★堰落ちる秋水朝日を満面に 正子
○今日の俳句
括られて朱の鮮やかに唐辛子/渋谷洋介
唐辛子を括ると、唐辛子のあかい色が特につやつやと、鮮やかに目に映る。唐辛子の形、色ともに見て楽しい。(高橋正子)
★もろこしのつめたさつまり露の冷え 正子
トウモロコシの実が立派に成長しています。手をかけてみると秋の露がいっぱいに詰まっているような冷たさを感じる収穫の朝です。焼いて食べれば一転、アツアツの秋の味覚になりますね。(河野啓一)
○今日の俳句
大豆干す丹波篠山空青し/河野啓一
丹波篠山は、大粒の丹波の黒豆でよく知られる。収穫した大豆を青空の下の干す光景は、丹波篠山を象徴する風景。「丹波篠山」の語の響きもよい。(高橋正子)
○コンテストの作品応募も大詰めに来た。投句の整理等で忙しい。
○インターネット俳句センターのアクセス数が今日、95万を越えました。950034は、27日午前1時16分のアクセス数です。
○一時半ごろ、慶応の日吉キャンパスを散策する予定で信之先生と出かける。市営地下鉄で日吉まで。慶応キャンパス出口を出るとすぐにキャンパス内に。陸上競技場を見て、まだ青い銀杏並木の坂を上り、森へ行くべく、まむし谷と呼ばれる方へ足を延ばす。テニス場などがあって、体育系の部室など施設が、広くないところにある。笹のなかから虫の音が聞こえるばかりの山路。それを下りきるとお寺の屋根が見えるので、お寺の門に回る。境内には、植物らしいものはなく、お地蔵さんが祀って、こぎれいな水色の帽子と前掛けをつけている。本堂の戸がほんの少し開いているので、賽銭箱をさがしていると、その隙間から中年の大黒さんの笑顔が見えた。線香と並んで、飴が置いてあって、「どうぞ」という。いただくほどでもないので、お寺を出て、住宅地の路地を歩く。日吉5丁目とある。新幹線が頭上近くを通る。矢上の理工学部の下を新幹線のトンネルが通っていると聞いていたので、そうなれば、矢上川も近いと思える。風の方向を頼りに、川と思えるほうへ向かう。歩いている人は誰一人いない。やがて、矢上小学校を示す看板に出会い、右手を見ると、橋を車が渡ってくるのが見える。矢上橋とある。川に出た。川を渡ると、川崎市幸区。川の右岸が川崎市、左岸が横浜市。橋を渡り川崎市側の土手を歩く。草葦、たった一本の彼岸花。クコの花、メヒシバやえのころぐさ。水は、澄んでいるが、感心したものではない。次の橋を左岸へと渡る。橋の上から川を覗くとと、鵜が二羽杭にとまってる。この川に鮎がいると看板に書いてあった。食も足りている風だった。鵜の向こうにも嘴のとがった大きい鳥がとまっている。
出発してからかなり歩いた。草が刈られた土手を歩き、土手道が交差する一本橋という橋の袂にきた。そこを右に折れ、綱島街道を目指し歩く。ゴルフクラブのレストランを通り過ぎ、コンビ二に入って、店員にこのあたりは、どこか尋ねる。一本橋から続くこの道をまっすぐ行けば綱島街道沿いのアピタというスーパーの右手に出るという。アピタは普段ときどき利用するので、今いる位置がわかる。何本も通るバスを横目にひたすら歩く。アピタに出たときは、なんだ、ここかという感じだった。駅を出て、四角四方を歩いたようだ。近くのジョナサンで休憩。クリームあんみつ、ビールとジャンボなベイクドポテトを注文。このベイクドポテトは、ミートソースとチーズ、葱がぱらぱらと載って、バターが添えてある。サツマイモほどの大きさに驚くが、あつあつで、おいしい。ジョナサンを出て、風に吹かれてながら家まで20分ほど歩いた。句帳は一度も開かずじまい。天気は、曇で風が少し、長袖シャツが心地よい気温。土手に刈り捨てられた風船かずらを土産に持ち帰り、帰宅は4時半。
★月明の寺に湯浴みの湯をたまわり 正子
お寺さんの宿坊に泊まられたのでしょうか。感謝の気持ちが「たまわり」に感じとれました。月光の明るさと湯浴み後の心身の清らかさが伝わってきます。(後藤あゆみ)
○今日の俳句
月明り乳ふふみしまま子の眠る/後藤あゆみ
「月明り」の季語がよく働いている。月明りの中で、満ち足りてすやすやと眠る子のやすらかさ、きよらかさがよく詠まれた。(高橋正子)
葡萄の味濃きといいつつ食べあいぬ 正子
秋すずし日日草の命得て
○十五夜ネット句会入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/
○今朝は涼しく、20度ぐらい。雨。 迫田さん、成川さんに電話。
★十五夜の箱根山道踏みおりぬ 正子
ドライブウエィーでなく細い山道かと思います。十五夜の頃であれば道の両側には薄も穂を出し月光に耀いていたことでしょう。それにしましても又とない体験をされたものと思います。
箱根山道のことが知りたくインターネットを見ましたら東京都内にも低い山で箱根山があるそうですが、そこのことかしら と思ったりしています。見当違いのことでしたら申し訳ありません。 (黒谷光子)
○今日の俳句
十五夜の光り差し込む青畳/黒谷光子
藺草の匂いもすがすがしい青畳に十五夜の月の光が差しむと、畳の上はきよらかな月光の世界。畳に踏む月光のすがすがしさと美しさを簡潔な句にまとめた。(高橋正子)
○十五夜ネット句会
昼間晴れていたが、夕方から曇り空となり、月は見えなかった。名月のころは、天気が落ち着かない。無月となる年も多い。
わが家路ゆく手に満月あおぎつつ 正子
菊蕾いきおいあって水はじく 〃
秋ばらの蕾の古色朝の日に 〃
★吹き起こり風が熟田をさざめかす 正子
吹き起こる風の大きさに、田一面に波立つ金色の稲穂が目に見えるようです。情景さながらの爽やかさは、まさに稔りの秋の喜びです。(藤田洋子)
○今日の俳句
秋涼し仏花の束を風に解き/藤田洋子
仏様に花を供えようと花束をほどくと涼しい風が吹く。花束にはリンドウなど秋の花もあってそれも嬉しい。「風に解き」で、いっそうさわやかな句となった。(高橋正子)
○花冠11月号初校を済ませ、訂正箇所を印刷所にメール。11月号の発送準備は完了。
○全国俳誌協会から第1回編集賞の授賞式の案内がある。花冠は応募していないが、「遊牧」(代表 塩野谷仁氏)、特別賞に「あすか」(主宰 野木桃花氏)、「蛮」(発行人 鹿又英一氏)に決定された。授賞式は10月21日(木)午後6時から、アルカディア市ヶ谷にて。
今日の花アケボノソウは、花弁が5枚の写真ばかりしか見なかったが、5枚の花弁と同じ茎に6枚の花弁の花がある写真を見つけた。やはり、これはアケボノソウであろう。