大阪城天守より望む
★冬がすみ生駒の山の青透かし 正子
大阪の中心地からみる生駒山は、あいにくの冬かすみの奥でぼんやりとしています。しかしそのかすみの中から、山の息吹を透けて感じる作者です。(高橋秀之)
○今日の俳句
冬紅葉向こうに大きな空がある/高橋秀之
冬紅葉の向こうに見えるものが「大きな空」である。「大きな」がこの句の内容の良さで、読み手にもその空を実感させてくれる。(高橋正子)
★薪ストーブ静けき熱をわれらに放ち 正子
暖炉と同じように、薪ストーブも今では贅沢品になってしまっているのかもしれません。薪の炎の静かなゆらめき、ゆったりと伝わってくる温み。「われらに」とあるように、集まる人の救済と連帯を感じさせてもくれます。(小西 宏)
○今日の俳句
★冬薔薇の白きに仰ぐ観覧車/小西 宏
手前に白薔薇を描き、その向うに大円の観覧車を描いたグラフィックアートのような印象だ。新しくて、どこかにノスタルジーを感じさせるポスターのような印象でもある。
○花冠俳句フェスティバル2011in大阪
26・27日の花冠フェスが終了しました。会計などの整理は今朝終了した。
http://blog.goo.ne.jp/haiku_festival
○第6回フェイスブック日曜句会
午後3時から第6回句会の投句受け付け開始。花冠発行所の日常の活動が再び始まった。
http://blog.goo.ne.jp/kakan106/
○大阪でのフェスは、新幹線の禁煙車両の指定席がとれなかったので、しまったと思うところから始まったが、無事終了した。遠方からもご参加いただいたり、地元関西のみなさんともお会いできたりした。司会の小西宏さんが、「実際に顔を合わせて句会をすることが大事なんですよ」と言われて驚いた。こういう感想をお持ちになったので、われわれ花冠のネットは成功したといえる。
○大阪でのフェスは、琵琶湖長浜吟行から始まったが、琵琶湖と、宿舎の和食が印象に残っている。琵琶湖は岸辺が海とは確かに違っているし、遊ぶ鳥も違う。そう遠くない山にに雪があった。
宿舎の夕食は、メニューは定食となっていたが、懐石風の夕食で、久しぶりに関西料理を食べた。たぶん、関西料理は、出汁がきちんと取ってあるのだろうという印象をもった。出汁とかブイヨンがよければ、料理はおいしい。よい昆布や鰹節、よい牛肉であれば、よい出汁がでる。
今回は、一緒に来た句美子が、気をつけてフェスの行事やわれわれの面倒をよく見てくれた。
芽麦まで遠き夕陽の差しいたり 正子
○今日の俳句
麦の芽の畝くねりつつ交わらず/黒谷光子
麦の芽が黒い土に芽生えると、色彩的にもうつくしい。整然とした畑ではなく、畝もくねっているが、決して交わらない。真を得ている。
○花冠俳句フェスティバル2011in大阪第2日目
俳句フェスの2日目。午前は、大阪城吟行、午後は、大阪府警本部裏のホテル「プリムローズ大阪」会議室での大会で、今年度の花冠各賞授賞式と記念句会などを行う。
http://www.primrose-osaka.com/
★ストーブの出されしばかりが炎の清し 正子
○今日の俳句
茶の花や老婆の軽ろき鍬の音/桑本栄太郎
畑の周りに茶の垣根を巡らしているのだろうか。茶の花が咲くうららかな日、老婆は鍬音も軽く、楽しみながらの畑仕事である。京都では、畑やそこに働く農民を庭園の一部として鑑賞した地位の人もいたというから、そういった風雅がしのべる。
○花冠俳句フェスティバル2011in大阪
26日と27日の土日は、北近江長浜、大阪での俳句フェス。私たちの俳句雑誌「花冠」の同人たちが集まる。26日は、北近江長浜での吟行で、東は、横浜からの、西は、広島からの同人たちが集まる。
http://blog.goo.ne.jp/haiku_festival