8月28日(日)


とうとう、発熱。夏の疲れがきたらしい。けだるい体に鞭打って、一日かけて、角川俳句年鑑の原稿を書く。書く時間は10分ほどキーボードを打てば済むことなのだが、載せる句を選ぶのに、時間がかかる。神経を使う。代表の私の句を含め9句選び。花冠の一年の動向など書き込み、出来上がり。印刷して、信之先生にお伺いを立てる。読んでの感想は「大変よろしい。」私の感想も全く同じで、「大変よろしい。」みんなよく頑張ったなあ。締め切りまでは余裕だが、今日中に投函。

8月27日(土)


台風10号が近づいている。はじめは、北の方に生まれ、南南西に向かい、また北上するという。こんなのは初めて。週明けに北関東か東北に来るらしいが、台風圏は広がっているし、どこに上陸するか、はっきりしないらしい。

信之先生は風邪らしい。微熱あり。梨と握りずし、それにアイスクリームばかり注文を受ける。私も夏バテ気味で、一日家に籠る。

角川俳句年鑑に掲載するの信之先生の諸家自選5句を整理してもらって投函。投函に出て驚いた。ずいぶん涼しい風が吹いている。投函帰り、10分ほど散歩。帚木が黄ばみ始めている。

信之先生、正子、句美子さんの2015年の句と、2016年8月までの句を整理。それが済んだら、花冠会員の秀句を選ぶ。そして、年鑑に載せる句を選ぶ。「選句は労働だ。」普段の整理が大切と知ってはいるが、つい目先の仕事に追われる性分。句を整理しつつ、まんざら捨てたものではないと、慰めて、思い直して、頑張る。

★帚木に千日紅の赤が立ち      正子
★帚木を植えて書道具売り居たり   正子

8月26日(金)

★原っぱにえのころぐさの影となる  正子
寸地にも、えのころ草は生えて来ますが、原っぱで有ればなお生茂り大きな穂が伸びて少し色付き、影をつくる程になって参ります。その影や揺れるすがたに初秋の爽やかさを感じます。「原っぱ」「えのころ草」に遊んだ子供の頃の懐かしさを覚えます。(佃 康水)

○今日の俳句
賑わいの漁港の上の鰯雲/佃 康水
出船、入船、魚の水揚げなどで、賑わう漁港。その上の空高くに広がる鰯雲。生き生きとした漁港の美しい景色。(高橋正子)

○犬蓼(赤のまま)

[犬蓼(いぬたで)/横浜下田町・松の川緑道]

8月25日(木)

★葛咲けり一つの花のその奥にも  正子

○今日の俳句
青柿の並びさわさわ風に揺れ/河野啓一
青い柿の葉のなかにある青い柿の実。風が吹くと青柿がさわさわ揺れ、新涼のさわやかさを目にみせてくれる。(高橋正子)

●「俳句界9月号」の作品鑑賞に6月号に新作3句として掲載された句について、佐怒賀直美氏に鑑賞いただいた。信之俳句の鑑賞は難しいのだろう。しかしながら、今日、追加で一冊注文した。

○小豆の花

[小豆の花/ネットより]            [野小豆の花/ネットより]

8月24日(水)

★朝風のとんぼを運び海へ去る  正子

○今日の俳句
蝉時雨その真ん中に座りけり/福田ひろし
情景は、「蝉時雨が四方八方から聞こえる」なのだが、「蝉時雨の真ん中に座る」と作者の行為を中心に捉えて、作者の存在感が強く打ち出された。(高橋正子)

○溝蕎麦

[溝蕎麦/横浜市港北区下田町・松の川緑道]

8月23日(火)


北海道に台風が立て続けにやって来た。北海道には台風は来ないと地理で習った。それを疑いもしなかったが、今年は違った。
台風9号は、千葉県上陸し、関東地方を北上。
台風が来る前には、松山や郷里の福山で過ごしたときは、台風が来る前の、風の匂いや湿り具合を感じていた。横浜では台風が来る予感が感じ取れない。それがちょっとさみしい。

8月22日(月)


●8月月例ネット句会の入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d

いつもなら、句会当日夜10時までに入賞発表できるのに、今回は、知らぬ間に、疲れてたのか、朝まで一度も目覚めず眠ってしまった。それで、入賞発表が今朝になった。

投句者が少なくても、わが月例ネット句会は必ず秀句があると自負している。

月例句会以外にも「自由は投句箱」には、毎日投句されるかたも5名ぐらいはおられる。時々のかたもいて、まったく「自由な投句箱」だ。選は正子が毎日ほとんど欠かさずしている。

「自由な投句箱」の最近の感銘句
★朝顔の遠くを思うときは濃く/祝 恵子

石田波郷に次の句を見つけておどろいた。恵子さんは、波郷の次の句はご存知ないと思う。
★朝顔の紺のかなたの月日かな/石田波郷

8月21日(日)


●8月月例ネット句会開催。
オリンピックも終盤となり、高校野球も決勝戦を待つばかりとなり、テレビ、ラジオもそろそろ落ち着いてきた。落ち着いて投句いただけるだろう。

●「俳句添削教室」の掲示板は有料なので、今日利用料を払って更新した。「俳句添削教室」から花冠に入会された方がほとんど。ネットだけの俳句指導は、歯がゆいところがある。それをネットで俳句を勉強されるかたにわかってもらうのは至難のわざ。

8月20日(土)


●角川俳句年鑑2017年版の住所録掲載のはがきを返信。
信之先生、句美子さん、正子分。

●年鑑掲載の信之先生の諸家自選5句は9月7日締め切り。
●年鑑の「花冠」についての原稿締め切りは9月5日。今日になってもこの原稿依頼がないので、角川に連絡するつもりでいたら、ちょうど郵便受けに原稿依頼の封書が入っていた。うっかりしていると、いつの間にか削除ということになるケースもあるようだし。締め切りまであと2週間。小結社ながら、会員9名の俳句を掲載してもらえるのはありがたい。

8月19日(金)

★白桃の無疵を少女に剥き与う  正子
お子さんへ選ばれた無疵の白桃、向きあい、お話をしながら剥いてわたす、幸せな一時です。(祝恵子)

○今日の俳句
足場組む上へと徐々に秋空へ/祝恵子
足場が徐々に組まれ行く様子を見上げて、秋空をよく感じている。丁寧な写生がよい。(高橋正子)

○カンナ

[カンナ/横浜市港北区日吉本町]      [カンナ/横浜市港北区箕輪町]

★老いしとおもふ老いじと思ふ陽のカンナ/三橋鷹女
★鶏たちにカンナは見えぬかも知れぬ/渡辺白泉
★王様はこのごろ不安花カンナ/丸山海道
★押してゆく自転車カンナの海へ出る/西川碧桃
★カンナ咲く遥かな海を照らしつつ/鈴木夏子
★ピアニカを吹く緋のカンナ黄のカンナ/丹沢亜郎

カンナ科はカンナ属のみで構成されます。熱帯アメリカを中心に約50種が分布する毎年花をさかせる多年草で、地下に根茎(球根)をつくります。日本には江戸時代前期にカンナ・インディカ(和名:ダンドク)が渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。カンナはギリシア語で「アシ(葦)」を意味し、その草姿がアシに似ているところに由来します。
草丈が1m-2mになる大型種と40cm-50cm程度におさまる矮性種(わいせいしゅ)に大きく分けられます。冬は地中の根茎の状態で越し、春に芽を出して葉を広げます。葉は長だ円形や先のとがったやや細長いかたちで、色は緑や赤銅色、葉脈に沿って美しい斑の入るものもあり花のない時期も充分楽しめます。
花どきは主に夏-秋、花の形態はやや特異で6本ある雄しべが1本を残してすべて花びらになり※1、雌しべはへら状になります。花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。

生活する花たち「白むくげ・萩・藤袴」(東京・向島百花園)