子
梅雨の晴れ間は、空が明るくなって、人だけでなく、鳥たちもよろこび、自由奔放に飛び交う。「四方は」というほど、多くの鳥が舞う。(高橋正子)

○ネット短信No.70発行。
○昨日花冠8月号が到着。
○8月号の発送準備。
○発送用封筒をネットで注文。明日届く予定。
○タンタナの苗を二株もらって鉢には植えたが、土が見える過ぎるので、日日草の白を足元に植える。

◇生活する花たち「百合」(横浜日吉本町)

6月30日(水)

★透き通るバケツにあふる朝の百合  正子
透明なバケツが百合のみずみずしさをより引き立ててくれるようです。あふれるほどの百合の花々と芳香が、明るく爽やかな朝のはじまりを感じさせてくれます。(藤田洋子)

○今日の俳句
枇杷熟るる枝を揺らして昔日へ/藤田洋子
枇杷の実のやわらかな熟れ色に、兄と遊んだ昔日が思い出される。(高橋正子)

◇生活する花たち「昼顔」(横浜日吉本町)

6月29日(火)

★さくらんぼみどりあかるき茎が縦横  正子
輝くさくらんぼには茎が新鮮な物ほどみどり色をしています。箱の中には茎が縦横に。さくらんぼが沢山詰められているのでしょう。(祝恵子)

○今日の俳句
植田には水の出入りの音つづく/祝恵子
植田には、いつも水があるが、入る水と、出る水とが静かに動いている。その出入口には静かな水音が絶えない。(高橋正子)

◇生活する花たち「日々草」(横浜日吉本町)

6月28日(月)

★紫陽花を剪るに真青き匂いたち  正子
梅雨も本格化して紫陽花の青が本当に美しいこのごろですね。香りのない紫陽花ゆえに切ると青い匂いをほのかに感じるのがのが夏らしい爽やかさです。(上島祥子)

○今日の俳句
幾たびも雨に洗わる青芭蕉/上島祥子
芭蕉の巻き葉は梅雨のころになると、解けて大きな青い葉を広げ、ばっさりとしてくる。雨になんども洗われると、その度に、すがすがしさが増してくる。(高橋正子)

◇生活する花たち「ハイビスカス」(横浜日吉本町)

6月27日(日)

★キャベツ剥ぐ水ころころと流しつつ  正子
今頃の生活感が水音にあらわれています。
最近は何人かの介護ヘルパーさんにキッチンをおまかせしていますが、水音にも個性があり、季節も感じられます。 (矢野文彦)

○今日の俳句
風にのる重さありけり梅雨の蝶/矢野文彦
晴れた日などは、蝶は、ひらひらと飛んで重さを感じさせないが、梅雨の蝶となれば、梅雨を含んだような羽の重さを感じる。その重さも、「風にのる重さ」なのでまことに梅雨の蝶らしい。(高橋正子)

○久しぶりに横浜に買い物に。日曜日なのでかなりの人出。
そごうの前には、紙で作った白い熊の顔の裏に願いを書いたものが、たくさん笹に吊るされていた。七夕飾りのように、五色の短冊ではなく、白い紙の熊の顔。熊はそごうのシンボルキャラクターとのことだが、笹の緑と紙の白の二色のみ。すずしそうである。なるほど、考えてる!

◇生活する花たち「ハイビスカス・日々草・夾竹桃」(横浜日吉本町)

6月26日(土)

★梅雨空に星あることを見て眠る  正子

○今日の俳句
海底は海女のふるさと海酸漿/篠木 睦
海女のふるさとは海底であるという事実の発見。海女のふるさとを象徴するものとして海酸漿。透明感のある抒情豊かな句となった。(高橋正子)

◇生活する花たち「紫陽花」(横浜日吉本町)

6月25日(金)

★アスパラガス大地のみどりを一束に  正子
大地からぐんぐん伸びるアスパラガス。束で売られるその姿は、濃淡の緑にまだ土が残っていて、てのひらほどの大きさなれど「大地のみどり」を実感させます。買物でも食卓でも、暮らしの全てが自然に繋がっていること、気づかせて頂きました。(川名ますみ)

○今日の俳句
空青く紫陽花はみな色を待つ/川名ますみ
晴れた空に、まだ色づかぬ紫陽花は、どの花もそれぞれが咲く色を待っている。水色に、青に、ピンクにと、そのときも間近。「色を待つ」は作者の期待でもある。(高橋正子)

○パソコンの動画でスイスの街をいろいろ楽しむ。案内は現地に住んでおられる日本人。小さい花も、森の祭りも、街のレストランも、湖も古城も、渓谷も、よかった。案内の日本人も理知的で、個性的で、自然体。媚びた風がないのがさわやか。

◇生活する花たち「紫陽花」(横浜日吉本町)

6月24日(木)

★風鈴に木々のみどりの集まりぬ  正子
青葉の梢を吹き通る清爽な風、みどりの風を集めて鳴る風鈴の快い音色が、ことさら涼味をさそってくれます。(藤田洋子)

○今日の俳句
蛍飛ぶ後ろ大きな山の闇/藤田洋子
大きな山を後ろに闇を乱舞する蛍の火。山間の清流を舞う蛍火の見事さを「山の闇」で的確に表現した。(高橋正子)

○俳句界7月号が届く。今月は難解俳句について。難解俳句を難解なままに肯定しておくのは、「優しさごっご」の感触。

○朝顔の苗を移植。8本咲かせるつもりである。茄子葉が茂り、二つ目の実をつける。
花に青虫がいるといって、花苗を二鉢くれた。何の花か?

◇生活する花たち「ペチュニア」(横浜日吉本町)